PayPayクレジット(旧あと払い)をMoneytreeと連携できない原因・解決法
MoneytreeとPayPayカードを連携できない。
ポイント還元率を上げるために、PayPayカードを申し込むことにした。
PayPayアプリに誘導されるがままにカードを申し込む。
この時点で、まさかPayPayアプリから申し込むとMoneytreeと連携できないなどというトラップが待ち受けているなんて、誰が予想できるだろうか?
当然だが、申込みの際に「アプリから申し込むと家計簿アプリと連携はできないよ!」といった事前確認などはない。
Moneytree愛用者にとっては実に困った問題である。
Moneytreeの見解
Moneytreeでは、2023年7月にPayPayカードとの連携ができるようになった。
しかし、PayPayアプリやPayPayクレジットの利用者は対象外のようだ。
詳しくは以下のサイトを参照されたい。
マネーフォワードMe、zaimなども同様
他の家計簿アプリであるマネーフォワードMeやzaimをインストールし、PayPayカードを連携できるか試してみたが、結果は同じだった。
一方、PayPayカードを以前から使っていた人にMoneytreeとの連携を試してもらったところ、連携することができた。
この違いはなんなのだろうか?
原因はPayPayカードの改悪
原因は、PayPayカードの申し込みが、ウェブからアプリへ移行していることである。
以下のサイトに申し込み方法の詳細が掲載されている。
昔はアプリではなくウェブからカードを申し込むことができた。
ウェブから申し込みを行った人は以下の会員ページで利用明細を確認することができる。
PayPayアプリからPayPayカードを申し込んだ人がこのサイトの明細確認画面にアクセスすると、PayPayアプリへ飛ばされてしまう。このような場合、クレジット明細はPayPayアプリでのみ確認することができる。
Moneytree、マネーフォワードMe、zaimなどの他社サービスは、いずれもウェブ上の会員ページから明細を引用する、という方式を取っている。
PayPayアプリから明細情報などを引用するのは技術的に難しいのだろう。
↓PayPayカード会員ページ
↓「利用明細はPayPayアプリから見てね☆」と書いてある。
なぜ改悪した?
では、なぜPayPayアプリを介さないとPayPayカードの申し込みができないようになってしまったのか?
これは私たちが想像するしかないが、おそらくPayPayアプリをより多くの人にインストールしてもらい、PayPayアプリを中心とした決済サービスを作りたいのだろう。
Yahooの見解
いや……PayPayアプリ集権型にしたいのはわかったけど、ウェブ明細を見られないようにするまでしなくても良くないか?
今回、Yahooに無理を承知で本件について問い合わせてみたが、返信で定番の「開発スタッフにフィードバックします」という文言すらなく、「無理です」のみ。
Yahoo側のシステムが変わることによって事態が改善する望みは薄そうだ。
(PayPayカードを申し込む時点で、ただでさえYahooのサービスはごちゃごちゃしているから何かしらトラブルは生じるだろうと思ってたよ! 大手サービスなんだからもうちょっとシンプルで美しく痒い所に手が届くサービスにしてもらいたいものです。)
対策:MoneytreeにPayPayカードの明細を記録する方法
現在私が実際に講じている対策は、PayPayクレジットでの支払い明細を「現金記録」として手動で入力する、というものだ。
Moneytreeには、銀行口座から引き出した現金の用途を記録しておくための「現金記録」という機能がある。
現金記録はあくまでメモ的な存在なので、「支出」一覧には表示されるが「資産」の合計には反映されない。詳細は以下のサイトを参照されたい。
そのため、現金記録のこの特性を利用して
実際の資産額の変動 → 銀行口座のクレジットカード引き落としで清算
クレジットカードの利用明細 → 手動で現金記録として入力
という風に記録をつけることにしている。
ただし、デフォルトの設定だと、クレジットカード利用額の引き落としは「カード返済」という名目の支出としてカウントされる。「カード返済」はシステム上「資産」の合計に反映されないため、「カード返済」以外の支出名目に変更する必要がある点のみ注意されたい。