お盆の季節に寄り添う心
皆さんこんにちは!
こえとかおのトレーニングモイこえのおぜきです。
皆様はお盆、どのように過ごされましたでしょうか?
今回は臨床でこの時期になると思い出す苦い思い出と、現在についてお話していきますね。
お盆の時期は私たちはもちろん、入院されているご高齢の方にとって、故人を偲んで過ごすと言う思いと共に、この時期に「お墓参りに行けない」ことへの申し訳なさを吐露される方も多くいらっしゃいます。
早く帰らないと!
明日には墓参りに帰れるかい?
新人の頃、患者さまのこうした気持ちにどう対応していいかわからず、声をかけるのが難しくありました。
とくに、認知症の方で、思い出されるのは戦時中に無くなったご兄弟のことをお話されたり
年初めに無くなった家族の新盆に行けない
といった心が締め付けられるようなお話をされた時は一緒に泣いてしまったり、頷くことは出来ても、そこからどう患者様に未来に向けて目線を持っていく言葉掛けも出来ずにいました。
あれから数年。
私自身、実母が病気でなくなると言った身内の死を経験したことで、故人を偲ぶことや、お盆の時期に感じる、なんともいえないこの喪失感を経験しました。
その年のお盆時期には、患者さまのご経験を伺ったり、実際にどうやって、気持ちを落ち着かせましたか?などより深く寄り添う関わりができるようになりました。
現在は、患者さんの話に耳を傾けるだけでなく、共感しつつも
お盆時期ですもんね!
早くご飯が食べられるようになって、お墓参りを元気にできるように一緒に頑張っていきましょ!
などの声掛けができるようになり、患者さまも笑顔ですごされるそんなお手伝いができました。
現場で頑張ってる皆さん。
きっとこの時期様々なエピソードが聞かれるかと思います。
患者さまと共に故人のこと、ご本人様の想いに耳を傾け、更なるリハビリやQOLの一助になれたら幸いです。