Suguru Ohtaka - from 提婆達多 (DEVADATTA)
-音楽を聴くようになったきっかけを教えてください
音楽自体は中学校1年の時のアニメのオープングの影響で
Fear, and Loathing in Las Vegasをはじめとしたラウドロックが好きでした。
キャッチーなんだけどスクリームがあって、そもそもその時スクリームを聴くのも慣れていないしそもそもそんなことしていいんだ! というのがあって、自分の思春期とマッチしてラウドな音楽を聴こうとなった瞬間でした。地元は岩手の北上で、大学進学がきっかけで仙台にきました。
元々は中学1年の時にキーボードをやりたいなと思ってて。家にピアノがあったので独学の耳コピで弾いていた程度のことはやっていた感じですね。
-バンド結成の経緯について教えてください。
大学に入り、メタルサークルがあったので、大学2-3年のころにギターのZOIが中心となり結成しました。最初はデスコアをやりたいというところから始まり、広義な意味でヘビーな音楽をやりたいという流れになりメンバーが集まった形です。
-提婆達多(DEVADATTA)の由来は?
仏教の人物で、提婆達多= お釈迦様の 従兄弟から取りました。
提婆達多自体は周りからすごい人と持て囃されているかと思いきや、もっと上にはお釈迦さまがいる訳で。
提婆達多はそんなお釈迦様に嫉妬・劣等感を持ってて、わざと厳しい戒律を設けた派閥を作ってみたり、お釈迦様を殺そうとしたりします。そんな人間の誰でもなりうることがある、醜さを持っいるのが提婆達多です。
バンド名をつけるにあたって、地域性による影響は特にないと思うのですが、自分が仏教好きなこともあってこの名前をつけました。
-音楽性の軸はどのようなバンドの影響受けていますか?
ずっと一貫して影響受けているのはKORNを含めたニューメタルですかね。
ニューメタルを再解釈した時に、モッシュなど含めたハードコア要素があるんじゃないかと思うことが今のバンドのスタイルにも近づいてきているのだと思います。スタンスとしてはオールドスクールなメタルの良さを取り入れつつ、組み合わせ方で新しい感じに聞かせることを意識していますね。
僕らのサウンドスタイルはメタルコアってほどメタルコアではないと思っていて。ニューメタルがあって、広い意味でのハードコアがあると言えば良いでしょうか。メタルコア自体もモダンになってきてから色んな意味ができきている感じはありますが。
メタルコアの中でも、As I Lay Dying的なノリは意識することがあります。モダンないわゆるニューメタルコアバンドは、どちらかというとリフの感覚としてはDjent以降のメロディアスでは無いメタルコア寄りで、そこにニューメタルのリズムを取り入れている感じだと捉えていて、それに対して我々はKORNとかのニューメタルの少しメロディアスなところを今っぽい音にしている感じで、そういうやり方で差別化を図りたいなと思っています。
-歌詞についてはどのようなこと歌っているのでしょうか?
最初の頃は個人的なネガティブ体験について歌うことが多かったですが、最近は心理学や哲学的な視点を基準に、社会に対する主張を歌詞にすることが多いです。また、心理学の視点に仏教的な思想が内包される部分もあるため、それも歌詞に反映されることがあります。
-曲の作り方やこだわりについて教えてください
メインは僕かギターのZoiがデモを作成し、それに対して各メンバーが付け足したり、アレンジを加えていく形で作曲しています。僕は、既に存在するジャンルのフレーズであっても、それぞれのリスナーがそれを新しく解釈できるように挿し込むことを意識しています。Zoiは、自分が客で、ライブハウスで観たらうれしいなとか興奮するなというフレーズや展開を意識しているそうです。
-楽曲にHIPHOPの要素もあると思うのですが、どのような影響があったのですか?
HIPHOPが先ではなく、あくまでも最初にKORNやLINKINPARKの影響ですね。HIPHOPの要素を入れたメタルやロックが先にありました。HIP HOPがルーツと思われがちなのですが、90年代のバンドからの影響です。
- 現場で使用しているPCのマニピュレーターについて教えてください
やっていることとしてはDJの機材を使って音流してエフェクト使ったり、サンプラーを使ってみたりしているんですが
僕が個人的にエレクトロ寄りの音楽が好きで作っていまして。使い方としてはSEと言いますか、曲間の繋ぎなども手作業で行った方カッコいいなと思っていて使っています。ただポチッと押すだけでなく、エフェクトかけたり揺らがせたりというのがあった方いいかなと思って、取り入れてますね。
-vlogをはじめyoutubeを頻繁に更新しているようですが、はどのような経緯で始めたのでしょうか?
僕らの世代だと仙台の「Story of Hope」が昔にやっていて、とても影響を受けました。10年くらい前に上がっているのを今の僕らが見るのもすごいことだなと思っていまして。
今アップしてリアクションもらうどうこうも大事なのですが、この先何年かしてこの動画を見てバンドやりたいなと思う子達が出てきたら面白いかなと思っています。
-仙台シーンについて思うことなどなどあれば教えてください
上の世代の人たちがやってきてくれたあるお陰で、棲み分けがあるような、ないような、程よく混じっている感じが良いなと思ってます。例えばですが以前のVOICES FROM HOOD企画にalvinが出ていたりなど。同じパンクとかハードコアの流れではあると思うのですがなんでそういったことができるのかというと、上の人たちがシーンを作ってくれていた恩恵があるのだなと感じます。