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テニス選手には"他責"にする能力が必要? こんなはずじゃなかったを解消するには?
今回は「テニス選手には"他責"にする能力が必要?」についてです。
今日は私が一番好きなスポーツ、テニスでいきます。プロの選手を見たりすると、ラケットをコートに叩きつけたり折ったり、審判に文句を言ったりするシーンって見たことあると思います。この「テニス選手のラケット破壊行為」を分析すると見えてくる「上手く気持ちを切り替えるポイント」をお話しします。キーワードは「他責」です。
このnoteはVoicyの過去の放送の一部抜粋です。
記事を読んでみて詳細についてもっと詳しく知りたい方は、是非Voicyでお聴きいただき、フォローボタン、Twitterへのシェアもよろしくおねがいします。
賛否両論が巻き起こる「ラケットを投げる/壊すという行為」について
テニスを何どか見たことある方はみかけた光景だと思うのですが、ミスが多く続いたり勝負のゲームを取られてしまった選手が、試合中にラケットを叩きつけて折ったり投げたりすつことがあります。で、審判に警告(ウォーニング)とられたり観客からブーイングを受けるという流れ。
で、このラケットを叩きつけたくなる理由、元ダブルス1位だった杉山選手が引退された後にWOWOWオンラインの記事で次のようにコメントしています。元トップ選手だからこその目線でかなり具体的に解説してくれています。
試合中の選手の気持ちには本当に大きな幅があります。いい精神状態は、よく「ゾーン」という言葉で表されます。
これは、頭と心は冷静ですが、熱く燃えるもの、パッションは十分にあり、すごく心地よい状態です。冷静ですから、すべてのものごとがきちんと見えています。もちろん、ボールも--遅く見えるというのは大げさですが--「捕れないボールがない」という感覚です。このショットは絶対に入るとか、ここに来たら絶対にウィナーになるという確信があります。
精神が充実している状態ですから、何が起こっても、たとえヤジを飛ばされても受け流せるでしょう。
それに対し、悪いときは、何に対してもイライラしてしまいます。審判のジャッジにもイライラするし、観客が動くのも気になります。ボールパーソンとのボールの受け渡しのタイミングにさえ苛立つことがあります。
普段は気にならない小さなことが気になってしまうのは、精神的に不安定な状態だからです。
このように、試合中の心理状態は、普通の生活ではありえないくらい揺れ幅が大きいのです。ただでさえ自分のプレーが思い通りにいかないのに、試合では相手が“嫌なこと”をしてきます。それらが積もり積もってリミットを超えると、ラケットを投げたり、暴言を吐くような、やってはいけない行為に走ることになります。
テニスは孤独なスポーツ
・まずテニスは「こんははずじゃなかった」が何度も起きるスポーツ
・試合中にその、「こんなはずじゃなかったというドクロ」をトラウマ化しないようにうまく解消させないと、勝てないスポーツであること
・ドクロを解消させる/トラウマ化させないようにするためのポイントである「感情の発露」これをするための手段として、ラケットを壊すという行動をとらざるを得ない選手がいるのは環境上仕方ないのではないか。
今回お伝えしたいのはここからもう1個深いポイントでして、杉山愛さんの記事内でも書かれていますが、テニスではラケットをぶん投げたり折ってそこから冷静にプレーし始める選手もいるんです。
ラケットを投げる/折るという行為の位置づけを、「こんなはずじゃなかったというドクロな出来事をトラウマ化しないようにする、そのために感情を発露する。その感情の発露を効果的にするために「一旦、他責にする/要はラケットのせいにする」」という位置づけで行えていると、上手く気持ちを切り替えて次のプレーに集中でき、良いパフォーマンスをするきっかけにできるということです。
誤解されないようにお伝えしますと、ラケットを投げる/折るという行為自体を推奨しているわけではないです。これはどう見たってあまり気持ちの良いものではないですし褒められる行動ではありません。ただ、その行動の背景には色々な意図があるかもしれない、ということ。
放送では、このことを事例に上げながら、こんなはずじゃなかった・・・というドクロな出来事をトラウマ化しないよう、感情を発露させるそのために他責にするということも一つの方法ということを説明しております。
また、具体的にどのように感情の発露を行えばいいかについて触れていますので合わせてご確認ください。
少しでも興味がありましたら、Voicyでお聴きいただけれたらと思います。
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また、感情の発露については、先週月曜日の浅田真央さんの放送でも触れていますので合わせてご確認をお願いします。
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