[導入事例]会社のカルチャーまで表現できるのが音声発信の魅力 ― マネックス証券のVoicyチャンネル「カブと株ってなにがちがうの?」
※2019年10月取材の記事です
音声プラットフォーム「Voicy」には、ブランドが音声で発信する「音声のオウンドメディア」とも言えるチャンネル(VoicyBiz)が存在します。
今回は、人気チャンネル『カブと株ってなにがちがうの?』を放送するマネックス証券様にVoicyで金融情報を発信する目的や、他の広報ツールでは得られない効果についてお話を伺いました。
[チャンネル紹介]カブと株ってなにがちがうの?
お話を伺った方々
お話を伺ったのは、マネックス証券株式会社でVoicyチャンネルの運用を担当する芦田さんと、パーソナリティをご担当する山田さん、益嶋さんのお三方です。本放送同様に盛り上がったインタビューになりました。
マネックス×音声だから表現できる金融情報とは
——— 金融という難しいテーマを放送していただいていますが、音声メディアで解決したいことはどんなことでしょうか。
芦田:
学生さんや若年層に、いい意味で「フランクで自由な会社」として認知度が上がるようにと思っています。
私は金融以外の業界からマネックスに転職してきて、想像していたよりフランクな雰囲気の社員ばかりだな、と思ったんです。世間の皆さんが金融系企業に感じている敷居の高さを取り払うように、「マネックスの人たち、めちゃめちゃ面白いじゃん」と思っていただければうれしいです。
——— マネックスさんの放送は、とにかく話題が自由ですよね。
益嶋:
めっちゃ自由です。テーマの縛りとかもないですし。
マネックス社員のフランクさを伝えながら、「金融は難しくないんだよ」というメッセ―ジを伝えたいです。その結果として金融全体のマーケットが広がって、その中で当社を使っていただける、ということになったらいいですね。
——— SNS等での情報発信やセミナーに登壇される時と、Voicyでの発信の違いは何でしょうか?
山田:
全然違いますよね。例えばTwitterは140文字制限によって、発信に独特な簡易性がありますよね。Voicyも音声だけという制約があることでかえってやりやすい、ということが言えます。特にセミナー登壇と比べると準備の量も違いますし、スキマ時間でも収録できますし。
益嶋:
セミナーだと資料を作るのに何時間もかかり、さらにそれからトークがあるので、トータルでかけた時間では一日がかりということになります。
それがVoicyであれば、「山田さん、今収録しましょうか」で始められるので、とても気軽に開始できます。そのような気軽なコミュニケーションの中で、経済や証券の話題を絡めてお伝えできるというのは、今の当社にとって唯一無二のメディアだと思うので、非常にありがたいです。
山田:
リアルタイム性があるのも良いですよね。セミナー準備などがあると、どうしても情報が古くなってしまったりしますが、Voicyだと最新の情報を収録できます。
——— 特にターゲットである若年層にリーチするために工夫しているところは?
益嶋:
やっぱり、わかりやすいトピックを選びます。例えばこの前放送した増税後のキャッシュレスの話題は、身近で役に立つ情報として、若い方にもわかりやすく興味を持っていただけるように意識しました。
——— 株式投資以外の財テクなど、その日からすぐ使えるような話題も多いですよね。
山田:
「貯蓄から投資へ」という言葉のように、我々としては多くの方が預金口座だけでなく証券口座 “も” 持ったほうが良いと思っているので、その懸け橋になればうれしいです。
会社のカラーは、社員の声で表現できる!
——— 声には「人間性」や「人格」が乗るという特性があるので、金融という難しい内容を簡単に紹介するときにお二人の声にキャラクターが乗って伝えられているメリットがあると思います。
芦田:
公開前に必ず私が確認するようにしていますが、パーソナリティのふたりが想像する以上に、声にはすごく感情が乗っているんですよね。
——— 会社のカラーも表現できているんじゃないでしょうか。
芦田:
それは本当にそう思います。今の私たちの服装を見ていただいても、証券会社でこのような服装で出勤している会社って、ほとんどないはず。だいたいスーツにネクタイが当たり前です。そのなかで、マネックスはすごく自由な社風です。
益嶋:
創業会長の松本も、パーカーで出社することもあります。金融業界の中でも、弊社はすごくソフトな会社なので、その部分が表現できていればいいなと思います。
芦田:
こんなにソフトな会社なのに、金融のことは当然ちゃんとしゃべれる。そこは自分で聴いていてもいいところだなと思いますね。
——— そこからマネックスさんのファンになってくれればいいですよね。今後は、「マネックス証券に就職したい」という方がリスナーからも出てくるでしょうね!
山田:
どんどん出てきてほしいですね。
芦田:
たまにいるんですよ。セミナーとかで、「Voicy聴いています!」と言ってくれる学生さんが。
益嶋:
そういう声を聞くと、本当に嬉しいですね!
Voicyから生まれた企業間コラボレーション!日経新聞との共催イベント
——— 日経新聞さんとの取り組みについてお聞きします。Voicyとしてはチャンネルを開設する企業様同士の繋がりもどんどん推進していきたいと思っています。取り組みの経緯や感想などを教えていただけますか?
外部リンク:https://eventregist.com/e/katuyou1003?lang=ja_JP
芦田:
Voicyのオフィスで開催された交流イベントで、日経さんをご紹介いただいたのがきっかけです。日経さんも若年層の獲得という同様の課題を抱えていたことから、一緒に何かできないかという話になり、イベント開催に至りました。コンテンツ内容は非常にハイクオリティーなものになったと思うので、やって良かったですね。
Voicyのリスナーさんは感度が高い方が多いですし、今後マネックス証券の採用に応募してくれる可能性のある学生さんや若手社員の方、そして将来口座開設をしてくれる方が出るのではと思っています。今後も続けていきたいですね。
——— パーソナリティのお二人(山田さん&益嶋さん)もイベントに登壇されていましたが、いかがでしたか?
益嶋:
イベント終了後の懇親会では学生の方々から色々な質問をいただいて、弊社の人事部の人間も紹介できました。今後の可能性も感じる貴重な機会になりました。
芦田:
本当に学生の皆さんが嬉しそうだったのが印象的でした!
——— そういえばDJ Nobbyさんともコラボ収録「経済市況に関するニュースをコンパクトに伝えるために意識していること」をされていましたが、いかがでしたか?
益嶋:
すごくよかったですよ!経済はもちろん、株についても非常に知見が豊富な方ですし、Voicyの収録で工夫していることなども学ばせていただきました。
山田:
なんか相乗効果みたいなものがありましたよね。継続してリスナーに聴いてもらうためのポイントやテクニックが交換できて面白かったです。
なかなかラジオとかだと、パーソナリティ同士がコラボするということがないと思うのですが、Voicyだと手軽にできるので今後もそうした繋がりは作っていきたいと思っています。
——— Voicyを始めて具体的にこんなスキルが身についたとか、証券マンとしてパワーアップできたことなどはありますか?
益嶋:
セミナー時は、資料を見ながら聴いていただくという前提で話をするのですが、Voicyを収録する時は資料なしで理解してもらうにはどう伝えれば良いのかをよく考えています。そうした試行錯誤は、セミナーなどで話す時にも活きているのではないかと思っています。
——— 名刺替わりにVoicyパーソナリティという肩書きを使っていただくことってありますか?社員のインフルエンサー化みたいなことにも繋がるかもしれませんね。
山田&益嶋:
今まで考えていなかったですが、確かに良いかもしれません!ただ名刺を作って自分から伝えるのが少々恥ずかしいんですよね(笑)
※2019年10月取材
さいごに
音声での発信は、瞬間的な「リーチ」や「効率性」という面を求めるには不向きです。一方、ブランドや企業が大切にしている世界観や、想いや本音といった価値をリスナー一人ひとりに届けるために役立てていただけると思います。
音声による新しい企業カルチャーの発信や、音声放送による組織の活性化に関心のある方はお気軽にご相談ください。