新しい仕事 走り方を教えるコーチに学ぶ”価値の作り方”
みなさん、”スプリントコーチ”というシゴト と そのシゴトを確立した”秋本真吾さん”をご存知でしょうか?
私もここ最近知ったのですが、サッカー日本代表、プロ野球選手など、多くのトップアスリートに走り方を専門に教えており、これまで述べ500n人以上のトップアスリート、チームを指導してきたようです。
このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
本日のお題 多くの日本代表選手に走り方を指導するスプリントコーチというシゴトについて
今日は、この秋本さんから、
「新しい仕事を創る、自分が提供できる価値とは何かやポジショニング」について考えていきたいと思います。
今年は、コロナによって働き方を変えざるを得ない年でした。また、5年、10年のスパンで考えた時に、AI等の新らしい技術によって、淘汰されると予測されるシゴトもありますし、働き方も変わってくると思います。
今日のTipsでは、新しい価値の作り方の参考になる学びもあると思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
秋本真吾さんの経歴及びスプリントコーチの提供価値とは?
まず、簡単に、走り方を教えるスプリントコーチ 秋本真吾さんの経歴についてです。
・1982年4月生まれの38歳。
・2012年まで400メートルハードルの陸上選手として活躍し、オリンピック強化指定選手にも選出されます。
・引退後もマスターズ陸上で活躍して、2019年アジアマスターズ陸上では100メートルと400メートルリレーで金メダルを獲得しました。
走り方を教えたのは2013年からです。
2013年からスプリントコーチとして、プロ野球選手、プロサッカー選手、アメフト、ラグビー選手など多くのプロスポーツ選手に走り方の指導を展開。
陸上やチームスポーツの球技によっても走法も違いますし、多くのアスリートからの信頼を得ているのは、何か秘訣があるのかと思います。
また、当時周りに同じ職業がなく、独自のスプリントコーチというジャンルを築いてきた秋本さんからは、
・自分の価値の出し方
・顧客から如何に選んでもらうかなど
我々ビジネスパーソンにも学びが多いのではないでしょうか。
ここからは、”THE ANSWER”というニュースサイトにある、秋本さんとの対談記事『仕事で大切なのは「お金」か「やりがい」か “指導”で生きる元陸上選手のビジネス論』を中心に参考になる箇所を抜粋します。
まず、仕事において「お金」と「やりがい」どちらが大事と考えるかの回答についてです。
お金は圧倒的に大事で、絶対にあった方がいいです。
でも、そのお金を何をやって取ってくるかがすごく大事です。
なので、仕事で大切なのはお金とやりがい、どう考えても『やりがい』なんですけど、一方で『お金』も間違いなく重要、ということです。
結局、やりがいのあることをしてお金を獲得するという面で、やりがいとお金は『=』で考えています。僕の関わっている野球選手やサッカー選に聞いてもやりたいことをやって十分な結果があって対価として、お金をもらっていますから。
秋本さんですが、
・やりがい と お金でいうと、やりがいがもちろん大事であるが
・仕事を通じてどういった価値が提供できるかということにこだわりを持っている
そして、その対価としてお金をいただく、このことをとても重要視しています。
対談に戻ります。
本当にやりたいことは人の足を速くすることなので。そこが大切だと思います。お金を稼ぐことが目的だとすると、手段はなんでもいいのかというと、僕の場合は違います。
これは価値観の問題だと思うんですね。
逆にやりたいことでも稼げなかったら幸せなんですかって聞かれたら、そもそも自分が選んでやっているこの仕事で価値を最大化させることしか考えていないので『稼げない』とか『稼げなかったらどうしよう』とかは考えていないので、答えようがないんですよね。
僕の中では、まずやりがいがあって、その次にお金があるという順番です。
私はこのコメントを見て「稼げなかったらどうしようか?」とか、そういった心配を全く考えていないことが、とても面白いなと思いました。
浦和レッズの槙野智章選手や宇賀神友弥選手からの指摘で気付いた値付けの考え
さて、ここからは秋本さんの値付けについての考えやそのこだわりについて掘り下げていきます。
まず、このシゴトについてですが、「足を早くするという形のないサービス」更に「スプリントコーチ」という聴き馴染みのないという前提条件があります。
こういった条件下におかれているので、当初は自分の理想の単価よりもだいぶ金額を下げていたようです。
それには、まず経験を積みたいので、とりあえず、”受けてもらおう”というスタンスがあったようです。
そこから、自分の提供価値を確認できて、自信を持って理想の単価設定できるようにるのですが、その転機はコーチを初めて3年目からでした。
では、対談記事の抜粋に移ります。
スプリントコーチを始めて3年目の時です。
僕が教えている浦和レッズの槙野智章さん、宇賀神友弥さんに『秋本さんが教えている金額、安すぎるよ』と言われたんです。
彼らは指導を受けて足が速くなって勝利給を獲得し、年俸が上がり、指導の金額の何倍の価値にもなって返ってくるという考え。
『アスリートにいくらで教えているの?』と聞かれて答えると『安い』と言われることの方が多くなっていったんです。『金額に“0”を1個増やした方がいいよ』とか。
そのぐらいのタイミングで自分自身の年収を上げるためにはどうすればいいんだろうと考えるようになりました。
このように秋本さんは、コーチングの単価を上げる決断をしたようです。
決断にいたった材料は
・指導の実績
・足が速くなったり怪我をしにくくなったという結果
・何度もリピートしてくれるという信頼
から、自分の提供価値を考え、もっと価格を上げていいと思うようになったようです。
そして、この結果、依頼はむしろ増えたようです。
「結構高いですね」と言われることもあるようですが「それ以上の結果と価値を僕は提供できるので」と話すと、本気度が伝わるようです。
私もついつい、受注したいときは値下げをしてしまうこともありましたが、そういった仕事は「値下げしてあげているんだから」と、どこかで妥協してしまうことも過去あったなと思うので、この記事を見てハッとさせられました。
また、この秋本さんのように「自分の提供できる価値」「実績」「積んできた信頼」から、値付けを考える、新しい職業を確立していく姿勢というのはとても参考になるのではないでしょうか。
ただ、アスリートであるから、再現性という点で難しいかもしれません。
ビジネスパーソンでの事例で良い事例がないかなと思った時に、Voicyのパーソナリティで参考になる方がいらっしゃしました。
次のチャプターでは、「スタートアップ営業ラジオのジェイさん」や「マネリテ戦略室ラジオの大河内薫さん」の提供価値やポジショニングについて紹介していきます。
Voicyパーソナリティ ジェイさんや大河内さんに学ぶポジショニング
さて、ここからは Voicy人気パーソナリティの
「スタートアップ営業ラジオのジェイさん」や「マネリテ戦略室ラジオの大河内薫さん」のポジショニングや価値提供について触れていきたいと思います。
まずスタートアップ営業ラジオのジェイさんについてです。
ジェイさんですが、株式会社ロケッツCSO(再興戦略責任者)でありながら、営業に関する考えを平日毎朝Voicyで発信している人気パーソナリティです。
営業がテーマではあるのですが、「物事の考え方」や「価値の作り方」や「逆境の立ち向かい方」等にも触れられているので、私も色々と参考にさせてもらっています。
そのジェイさんですが、自分のことをただの営業ではなく、”事業開発セールス”という言葉を作って活動をされています。
この事業開発セールスという言葉を作った経緯がとても参考になるので紹介させてください。
ジェイさんですが、社会人のスタートはデザイナーからでした。
そこから、営業に転身しますが、当初はうまくいかなず、スタートアップへの転職を機に少しずつステップアップして今は、株式会社ロケッツCSO(最高戦略責任者)にまで上り詰めました。
そのジェイさんが使う”事業開発セールス”という言葉は、営業という立ち位置で、どういうポジションで発信していきたいかと考えた時に思いついた言葉のようです。
営業はシゴトを取りに行って、売上を上げていけばいいだけではなく、
顧客に寄り添い一緒に事業を作っていきたい、それが自分の強みであるし、だから事業開発セールスという言葉を作ったようです。
また、自分が作った言葉であるので、周りから誤りを指摘されることもなく、自分のポジショニングも築きやすいと考え、事業開発セールスとはこうである、その考えを発信していきました。
この考えのもと、動いていくことでジェイさん自身も営業が更に好きになり、更に活躍できるようになったと振り返っていました。
自分がやりたいこと、得意分野、提供できる価値、強みから、言葉を新たに作って活動するという、この考え方、とても参考になると思います。
続いて、「マネリテ戦略室ラジオの大河内薫さん」についてです。
大河内薫さんですが、職業は税理士ですが、
・美大の芸術学部出身であったり
・Youtubeチャンネルを運営していてフォロワー20万人以上いるなど、
独自のポジショニングを築いています。Voicyでは、お金のリテラシーについて発信しています。
この大河内薫さんのチャンネル内で「値付け」について触れた回が参考になったので、少し紹介します。
大河内さんの職業である税理士ですが、会計の自動化などによってAIに代替されやすい業界とも言われます。
大河内さんですが、「税理士なら誰でもいいという方はお客様ではない」という形で線引きをしています。
自分じゃないと嫌だというクライアントと付き合うようです。
そしてその業界ですが、
・クリエイティブな業界の人たち
・ネットのアフィリエイター
・IT系、ネット系の企業
といった感じで結構偏っています。
また、税理士業界全体でいうと、大河内さんが設定している価格は割高みたいです。それでも「大河内さんじゃないいやだ」という人が一定数います。
それは、
・スーツも着ないでカジュアル
・ネットビジネスをしっている
・SNSで発信している
このバックボーンを含めてトータルに考えてくれて、そのことに価値を感じてくれる人がいるからだと大河内さんは分析していました。
このように、ジェイさんは営業、大河内さんは税理士という職種ではありますが、独自のポジションを確立しているといえるのではないでしょうか?
次のチャプターでは仕事や日常に活かせるTipsについて考えていきたいと思います。
Tips まずは自分のハッシュタグを考えてみよう
さて、今回のTipsについてです。
秋本さん、ジェイさん、大河内さん、それぞれ独自のポジショニングができていて、それぞれの考えに触れたのでそのこと自体が学びと思います。ただ、ジェイさんや秋本さんのように独自の言葉を作る とか 独自のポジショニングを確立するというのはちょっと難易度高いかもしれません。
より実践しやすいTipsにしたいと思います。
今回のTipsですが、「まずは自分のハッシュタグを考えてみよう」です。
このハッシュタグですが、自分の特徴やスキルを表すものと思ってください。
ちなみにこの考えは、知り合いのキャリアカウンセラーの「受け売り」です。私がいる「IT、Web業界」の話になるのですが、ここ10年で扱う分野や職種などかなり増えました。
そんなかなで、
・自分はどういう強みがあって
・今後どういうキャリアパスを描くべきか
を悩んでいた時に、教えてもらたったのが「自分にハッシュタグをつけよう」という考えでした。
自分が経験してきたこと、自分の強みとか、自分が意識していることを表すキーワードを3つぐらいアウトプットするように言われて、紙に書いた時に、「なるほど、普段気づかなかったけど、自分ってこういう市場価値があるのか」って気づくきっかけになったのでおすすめです。
キーワードは極力シンプルな方が良いと思います。
そして3つぐらいにとどめておくことで、常に頭の中に残るので、私としてはこの考え方は実践しやすいですし、おすすめです!
さて、今年も残り1ヶ月になりました。
今年の振り返りと来年からのスタートダッシュするために「このハッシュタグをつける」という考えを参考にしていただけたら嬉しいです。
このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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