NORTH EYES TIMES vol.III
2022.7.9 STUDIO B2 AMMONITE
(written by koya)
世の中が大きく変わってしまいそうな大事件が起きた翌日、1週前の殺人的な酷暑が少し和らいだ7月9日。
仙台市北目町の地下2階、螺旋状に地下へ潜るとそこはNORTHEYES BEATDOWN SQUADを標榜する我々DIKTATORのホームタウン。
1年半ぶりの仙台でのライブ、NORTH EYES TIMESについては3年ぶりの開催となった。
同日全国各地でハードなイベントが開かれる中、仙台の街外れ北目の地下でも県内外から半身に避ける身のこなしを迫られるほど溢れんばかりに、この日を楽しみにしていたキッズで賑わっていた。
Vol.1ではシルクスクリーンのワークショップ、Vol.2ではTenkiによるライブペインティングに次ぎ、Vol.3となる今回もスタジオ内でライブが行われる中、スタジオの外ではシルクスクリーンのワークショップを行った。
Vol.1と大きく変わった点は、スタジオ内にスペースを設けることができた前回と異なり、諸事情でそのスペースが使えなくなったこと。
今回は3つの室外機に挟まれそのモワッとした空気、インクを乾かすドライヤーの熱や夏の湿度などが籠りにこもった蒸し風呂状態の半外のような空間で刷りざるを得なかった。
パツンパツンに人が入ったスタジオ内も、ワークショップスペースもどこもかしこもひたすらにアツかった。
一方で縦が低けりゃ横も狭いサウナ状態のスタジオで、バンドとフロアのライブという殴り合いの真剣勝負が行われ、一方では室外機に囲まれた薄暗い蒸し風呂空間で、お気に入りのボディに気になるデザインを思い思いにプリントを行う。
いつ死ぬかわからない今日の日本・人生における貴重な1日数時間。こんだけ密度の高い空間と遊び場で一生懸命遊んだ後なら後悔はない。
そう感じさせてくれるような、みんなの笑顔や言葉に囲まれイベントを締め括ることができて本当によかったと思う。
ライブにモッシュ、DIGとシルク。ハードコア×アートワークで切り込む我々DIKTATORらしい全乗せパーティーも今回で3回目。
ハードコアの側面から遊びに来てくれたらもちろん嬉しいし、アートワークからの切り口で興味を持って来てくれたらもっと嬉しいなと思ってやっている。
久しぶりの仙台での企画となった今回。あちらこちらで旧友との再会を果たす人や、初めてリンクする人を見る。
前回のイベント後世界的パンデミックとなり、増えてきた東北のキッズが減ってしまったことは事実。
今回このイベントを終えて感じたのは、それでも着実に増えてきているしこれからまた伸びていくだろうということ。
日進月歩。3歩進んで2歩下がるような地道な泥臭さが、このムーブメントに火を付けられているのなら手を緩める必要はない。
関東・関西で我々よりも下の世代が台頭し勢いを増す中で、東北にも最高に楽しい遊び場やバンドがいることを知ってほしい。
この日出たバンド、来た人、関わった人全てに意味があるイベントになっていたら嬉しい。
これからゆっくりでもがっちり、みんなで楽しい空間を創り続けシェアしていくことが、この文化を育み次に繋がっていくはず。
仙台の地下の、更に地下で行われるNORTH EYES TIMES。DIKTATOR、上にも登るし地下にも潜るぜ。
2022 / 7/9 (土) @Studio B2 北目店 AMMONITE
DIKTATOR Presents NORTH EYES TIMES Vol.3
ETERNAL B, ALIENGUM, H8CALL, PRESS ON AHEAD,
BREAK OF CHAIN, DIKTATOR