職人ランク付け決定版!? 20年前に作られた「対案」とは
もうこの記事を読みに来た時点でご存じでしょう。
そうこの記事は、ブロガーの(だから違うってば)普通の大工さんが、職人のランク付けのつぶやきから始まったnote合戦に、まさかの「再アンサー」記事を以下のように展開してきたことに対するいわば「再々アンサー」となります。僕はおかげで今日も眠れない日々をすごすことに(いや明日でもいいんだけど)。でもせっかくなので、今回は「これが今のところありかなとおもってますけど」っていう内容を紹介してみます!
本題に入る前に、一応この記事が初めてという方もいるかもしれないし、そうじゃなくても、「前の記事があるのは知ってるけどめんどくさいから読みたくない」みたいな人のために(最後のチャンスだよ!)、普通の大工さんが5秒で読める要約を書いてくれてるのでその部分を引用します。
ーーー以下引用ーー
建声さん「CCUS(キャリアアップシステム)というのがあるよ!こんな感じだよ!」
わい「欠陥ありすぎじゃ!こんなもん許したらアカンで!わいはこう思うなぁ」
建声さん「それもそれでわかる!でもこれも改善点はあるけど取り組みはそんな悪いものじゃないんだ!説明するから聞いてよ!」
わい「説明わかったわ〜なるほどな〜。でも全体として実現は無理やろ〜。業界にとって改悪にもなり得るで〜」
建声さん「でももうスタートしてるよ!」
わい「え?マジ?(驚き)」
建声さん「だから内部と外部から改善していきたいんだ!」
↑イマココ
ーー引用終わりーー
で、その後、普通の大工さんは僕があげたCCUSの国交省の資料を見ながら具体的に批判をしています。「そうですよねそうですよね(経験年数を条件にいれなくていいんじゃないのの部分)」と頷くこともあれば、、「言いたいことはわかるけどそこはもう僕は捨ててます(下請けの施工能力の部分)」ってことも。
要するに「じゃぁどういう評価だったらいいのよ」ってはなしなので、満を持して・・・!!!というわけでもないけど(ないんかい)、僕自身がいまのところ「こうあるべきだろうな」と思っている評価の基準を紹介します。
それは、、、昔々そう、もうあれは日本がバブルでウチョウテーーーーンになっていた20年も前のこと・・・と昔話風に始めても成り立つんじゃないかと思うくらい昔なんだけど、全建総連というなんと60万人以上の建設・建築産業従事者を組織化している労働組合(日本で確か3番目に大きな産業別労働組合だったはず)がドイツ・フランス・イギリスの建設産業を調査(労働組合は有頂天にならずちゃんと調査してたんですね〜偉いですね〜)し、分析した結果として、持ち帰って日本に導入しようとしてつくられたものなのです。でもなぜかお蔵入りになっています。その理由は・・・わかりません(わからんのかい)。まったくもってわかりませんが、なんと奇跡的にその資料が検索さえすればWEB上で読めるという謎の設定になっているため、以下引用させて頂きました。
具体的には、職別をAーCの3段階に分けた上で、Aを2ランク、Bを1ランク、Cを3ランクにさらに細分化して、全部で6段階に分けています。
そして問題の基準は「どの程度の業務ができるか」ということと、「資格」の2段階になっています。経験年数も書かれていますがあくまで「目安」として扱われている点がいいですね。さて、みなさまこの基準はいかがでしょうか?
↑「タイトル未設定」と出ますが、↓の資料のページに飛びます。
ちなみに、3カ国に調査に行った内容はこの書籍にまとめられていますが、この本は僕のバイブルの一つです。
目次はこちら
というわけで、僕はいまのところ職人の労働条件に雲泥の差があるヨーロッパ諸国の分析を踏まえたこのランク分けが一番いいんじゃないかとおもっていますが、みなさまの感想はいかに。そして普通の大工さんの手は止まってくれるのか!?
(僕の手は止まりましたけど・・・笑)
ちなみに、「労働協約」ってのは法律<労働協約の関係にある労働組合が経営者や経営者団体と締結することで作り出せる法律より上の決まり事なんです。労働協約を語りはじめるとかなり長くなってしまうので、別の記事で書けたらと思います。