#07 オフィス出社=サボらない、って本当?
前回は「リモートワークで部下がサボるのが不安なら、サボらない仕組み作りが必要だ」という話題でした。
でも、「リモートワークだからサボる」とは、どういうことでしょうか?
オフィスならサボらないと考える根拠は何なのでしょうか?
◆リモートワークのサボり方
「リモートワーク サボり」で検索すると、こんな画像素材が出てきました。なかなかにひどい姿で笑ってしまいましたが、たしかにこういうイメージです。
でも、具体的に考えてみましょう。
パターン① 仕事をしない
担当している仕事が期日までに終わらなかったり、営業成績などが目に見えて落ちたりすれば、遠からずサボりはバレるはずです。
リモートワークだからといって、「仕事をしなくてもバレない」ということはないように思います。
パターン②仕事の手を抜く
上司が見ていないところで手を抜く、というのはたしかによくあります。
オフィスと違ってずっと上司が見ていないのだから、リモートワークではずっと手を抜く。という理屈はたしかに成り立ちそうです。
ただ、リモートワークはデスクワークなので、何らかの成果物や記録を求められることがほとんど。証拠が残らない手抜きをするのが難しい人が多いような気がします。
パターン③仕事が終わったことを隠す
これはたしかにありそうです。
オフィスなら手が空いたことがわかって仕事を振れるのに......?
でも、ちょっと待ってください。
仕事を早く終えたら追加の仕事が来るからと、オフィスではわざとゆっくり仕事をしている人もいるはずです。それは許されるのに、リモートワークで仕事を終わらせてのんびりするのはサボりでしょうか?
これはサボり問題よりも、仕事の配分や報酬の課題が潜んでいたと考えられます。
こうして整理していくと、「リモートワークだからサボる」という説は、少し短絡的なように思えてきます。
◆オフィスではサボってなかった?
「リモートワークではサボる」という疑いは、裏を返せば「オフィスならサボっていない」ということです。
でも、
さりげなく人にまかせて自分では手を動かさない
外回り営業と称してカフェやパチンコに長居する
そういう人はオフィスにもたくさんいます。また、故意ではなくても、成果を上げるスキルが不足している人もいます。
そんなことは周知の事実だったのに、ずっと許容されてきたのはなぜでしょう?
それは、オフィスでは報酬の対価が労働時間だからです。
アルバイトの時給1,000円は「1時間拘束すること」の対価。「今日はすごく暇だったから100円にします」は許されません。
残業代は、「規定時間を超えて拘束すること」の対価。優秀な人が定時で帰れば0円、スキル不足の人が残業して終わらせれば残業代が出ます。
大前提として「労働時間を提供している限り仕事しているとみなす」というルールが存在し、そういう意味では「オフィスではサボれない」のです。
もちろん仕事の質が問われないわけではありませんが、質に対する報酬は、インセンティブやボーナスとして提供される形ですね。
裁量労働制やフルフレックスという働き方もありますが、大多数の人はこの仕組みの下で働いています。
◆「サボる」ってなんだろう
「リモートワークだからってサボれる?」
「オフィスでもサボってた人いたよね?」
これは、成果に焦点を当てた働く側の主張です。
一方企業側は、成果だけでなく、決められた時間を働き続けて初めて「サボっていない」と見なします。
ここの認識に齟齬がある限り、「サボってるだろ」「サボってません」の水掛け論が続いてしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
企業側に完全に寄ると、「PCの起動とシャットダウンの時刻とキーボードの操作ログを取り、PCのカメラで在席の様子を撮影し続ける」というような監視体制がまず浮かびます。
働く側のストレスが大きいことが予測されるものの、労働時間の保証という意味では有効です。
ただ、これだけでは個人の就労状況しか見えないので「オフィス全体を見渡したい」「人間関係を把握したい」というチームを管理する上でのニーズが満たせず、「やはり出社に勝るものはない」という話になってしまいそうです。
働く側に完全に寄ると「すべて成果で判断し、サボっていないと信じてもらう」となります。数字で評価できる成果ばかりではないので抽象的すぎますし、同時に成果を出せなかった場合のことを考えると非常にリスキーです。
リモートワークを続けるのであれば、双方が歩み寄るしかなさそうです。
◆「リモートワークでもサボらない」のために
報酬の対価となるのは「労働時間の提供」、これは簡単には動かせません。
ただ、「労働時間の提供」は、必ずしも「常に上司から見えていること」ではありません。
出張や外回り営業では上司の目は届きませんが(だからパチンコにも行ける)、これらは「労働時間を提供している」と見なされます。
それはなぜか?
不在の理由が周知されている
原則、常に連絡が取れる状態にある
連絡を取れない事情があるときは、予め周知されている
からです。
これが「労働時間の提供の定義」として共通認識となり、加えて「全体を見渡したい」というニーズを満たす方法があれば、永続的なリモートワークの糸口も見つかりそうです。
◆つまり、VOICHATでは?
さてここで、わたしたちが提供しているバーチャルオフィスツール「VOICHAT(ボイチャ)」を見てみましょう。
誰と誰が一緒にいるかが一目でわかる
ステータスアイコンで不在理由がわかる
プロフィールアイコンの枠の点滅(トークシグナル)で、会話しているザワザワ感が伝わる
1クリックでルーム移動でき、即座に話しかけられる
手前味噌ですが、実際毎日使っていて、かなり良いんですよ……!
全体を見渡せる安心感、すぐに話しかけられる便利さがありつつも、上司側・部下側ともに「監視している」「監視されている」という気づまりを感じずに仕事ができています。
5人までなら永久に無料で使えます。
まずは試しに、ダウンロードしてみてください。
余談ですが(と言うとデザイナーとエンジニアに怒られそうですが)、新しいツールを試すときのワクワクを最大限感じられるよう、最初にインストールするときのプロダクトツアーのUIはかなり力が入っています。
ここだけでも(と言うと営業担当に怒られそうですが)、体験してください!