その症状、おたふく風邪じゃないかもしれない!
ある日の朝、息子が「耳の下が痛い」と言って起きてきた。
よく見ると左耳下の付け根部分が腫れていて、口を動かすと痛いらしい。
家族は口をそろえて「おたふく風邪!」と言うけど、いまはおたふく風邪の予防接種を受けている子供も多く、昔のように感染者が少ないためその可能性は低いはず。
「耳下 腫れ」をネットで調べると、「流行性耳下腺炎(おたふく風邪)」と、「反復性耳下腺炎」が息子の症状に合致する。
◆流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
両側あるいは片側の耳下腺が腫れ、通常熱が出ることが多い。
一度感染すると再び感染する可能性は低い。
◆反復性耳下腺炎
腫れはおたふく風邪より硬く、痛みは軽く赤みもない。
熱はでないが何度も繰り返す場合がある。感染はしない。
息子の症状は「左耳下の腫れ(赤みなし)、痛みなし、熱なし」なので、反復性耳下腺炎の可能性が高いと思う。
ポイント➤おたふく風邪だと感染するけど、反復性耳下腺炎なら感染しない。
素人判断で考えるより、とりあえず病院に行って診察してもらうことにした。
医師いわく、「この症状と所見では一般的におたふく風邪という診断になるが、本当におたふく風邪かどうかは血液検査でないとわからない。」
検査結果でおたふく風邪ではない場合、「反復性耳下腺炎」という診断になるらしい。
とりあえず検査結果に日数がかかるため、5日間の外出規制(いま流行りのw)は必須だから、どちらにしても学校は休まないといけない。
だったら、わざわざ検査しなくてもいいんじゃない?とも思ったけど、検査の結果で反復性耳下腺炎だとわかれば、反復性耳下腺炎の病状にある「何度も繰り返す場合がある」に対応できる。
採血検査だとは知らずに、何食わぬ顔で検査室に入っていった息子だったが、数分後「いやだぁぁ!怖いぃぃ!やめてぇええええ!!!」と、わめき散らし、その声は病院中響き渡っていた。
息子は体格のよい6歳児(苦笑)
その後、検査の結果が出た。
唾液腺の炎症などの数値を見る血清アミラーゼが2175w(通常40~122)と高値を示しているが、ムンプスIgMが0.80未満(-)なので、「おたふく風邪」ではなく「反復性耳下腺炎」という診断となる。
症状と所見で診断される「おたふく風邪」は、もしかしたら「反復性耳下腺炎」の可能性もあるようだ。
反復性耳下腺炎の病状にある「何度も繰り返す場合がある」はその通りで、初検後1年が経つ今も、「耳の下が痛い」ということが時々ある。
息子よ!血液検査で泣き喚いたのは無駄にはならなかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?