東北被災地訪問記録集〜3.11 東日本大震災から10年の軌跡
3.11 東日本大震災から2ヶ月後、宗教学者の鎌田東二さんと共に東北の石巻の釣石神社へ向かった。
現地に足を踏み入れて私は言葉を失った。と、同時にあまりにも非力な私自身がいました。
その後、私は鎌田東二さんと共に、定点観測的に東北被災地域を訪ねることになったのです。神社の宮司さん、お寺のご住職、仮設住宅に暮らす地元の方々の話に耳を傾けました。福島、宮城、岩手、青森の海岸線を走りながら供養碑や津波のあった小学校、神社やお寺で、手を合わせ、祝詞と般若心経を唱えました。
被災地では、聖なる石との出会いもありました。雄勝法印神楽保存会の方々が崇敬されていたのが津波の被害を受けた葉山神社の奥宮とも言える石(いその)神社です。石峰山にある石神社を登拝した時、「聖なる石」とは、今まさに生かされていることに対する感謝の心を教えてくれる存在であると感じたのです。
古来より、さまざまな自然災害とともに生きてゆかなければならなかった日本列島の先人たちは、自然の声に耳を傾け、森羅万象あらゆるものに対する「畏れと祈り」の日々を過ごしてきました。
東北への旅は、被災地域の人々の声に耳を傾け、被災地域を見つづけ、祈りつづける旅でもありました。
東日本大震災から10年半が過ぎた2021年12月2日(木)〜12月8日(水)、南青山にあるgallery5610(港区)にて「3.11 東日本大震災から10年の軌跡」という写真展を開催しました。被災地訪問記録集は、その展覧会に合わせて制作したものです。
鎌田東ニ(文)・須田郡司(写真)著
「東北被災地訪問記録集〜3.11 東日本街震災から10年の軌跡」
(まないな出版、2022)
A5版、144p、カラー、写真220点収録
この度、この記録集を2,500円以上(製作費実費+送料込)のご寄付で一冊お分け致します。お求めの方は、下記フォームメラーからご注文ください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3c55c75b732249
尚、ご寄付でいただいた資金は、東北被災地を伝える写真展開催の活動資金として使わせていただきます。
今後、東北被災地を伝える写真展展の開催できるスペース(希望として北海道、東北、四国、九州地方)を探しています。展示スペースを写真展開催へのご支援として使用させていただけば幸いです。 何かございましたら、お気軽に須田までお声掛けくださり。
須田 メールアドレス:voiceofstone◉gmail.com (◉を@に変えて)
宜しくお願い致します。
2022年1月19日 巨石ハンター・須田郡司拝
*この記録集は、一般社団法人日本宗教信仰復興会議の助成を受けて制作しました。
須田郡司プロフィール
群馬生まれ、出雲市在住。フォト霊(だま)師・イワクラフォトグラファー・巨石ハンター・巨石写真家・石の語りべ。国内や世界50カ国以上を訪ね、聖なる石を撮影。日本石巡礼(2003〜2006)、世界石巡礼(2009〜2010)を行う。「石の語りべ」として全国を巡り、その魅力を伝える活動をつづける。「石の聖地」研究、巨石マップ制作、巨石ツアーのコーディネートを行っている。フォトエッセイ集「VOICE OF STONE〜聖なる石に出会う旅」(新紀元社、1999)、写真集「日本の巨石〜イワクラの世界」(パレード出版、2008)、「日本石巡礼」(日本経済新聞出版、2008)、「世界石巡礼」(日本経済新聞出版社、2011)、「日本の聖なる石を訪ねて」(祥伝社。2011)、「月刊たくさんのふしぎ『おおきな石』」(福音館書店、2013)、写真集「石の聲を聴け」(方丈堂出版、2020)、「東北被災地訪問記録集」(自家版、2021)などがある。 連載:季刊「庭」(建築資料研究社) 須田郡司・磐座探訪、歴史街道(PHP研究所)須田郡司・ニッポンの「巨石」をめぐる
〒699-0701 出雲市大社町杵築東真名井7
VOICE OF STONE プロジェクト事務局
須田郡司公式サイト:http://www.sudagunji.com/