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喉の調子が回復してのボイトレ


先週の木曜日に、ボイトレに行ってきました。
前回は、喉の調子がイマイチで、どうしちゃったのかな…と、ちょっと泣きそうな気分だったのですが、今回は、ちゃんと一週間に一日は歌わないように気をつけて、喉を休めただけでなく、歌うときも喉に負担をかけないように、軽く歌うようにしていました。そのおかげで、ずっといがらっぽさが続いていたのが、ほぼなくなり、軽い咳が出ていたのもなくなり、ほっ!

前回よりは歌えるかなと、ちょっと期待をこめてスタジオへ。
実際、発声練習で声を出してみると、結構、高いところまで出ました。
出たのはいいのですが、いざ「メモリー」を歌い始めると、まあまあ歌えるのですが、♪街の灯は輝き  のフレーズにきたところで、あれ?
とりあえず、最後まで歌いました。

トレーナーさんに、今日の調子は?歌ってみてどうですか?と聞かれ、正直に何かがおかしいと話すと、「そうですね、なんだか裏声に近い声で歌っていましたね」と言われて、あっ。
そういうことだったんだ、裏声に近い声で歌っていて、途中で地声になったとき、変、おかしいなと気づいたんだと、気がつきました。

どうやら、喉を守るために軽く歌っていたことで、癖がついてしまったようです。
さらに指摘されたのが、上半身、胸、肩を上下させていたこと。
これでは腹式呼吸になっていません。
息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐いたときお腹はへこみます。と言われ、やってみるのですが、できない。
どうしちゃったのか、自分でもわかりません。
多分、喉の調子ばかりを気にするあまり、呼吸法を疎かにしていたことで、腹式呼吸の基本をすっかり忘れてしまったのです。

何度やってもできない。トレーナーさんに、風船と同じです。息を吸えばお腹は膨らみ、息を吐けばお腹はへこみます。と言われるのですが、頭では理解してるのに、身体がついていきません。こんなことってあるんだと、驚いきながら、必死に練習しました。ボイトレのレッスン中にこんなことをするなんて。初歩の初歩を忘れてしまった自分に、がっかりしました。

それでもまあまあ思い出したので、メモリーで発声法と、地声の練習をしました。
歌う前に、「あ」「え」など母音だけで、メロディーを歌います。それができるようになって、初めて曲が歌える。

以前は歌えたはずの、地声でのメモリー。
身体であの時の感覚を思い出させようとしたのか、トレーナーさんが
メモリーの出だしの声の出し方を、教えてくれました。
それが結構、強烈。
こんな歌い方していたっけ?と思うほど、パワフルな歌い方のメモリーを教えてもらって、こんなにパワフルな歌い方をして、せっかく回復した喉を、また傷めてしまわないか、心の中で、ハラハラしていました。

出だしだけでなく、音階が高くなる「お願い、私に触って、私を抱いて」のフレーズも、同様にパワフルにいきましょう」と言われたのにはびっくり。
それでなくても、ラスト近くの「お願いー!!」は、思い切った声を出してやっとという感じ。それを地声で何オクターブか高い音で歌う。
私には難しすぎます。と言いたいところを、ちょっとした意地のようなものが、ムクムクッっと立ち上がって、練習することに。
メモリーは、最初に思っていた以上、難しい曲です。

地声で歌う練習をするようになって、ずいぶん経ちますが、自分の声なのに嫌だなと思うのが、声が震えること。
声帯が痩せてしまう前は、感じたことはないのですが、声帯が痩せてしまって声を出しにくくなったのと、地声で歌う練習を初めてから、自分の声が震えていることに気がつきました。
トレーナーさんにその話をしてみると、声が震えるのを個性にしているひともいますよ、例えば宇多田ヒカルさんがそうです。と言ってくれました。なるほど、それならば、声が震えているひとの歌を歌う方法もあるんだ。とちょっとホッとしました。でも、今の自分の声の震えは、個性というレベルではなく、とても不安定。

それを解消した上で、震える声ならば、それを個性にしているアーティストの歌を歌えばいい。でも、やっぱり本当は、真っ直ぐなストレートの声で、歌を歌いたいというのが正直な気持ち。
その思いを汲んでくれて、今のトレーナーさんは、地声で歌えるように指導してくれている。ちょっと安易な方へは流されたくないので、もうしばらく頑張りたいと思います。

結局、メモリーだけを練習して、残り5分。
先日、CDTVで聴いた、星野源さんのライブでの喜劇がすごくよかった話をし、加えて、「本当は、喜劇は難しくて歌えないと思っていたのですが、CDTVのを聴いて、歌いたくなりました」と、素直に伝えたところ、「喜劇、ぜひやりましょう、次回からでも」と言ってもらいました。
ファルセットと地声の切り替えが難しい曲。きっと難儀するとは思いますが、挑戦してみようと思います。

それにしても、メモリーの出だし、強い地声を出す練習をしながら、近所に聞こえないかなと、それが心配。窓をしっかり閉めて、練習しなくちゃ。
ボイトレは、厳しいけれど課題をクリアしたときの喜びは格別です。
この頃は、音楽を聴く時間も増えて、本当に音楽三昧の日々。
こんなに音楽に満たされた毎日を過ごすことになるとは、思いませんでした。
音楽に支えられていることを実感しています。

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