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声優の”正しい目指し方”とは? Part①

皆さんこんにちは、Voice willの西森千豊です。
今日は多くの声優志望者が悩む”進路”について、お話をしていきたいと思っています。
皆さんは”正しい目指し方”というのをご存知でしょうか??
まずは何故進路選びが大切なのかについて、解説をしていきたいと思います。
(あくまで西森の主観による考察ですので、ご参考程度にしてくださいね!)

進路選びは"超"が付くほど大事!!

声優を目指す皆さんの中には、進路について悩む方も多いと思います。
ちなみに私西森は地方出身だったことや、当時はスマホもなくネットが今ほど普及していなかったこともあり、ただぼんやりと「とりあえず有名な養成所か、専門学校に行けばいいのかな?」と考えていたものです。

結果的に、僕は高卒で上京して日本ナレーション演技研究所に行くことになるのですが、在籍中に全国公演の舞台でデビューはしたものの、残念ながら事務所にはご縁がありませんでした。
ただ、この進路選びというのは、実はとんでもなく重要なのです。

声優事務所というのは、大手から中小まで数多くの事務所が存在し、またアニメに強い・吹き替えに強い・ナレーションに強いなど、得意分野も様々です。
多くの声優志望の方は、”自分がどの分野で活躍したい!”という希望もあるかとは思いますが、必ずしも「やりたいこと=仕事にできること」だとは限りません。
むしろ新人の内は仕事なんて選べる立場ではありませんし、僕個人としても、100%やりたいことだけをやっているプロの方なんて存在しないと思っています。

また事務所に入るための養成所もそれぞれ特質があり、どこを選ぶかでプロになるまでにかかる時間も大きく変わってきます。
特にアニメ声優は若年化が進んでおりますので、ヒーローやヒロインが出来る声優を目指すなら、年齢に関してはとくにシビアになってきます。

よく考えずに進路を選んだ結果、養成所生として無駄に年数をかけてしまい、いざプロになるだけの力をつけられたとしても、タレントとしての旬が過ぎてしまっていた…。
真剣に進路を考えなければ、そういったことだってありえるのです。

仕事にするのであれば、自分と事務所の方針が合っているかや、タレントと事務所の需要と供給があっているかなど、演技以外にも解決しなければいけない問題が山のように出てきます。

好きなことを仕事にすると、辛いことや大変なことと向き合う時間の方が多くなります。
もちろん好きなことだからこそ、やり遂げた・結果を残した際の達成感は何にも代えがたいものがありますが、"プロになる"というのはそういうことだということも、肝に銘じて置かなければいけません。

事務所=養成所選びは”恋人選び”のようなもの。

以前、とある事務所のマネージャーさんが「事務所と契約するのって、恋人選びや結婚相手を選ぶのに近いんだよな」と言っていたのを聞いたことがあります。
例えるなら「大手事務所=高スペックな恋人」といったところでしょうか?
大変魅力はあると思うし、誰しも「こんな素敵な相手(超大手事務所)と付き合いたい(所属したい)…!」と言う理想はあると思います。

しかし、ちょっと冷静に考えてみましょう。
果たして必ずしも「高スペックな恋人と付き合うこと=幸せになること」と言えるのでしょうか?

もし自分とは不釣り合いな相手と付き合った場合、その格差から劣等感を感じてしまったり、逆に自信をなくしてしまう結果にもなりえます。
また相手からしてみても、自分におんぶにだっこばかりの相手では、ただただ重荷に感じてしまうものです。

僕も偉そうに恋愛を語れる立場では決してありませんが、大切なのは「互いに釣り合いが取れているかどうか」なのではないかと考えております。
自分のやりたいことが出来るかどうかはもちろんですが、それ以上に自分に合うかどうかや、「一蓮托生!一緒に頑張ろう!」と互いに思えるかどうか。
事務所やマネージャーさんとはそういった関係を築けるのが望ましいですし、それが成立する事務所と契約できることが幸せなのではないかと、一タレントの立場としては感じています。

とはいえ、声優業界はスカウト(相手からのアプローチ)が基本的に存在しない世界なので、自分で相手を見定めてアプローチしていくしか無いわけです。
草食系では生き残れない世界とも言えますし、自分自身のことや相手を見定める、ということも大切です。

詳しい進路の選び方は"Part②"へ!

いかがでしたでしょうか?

声優人気は未だ右肩上がり、当然ながら志望者の数もどんどん増えています。
そんな中で生き残っていくためには、ただ一生懸命やるだけでは残念ながら不十分なのです。
少しでも勝負に勝つ可能性を上げるには、進路の選び方も戦略の一つだと捉えていただければ良いかと思います。

Part②では、具体的な進路の選び方について触れていきたいと思います。

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