サッカー南野選手の電撃移籍がメリットしかない理由とは

今日のテーマですが、移籍について取り上げたいと思います。
プロ野球界ではこの時期はストーブリーグと言われますし、海外サッカーもつい最近まで移籍市場が開かれていました。

今日はその中でもサッカー日本代表の南野選手に注目したいと思います。

南野選手といえば、イングランドプレミアリーグの王者であるリバプールに在籍していましたが、2月1日のプレミアリーグ移籍市場の最終日にサウサンプトンにレンタル移籍が決定。

現地でもこの移籍は、ノーマークで驚きをもって受け止められました。

ただ、この移籍は色々調べてみると、リバプール、サウサンプトン、南野選手、三者にとってWin-Win、三方よしの移籍だったようです。

今日は、なぜ、移籍期限最終日に電撃移籍となったのか、そして南野選手の活躍できるフィールドの選び方、そこからのTipsについて考えていきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

南野選手の経歴

まず、簡単にサッカー日本代表の南野選手の経歴についてです。
1995年生まれの26歳。ポジションはフォワードか攻撃的なミッドフィルダーを務めることが多い選手です。
サッカー選手のキャリアのスタートはJリーグのセレッソ大阪から。
海外への挑戦は、2015年1月。20歳を迎えるシーズンで、オーストリアの名門ザルツブルグに移籍。
そこで、約5年間チームの中心選手として活躍します。

リバプールへの移籍は、ヨーロッパナンバー1を決める、チャンピオンズリーグのグループステージでの対戦がきっかけでした。
2019年10月3日、昨シーズンの王者であるリバプール相手に、南野選手は1ゴール1アシストと大活躍。

その活躍が、リバプール首脳陣の目に留まり、翌年の2020年1月1日からリバプールに加入します。
この移籍はとても凄いことで、私もニュースをみてめっちゃびっくりしました!

ただ、欧州ナンバー1チームでの壁は厚く、本職のフォワードでは、フィルミーの、マネ、サラーといった欧州最強とも言える3トップが構えています。
さらに、その後ろの、攻撃的なミッドフィルダーでも、チアゴアルカンタラ、ワイナルデゥム、ヘンダーソン、チャンバレン、ミルナー等の経験豊富な選手がおり、層が厚く、なかなか出場できない時期が続きました。

南野選手は、2020年12月にプレミアリーグ初ゴールは決めるのですが、それ以降でも満足な出場機会が与えられません。

ただ、監督のクロップは南野選手の「練習への向き合い方」や「サッカーや試合への取り組み方」には満足していることから構想外ではない、1年、2年と経験を積めば、十分に戦力になるだろうという見通しを持っていました。

ここまでが、南野選手の簡単なキャリアとリバプールのチーム事情でした。

さて、冒頭お話しした通り、今月の2月1日移籍期限最終日に、南野選手はサウサンプトンに移籍します。

色々調べてみると、結果的には三方よしの移籍なのですが、移籍先のサウサンプトンの最重要の補強ポイントポイントは、サイドバックつまりディフェンス。

ということもあり移籍期限最終日の当日まで、実は南野選手のミの字も補強候補としてあがっていませんでした。
また、リバプールの首脳陣や監督も、南野選手本人に他チームへのレンタル移籍を持ちかけているわけではありませんでした。

では、なぜ、最終日ギリギリになって電撃移籍が成立したのでしょうか?
この当日、何が起きたのか、ここからは、Youtubeのプレミアリーグ系のチャンネル プレミアリーグトークショーの
「「裏話」ガチで電撃!南野拓実のサウサンプトン移籍」を中心に掘り下げていきます。

南野選手のサウサンプトンへの移籍はガチの電撃移籍! 三方よしの移籍の意味とは?

まず、サウサンプトンの今シーズンのチーム事情について。
今シーズンは少数精鋭にならざるを得ず、選手層が潤沢ではなく、前半戦終了時点で、5試合以上出場した選手は全部で15人しかいなかったようです。

11人が出場するサッカー、更に過密日程と呼ばれるプレミアリーグですが、これはまさに火の車で、自転車操業といえます。

そんな中でも、一番層が薄いポジションは、左右のサイドバックみたいでした。
シーズンスタート時は、この2つのポジションに、本職の選手は3人いたのですが、1人怪我で離脱してしまいます。
1人離脱したということは、変えのない状態で回していたといえます。

ですので、補強の最重要ポイントは、サイドバックでした。

その次が、あわよくば攻撃的なポジションの選手の獲得をしたいという計画だったみたいです。なぜかというと、南野選手が加入する前の直近6試合で、2得点しかできていなかったからです。

最前線のフォワードの駒が揃っているが、チャンスを作る、フォワードに繋げる、前線と後方を繋げる潤滑油として機能できる選手が足りない状態だったみたいです。

さて、こんな状態で、移籍市場の最終日を迎えます。
サウサンプトンが獲得のターゲットとしてリストアップしていたサイドバックの選手で全部で5名いました。

そのうち、5人中、3名は獲得できる確度が結構高いと予想されていましたが、チーム事情やライバルチームに先手を打たれたことによって、交渉決裂。
最後の5人目の選手がリバプールに在籍している、ネコウィリアムという選手だったようです。

しかし、リバプールの今シーズンは、ディフェンスを中心に怪我で離脱する選手も多く、ディフェンスは一番層が薄いポジション。
それがサウサンプトンの首脳陣もわかっていたのですが、一人も獲得できていない状態だったので、ダメ元でアプローチしたようです。

そして、案の定、断られます。
しかし、リバプールとサウサンプトンの両チームは、関係が良好であったというので、「他に有望な選手いますかね?」って感じで話題が変わります。

その時に「もし良かったらサイドバックじゃないけど南野選手がいるけどどうですか」と持ち掛けられたみたいです。

さて、南野選手についてのリバプールの評価について触れておきます。
基本的には、練習や試合への向き合い方も評価されており、経験を積めば戦力になるということで、放出を考えてはいなかったみたいです。

ただし、サウサンプトンからのオファーの場合は考えるという条件を首脳陣は考えていたようです。

では何故サウサンプトンなら、OKだったのか?
それは、現在のサウサンプトンの ハーゲンヒュットル監督のルーツが関係しています。
・この監督はこの前に率いていたのが、ドイツのライプチヒ
・このライプチヒですが、オーナーがレッドブルです。
 南野がリバプール移籍する前に在籍していたザルツブルグとオーナーは同じ
・そして、このライプチヒ と ザルツブルグは兄弟チームみたいなもので、戦い方やサッカーの考え方が非常に似ています。

このルーツが重なっています。

そして、リバプールのクロップ監督も、このライプチヒの監督の恩師といえるラングニック の影響を受けて育ってきたということもあり、両監督間のも関係値も良好。

この監督の元で、南野選手も出場すれば確実に成長できるということでした。つまり、
・南野選手に活躍の場を与えたいリけど選手層が厚く与えられなかったリバプール
・最前線につなぐことのできる攻撃的な選手を補強をしたいサウサンプトン
・出場機会を得たい南野選手
全てにとって、メリットしかない移籍でした。

これに加えて、更にリバプールはこんな条件を出します。
・レンタル移籍として、買取オプションはつけない
・給与は100%サウサンプトンが負担
・レンタル費用は7000万円だが、出場試合が増えれば増えるほど、費用が下がるという契約。
つまり、南野選手の成長を考えた上での契約オファーだったみたいです。

この条件、さすが、欧州ナンバーワンチームの首脳陣ということで、
かなり、緻密に周到に考えられており、関係者全てにメリットしかない、完璧な移籍といえます。

さて、ここまでが、移籍の経緯と、それぞれのメリットです。
で、この話が出てからは、
・サウサンプトンの監督と南野選手とで直接、会談しお互いの本気度を確認
・その後、南野選手は、数年前までサウサンプトンに在籍していた、吉田麻也選手にも電話で移籍した方がいいかの確認します。

移籍期限ギリギリではありますが、同意に向けてラストスパートに向けて動き、ついに移籍が実現します。

そして移籍後の初戦、スタメン出場をすると、いきなり移籍後初ゴールを飾りました。
これは、
・絶対活躍してやるという南の選手の思い
・どういう形でワークして欲しいかという監督の思い
・そしてチーム戦術にもピタッとハマったから
だと思います。

以上が、南野選手の移籍の裏側でした。

こうやって考えると、電撃移籍ではありますが、結構しっくりくる、運命的、必然的に決まっていたとも言えるのではないでしょうか。


また、この移籍の経緯ですが、ちょっと転職活動や部署異動など様々なシーンにも参考になる点があるかと思いました。
次のチャプターでは、Tipsについて考えていきたいと思います。

motoさん、南野選手に共通する活躍できるフィールドの選び方とは?

さて、Tipsを考える際にちょっと思い出したことがありました。

それは、Voicyのパーソナリティで、転職と副業の掛け算の著者であるmotosさんの転職やステップアップ手法 、軸ずらし転職というやり方です。

motoさんですが、ホームセンターでキャリアをスタートします。
その時の年収が240万でした。その理由として若い時に、いろんなチャンスの得やすい環境で勝負したかったからです

そこから少しずつ、市場価値が高い業界に軸をずらして転職をしてきました。ただ、業種については、2社目以降からは営業力があることから、営業はキープ。
地に足をつけつつ、活躍できる業界にピボットしています。

そうした計画のもとに動いたので
2社目の人材企業では330万、3社目のリクルートでは540万、4社目のITベンチャー700万に副業200万、5社目は広告系のベンチャーで1000万ですが副業を起動に載せて4,000万といった感じで、成果を残していきました。

この思考法、全く新しい分野ではなく、経験を活かして活躍できるポイント と 力をつけて成長していく、代えの聞かない人材になっていく狙いが読み取れますね。

で、南野選手に置き換えますね。こちらは、もちろんサッカー選手です。
ただ、海外チームで活躍するにあたっては、少し軸ずらしの要素があるのかなと思いました。

まず、ヨーロッパの中堅リーグのオーストリアのザルツブルグに20歳のシーズンの時に在籍。このチームは、若手を積極的に活用、さらに献身的な運動量の多い選手が重宝されます。
そこでの活躍が認められ、欧州4大リーグの一角を担うプレミアリーグの強豪で、昨シーズンの王者リバプールに移籍します。
このチームの攻撃スタイルも、運動量が多く、前から積極的にプレスをするというスタイルで、リーグは異なりますが、そのまま応用できます。

しかし、選手層が厚いということで、サウサンプトンにレンタル移籍をします。
ただ、このチームの監督は、リバプールとの監督とも戦術についての考えの共通点は多く、すんなり戦術に適用することができます。
このように考えてみると、南野選手が在籍している3チームの戦い方には一貫性があるといえます。

つまり、根幹となる戦術の考え方の共通点も多いので、戦術にすぐに馴染むことができるますが、立ち位置やフィールドを変えてると言うことです。

・ザルツブルグからリバプールへの移籍では国、リーグを変えています。
・そしてリバプールからサウサンプトンへの移籍は同じプレミアリーグですが、強豪から中堅への移籍でリーグでのポジションを変えている。
ということです。

であるので、自分の置かれている立ち位置も意識できる、いろんな経験が詰めるということです。
このキャリアは偶然なのかもしれませんが、色々調べてみて、一貫性があって凄いなって思いました。

では、ちょっと視点を変えて、転職という視点で考えてみます。
転職活動は、求職者と募集している企業のマッチングといえます。

・ただ何ができるかというスキルだけでなく、
・その人が、ちゃんと企業の考え方に共感しているかという
擦り合わせが重要ということです。

これ、結構ないがしろにされがちですが、非常に重要かなと思っています。

例えば、
・経験値やスキルは申し分ない人がいたとしても
・どのような考え方で仕事を進めているのか、どう言ったことでパフォーマンスを発揮できるのかこの
・すり合わせができていないままマッチングが成立してしまうと
お互い長く続かないと思います。

実際に私も過去の転職を振り返ってみた時に、
「早く会社を去りたい」って思いで、転職活動をしていたという時期もありました。

そんな時に、何ができるかとか、とりあえず経験積んでいるので戦力になると判断いただいて採用されたのですが、ちょっと後悔をしたことあります。

その企業が大事にしていることとか、
どういうことを目指しているのかという考察が自分には足りなかったので、
「あれ、何か違うな」「自分のどこを求めていたのか、何を期待されてるのかとか、とりあえずの欠員補充ではないのか」みたいな思いになってしまうこともあります。

さて、前置きが長くなりましたが、
ちょっと、期末が近づいてきた、新シーズン、新生活が近づいてきたということで、今回は、転職やステップアップを考えるTipsにしたいと思います。

ちょっと絞れないので2つにします。

・自分の培った経験を活用しながら成長できる異なるフィールドを探す
 これは軸ずらし転職の考え方ですね。

・もう1つが、活躍できるイメージがつきますか?
これは求職者 と 採用担当者両方に言えることです。
ちょっと、自分の過去回でも触れたのですが、何ができるか、どんな経験を積んできたのかはもちろん重要です。

しかし、同時に自分がそこでどういった形で貢献できるかというイメージがピンとこない場合は、再考するとか、とことんすり合わせてみるというのも一つの手段としてありなのではないでしょうか?

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。
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