最近のボイスロイド界隈について思うこと
●いちボイロファンのお気持ち表明
最初に。これは人気投稿者でもなんでもない、いちボイロファンのお気持ち表明だ。
自分はボイスロイドが好きだ。
これまで少ないながらも動画を作って投稿してきた。
だからボイロには続いて欲しいと思っているし、続くものだと思っていた。
ただ、このところのボイロ界隈を見ていて、心配になることが色々あった。
なかなか頭の中がまとまらないので、書き記してみる。
●ボイロからチェビオに変えざるを得ない状況だった?
「ボイスロイドの企画を進めることがなかなかできない状況」とはどういうことだろう?
DTMステーションに掲載されたAHSの尾形社長のインタビュー記事を読んで考えた。
そしてそれは、一体いつからそうなってしまったんだろう?
これまでの各社の発表や動向を自分なりに調べてみて、恐らく小春六花クラファンの頃に「進めることがなかなかできない状況」になってしまったのだろうと思った。
小春六花ボイスロイド化クラウドファンディングは、2020年10月30日にチェビオエーアイでの制作に変更になることが発表された。
そして当然ではあるが、「変更すべきではない」という意見を多く見かけた。
自分も最初はそう思った。
だが、「クラウドファンディングでお金を集めて作る制作物を変えることにどれだけのリスクがあるか」について、自分は、AHSもTOKYO6もわからないはずはないだろうと思っている。
クラファン主催のTOKYO6の人は以前ボカロマケッツに所属していた人で、結月ゆかりや紲星あかりの制作にも関わっていたし、AHSも主催でなくともこれまで多くのクラファンに関わってきている。
そんな、これまでキャラクターやクラウドファンディングに関わってきていた人たちが、リスクについて理解していないはずはないだろう。
それなのに、なぜ変更をしたのか?
変えざるを得ない状況にあったと考えれば納得がいく。
ボイスロイドの開発元であるエーアイから自社ブランドで個人向けパッケージを発売すると発表されたのは、2020年8月27日のことだ。
そして六花のクラファンが開催されたのは2020年5月28日から6月28日の期間。
恐らくクラファン開催中、もしくは終了後から8月27日の発表までの間に「何らかの理由」が生まれたことにより、ボイロは「企画を進めることがなかなかできない状況」になったのだろうと推察する。
つい先日の1月7日に、エーアイから「「VOICEROID」の技術提供を中止した事実はない」と発表があった。
そのことから、恐らく技術自体の提供以外のどこかの部分で折り合いがつかなかったのだろうということがわかる。
開発費用なのか権利関係なのか、理由はいくらでも想像できる。
開発と販売の会社が分かれている場合にはよくあることだ。
ただ、どうしようもなかったにしても、もう少しうまくやれなかったのかとは思った。
何が機密事項に当たるのかは不明だが、それぞれからの発表の方法にしても、もう少し上手いやり方はあったのではないだろうか。
●憶測を呼ぶ関係者のツイート
エーアイボイスの発表以降、さまざまな憶測が生まれ、なんとなく界隈が不穏になってきた印象がある。
その中でも、やはり関係者の不明瞭な発言は、更なる憶測を呼んでいる。
2020年12月25日、弦巻マキの声優が変更になることが発表された。
マキマキの声は、法人向けの声としてすでにボイロ2相当の声が存在している。
これはボイロファンの中では有名な話で、その声はペッパー君の声としても採用されている。
声優変更の発表後、結月ゆかりや紲星あかりの版権元であるボカロマケッツの人から「元の声を利用して別キャラに変わったらどうか」といった内容のツイートがあった。
頭が混乱した。
ツイート自体、実際のところはどんな意図があっての発言なのかはわからない。
ただ自分は、「民安さんの声の別キャラクターのソフトを作るつもりなのかもしれない」と思った。
声優交代に関しては、正直とても驚いたしショックだった。
最初に迎えた思い入れのある子だからというのも大きい。
だが、マキマキがキャラクターとして前に進むためには仕方がないことなのだと、どうにか気持ちの整理をつけようと努力してるところに上記のツイートを見かけて、さらに感情がぐちゃぐちゃになった。
●その行動や発言は、キャラクターのためになるのか?
何か不満をぶつけたくてやっていることなのかもしれない。
あるいは別の意図があるのかもしれない。
事実はツイートをした本人に聞いてみなくてはわからない。
ただ、何も知らないファンの自分としては「どうしてそんなことをするんだろう」と悲しい気持ちになった。
AHSとボカロマケッツは協力する立場にあるのではないのか?
会社同士の仲が悪いのかと思わせるようなツイートをされると、二次創作作品も純粋に楽しめなくなってしまう。
キャラクターたちが楽しそうにしている実況を見ていても、そのことが頭を掠めてしまう。
裏で何があるのかは自分にはわからない。どうにもできない大人の事情もあるのかもしれない。
それでも、勝手は承知で発言するが、そういう裏側は考えさせないで欲しい。
夢を見させて欲しい。
見る時も作る時も、自分の目的は楽しむことだ。
争うためや諍いを見るために界隈にいるわけではない。
ボイロもチェビオもボカロも皆関係なく、音声合成のキャラクターたちは仲が良いと思っていたい。
キャラクターと版権元を分けて考えればいいのかもしれないが、それができない人間もいる。
版権元の人間は、自分が「関係者」であること、「キャラクターを代表する立場にある」ということを、よく考えて欲しい。
個人アカウントでの発言も、全て「関係者の発言」として受け取られるのだということを、理解して行動して欲しい。
何のためのキャラクターなのか?誰のためのキャラクターなのか?
ユーザーやファンが素直に楽しめない空気を作ることに何の意味があるのか?
ツイートをする前に落ち着いて、一度考えて欲しい。
●ただ純粋に楽しみたい。キャラを好きでいたい
最後に。
このnoteに特定の会社や人に対する攻撃の意図は無い。
火種になりたいわけでも無い。
もしそう感じさせてしまったのならば、それは自分の文章力が至らないせいだ。申し訳ない。
自分としては、ただ、争いを避けたい。
ファン同士の争いも見たくないし、会社同士の争いも見たくない。
大好きなキャラクターたちが、料理の実況をしている所を、ゲームの実況をしているところを、純粋にかわいいと思いながら楽しめるようになりたい。
本音を言えば、ボイロには終わって欲しくないし、これからも新しい企画を続けて欲しい。
もしそれが何らかの事情で難しいのだとしても、キャラクターたちには仲良くしていて欲しいと、心から思っている。
界隈の片隅にいる、いちファンの願いだ。