私vsマスクreturns

依然として新型コロナに振り回されている。
去年は「来年は収束していると良いな」という希望的観測もありどこか楽観視している部分もあったと思う。
しかし現状はどうだろう。
去年とあまり変わっていなくはないか。むしろ感染者数だけ見ると去年の比じゃないくらい増えていないか。
ワクチン接種が全国民の半数を超えたというニュースを見ても、バンザイする気には到底なれない。
ここまで来ると諦めの境地とでも言うべきか。

しかし私にはウィルスの他にもう一つ終わらない仁義なき戦いがある。
私の敵は、マスクだ。
最初の記事でマスクかぶれとの戦いと原因の考察を書いた。
その後どうなったかを記してみたい。

一時期メインで使用していたウレタンマスクはその後研究が進み、防御能力はほとんど期待できないということが発表された。
スカスカで息がしやすいからああやっぱり、という感想である。
ウィルスはどんどん変異をくりかえし、今のところ相当強いデルタ株が猛威を振るっていて、ウレタンでは太刀打ちできないのが明白となる。

依然としてつけて数分で痒くなるが泣きながら不織布マスクをつけるしかないのか、などと悲観的になりつつも工夫は続けていた。
最近は専ら二重マスクである。
というと非常に用心深いと思われがちだが全然そうではない。
とにかく徹底的に不織布マスクが肌に直接触れないようにする。ひたすらそのためだけにそうしている。

マスクのインナーにするものは以下4つ。
1. 洗いざらしのウレタンマスク
2. シルク100%のマスク
3. シルク100%のインナー
4. 布マスク

1. 洗いざらしのウレタンマスク
PITTAのフィルター機能は洗っても3回までは有効と謳っているが、私のPITTAはもう数え切れないほど洗ったものを使用している。
フィルター機能なんてゼロどころかマイナスではないかと思うくらいには洗っている。
とにかく不織布マスクが肌につかなければ何でも良いと言わんばかりであるが、ズレにくいのでインナーには向いていると思う。
時々「ウレタンはかぶれないんですか」と質問されるが、私の場合はウレタンそのものよりも付着している化学物質に反応してかぶれているであろうことと、肌の上で動かないことにより摩擦が少ないためか素材自体は今のところ大丈夫なようだ。

2. シルク100%のマスク
これが今のところのベスト。これだけをつけて暮らせるならぜひそうさせて欲しいくらいには問題ない。ただし手洗いの際すすぎが甘いと残留洗剤でかぶれるので注意が必要。
シルクはそのしなやかさゆえ口元に貼りつくのでノーズワイヤーはあった方が良いと思う。私が使っているものもノーズワイヤー入りで使い勝手が良い。
もう一つ、裏側の真ん中あたりに切れ込みがあり、そこから中に不織布マスクを入れ込む形状のものも導入した。不織布マスクをフィルターとして使うやり方であるが、中に入れる不織布マスクのハリやワイヤーでシルクマスクが立体的になるので、シルクマスクにノーズワイヤーがなくても口元に貼りつかない。

3. シルク100%のインナー
インナーマスクというものをどなたかが紹介していたSNSで知り購入した。シルクマスクと比べるとすごく小さい。通常のマスクを縮小したような形状だ。
私が買ったものは不織布マスクの耳ゴムにインナーマスクのゴムを引っ掛けて一体化させるタイプのもの。
その構造からカラス天狗みたいな形のマスクには使えないかと思ったのだが(インナーマスクのゴムがうまく引っ掛からないと思った)どのタイプのマスクにもつけられることが判明。
私が使用しているものは生地にしぼがあり、汚れがついても取れやすいように工夫されている。ただしワイヤーはなく口元には張り付く。

4. (シルク以外の)布マスク
これはもう単にシルクの洗い替えとして使っている。コットンは問題ない素材であるがガーゼは刺激になるのでそれ以外が良い。シルクはしっとりしているためか肌に吸い付く感じでズレにくいが、コットンはさらっとしているがゆえにズレるのでだんだん登場する回数が減った。マスクのズレを直す行為も私には摩擦の刺激となるのだ。

というわけで私にとって現状はシルク100%マスク最強ということになる。
ノーズワイヤー付きのものや先述した不織布を中に入れ込むものなど、進化したものも出てきている。1枚1,000円は下らないので消耗品だと思うと安くはないが、他に選択肢はない。
けれど研究や工夫はやめない。もっと良い方法が見つかるかもしれないから。

マスクをつけずに暮らせる日が早く戻ってくることを毎日心から願っている。
21世紀でこんなことになるなんて想像もしなかった、などと思いながら。

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