[導入事例]音声発信でファンコミュニティが生まれた。本の要約サービスがVoicyで発信を続ける理由とは?
※2019年5月取材の記事です
Voicyのチャンネルの中には、企業が自社の情報を音声で発信する「音声のオウンドメディア」とも言えるチャンネル(VoicyBiz)が存在します。
今回はそんな企業チャンネルの中から、リスナーコミュニティを作るまでの人気チャンネルとなった、『荒木博行のBook Cafe』について、株式会社フライヤーCEOの大賀さん、同社のCOOでパーソナリティーを務める荒木さんのお二人にお話を伺いました。
[事業紹介]株式会社フライヤー
株式会社フライヤーは、2013年6月に設立された「本の要約サイト flier(フライヤー)」を運営する会社です。
「本の要約サイトflier」とは、話題のビジネス書や教養書を、わずか10分で読めるように要約し「時短読書」を推進するものです。忙しいビジネスパーソンや、どんな本を読んだらいいか読む前にある程度知りたい方向けの、実用的で嬉しいサービスです。
お話を伺ったお二人
■荒木 博行 さん
株式会社フライヤーCOO、グロービス経営大学院教員、株式会社学びデザイン代表取締役、「見るだけでわかる!ビジネス書図鑑」の著者。
住友商事を経て、株式会社グロービス にて15年勤務し、株式会社学びデザインを設立。その後フライヤーに参画。2019年4月にCOOに就任されました。
Voicyチャンネル「荒木博行のbook cafe」オーナー。
■大賀 康史 さん 株式会社フライヤー 代表取締役CEO。 アクセンチュア株式会社、フロンティア・マネジメント株式会社を経て、同僚とともに2013年6月に株式会社フライヤーを設立。
Voicyチャンネル「荒木博行のbook cafe」とは
パーソナリティーの荒木さんは、株式会社フライヤーのCOOでありながら、「見るだけでわかる!ビジネス書図鑑」の著者、グロービス経営大学院の教員でもあります。まさに"ブックマスター"です。
当チャンネルでは、荒木さんが落ち着いた心地良いボイスで、ビジネスパーソンにオススメしたい過去の名著から最新の書籍まで、毎日紹介してくださいます。
[導入きっかけ]リスナーから発信者へ
荒木:
元々Voicyが好きで、いちリスナーとして聴いていたんです。それで、代表の大賀さんに「フライヤーとしてVoicyで発信するのっておもしろいと思うんだけどどうかな?」と雑談のなかで話したんですよ。そうしたら、大賀さんとVoicy代表の緒方さんが、たまたま知り合いだったので、紹介してもらいました。
その中で、緒方さんにVoicyを使って発信したいことを色々お話したりして、チャンネル開設の申し込みをしたという感じですね。
元々、たがえみさん(註:Voicy広報 田ケ原)のチャンネルを聴いているので、オフィスでお会いできたときには写真撮ってもらいました(笑)
※田ケ原恵美のチャンネル「5分で学べる関西弁のITニュース」
https://voicy.jp/channel/454
[導入理由]学びのすそ野を広げたい
荒木:
僕は、フライヤーに入るまで長らく経営大学院で活動をしていたのですが、その教育はとてもクオリティが高い一方で、世の中を見渡すと受けられる人がやはり限られてしまうという課題意識を持っていました。どうにかこの学びのすそ野を広げられないだろうかと悩んでいる過程で、ビジネス書、そしてその要約の重要性を改めて認識し、フライヤーに参画したんです。
Voicyも、いつでもどこでも、誰でも聴けますよね。限定されていない。
なので、そこでチャンネルを持って発信することは、学びのすそ野を拡げることになり得るなと考えました。本の要約サイト「flier」も、普通に読むと難解なビジネス書なども簡潔に要約して届けやすくしているので、その自社サービスとVoicyをかけ合わせたら、多くの人に受け入れやすい形で情報が届くと思ったんです。
[社内外の反応]声の温かみ × 事業の親和性
大賀:
社内でも話題にあがりますし、聴いている人も多いです。僕も、最初は仕事として聴いていたのに、今では毎日の習慣になっていて、一人のリスナーとして楽しんでいます(笑)
あとは、自社サービスとの整合性があるのがとても良いですね。というのも、本の要約というサービスが、時短であり効率的な、ともすると無機質なサービスにも見えると思うのですが、とはいえ本も人が作っています。そこにある温かみとか人間味みたいなものをどうやったら伝えられるのか?と思ったときに、Voicyにある声の温かみだったり、ありのまま表現できるというところがすごくハマるなと感じています。事業に対して、すごくポジティブに作用してくれています。
荒木:
社外でも、突然「聴いてます!」と言ってくださる方がいたり、そういうのは嬉しいですね。僕自身、このチャンネルを活用して自分のアップデートが出来ていると思っています。このチャンネルがあることで、著者の方と対談できる機会が増えたんですよ。僕としては、最前線でセミナーを聴けるイメージなので、とてもプラスになっています。
[続けられるモチベーション]リスナーコミュニティの存在
荒木:
やはり、リスナーさんの存在が大きいですね。1日だけ、放送予約時間を間違えていつもの時間に放送出来なかったことがあったのですが、そのとき多くのリスナーさんが何事かと心配してくれたんです。
コメントやTwitterのやり取りでリスナーさんの存在は認識しているものの、こんなに毎日の放送を楽しみに、習慣にしてくださっている方々がいるのかと、驚きましたし、とても嬉しかったです。
それからFacebookの秘密のグループで、リスナーさんのグループを作って交流しているのですが、先日オフ会も開催しました。多くの方が集まってくれて、そのなかでチャンネル内容にかかわるかなりマニアックなクイズもしたのですが、みんなちゃんと分かるんですよ(笑) 音声で発信したことで、コアなファンコミュニティまで出来て、本当に嬉しいです。
大賀:
あのオフ会はよかったですね! 僕も参加したのですが、とてもあたたかい空間でした。 いつものように、突然荒木さんに壇上に呼ばれて、いきなりVoicyの収録が始まりましたけどね(笑) Voicyは、本当に手軽に録れますよね。そのおかげで、何の準備もしないまま突然話させられます(笑) そういう発信側の手軽さも、続けられる要因かなと思います。
2019年5月取材
さいごに
インタビュー後の様子は声でお楽しみください
インタビューでは語られていない話や、雑談までを声でお聴きいただけます。
声のオウンドメディアを御社でも持ちませんか?
音声での発信は、瞬間的な「リーチ」や「効率性」という面を求めるには不向きです。一方、ブランドや企業が大切にしている世界観や、想いや本音といった価値をリスナー一人ひとりに届けるために役立てていただけると思います。音声による新しい企業カルチャーの発信や、音声放送による組織の活性化に関心のある方はお気軽にご相談ください。