自然がもたらす安らぎ「ハイパーソニック・エフェクト」とは
CDで聞くクラシックは、コンサートで聞いたのと何か違う…
CDで聞く音楽は何か物足りない…
皆さんは、こう思った経験はありませんか?
もちろん、臨場感の違いもあると思いますが、実はハイパーソニック・サウンドと呼ばれる高周波の「聴こえない音」の有無によって生み出される違和感なんです!聴こえないのに、どう私たちに影響しているんでしょうか...?
そこで今回は、ハイパーソニックサウンドについてお伝えします♪
ハイパーソニック・サウンドとは?
皆さんは、「ハイパーソニックサウンド」や「ハイパーソニックエフェクト」というのを聞いた事がありますか?
ハイパーソニックサウンドとは、「人間の耳が聴き取れる周波数」を超えた音のことです。つまり、実際に聞こえないけれど存在しているもの。
実は、人間の耳が聞こえる周波数は普通16KHz(1秒間あたり約1.6万回の空気振動)までなんです。20KHz(1秒間あたり約2万回の空気振動)を超える人もいますが、これは稀なケースです。
それを超えるほどの高周波の音(40KHz以上を含む音)がハイパーソニックサウンドです。地球上には人間の可聴域の上限を超えている周波数を含む音がたくさんありますが、ハイパーソニックサウンドを聴き取ることができなくても音を肌や脳など身体で感じ取っていると言われています。
さらに、ハイパーソニックサウンドは脳の活動に快さを示す反応をもたらすことが脳科学者の大橋力さんによって報告されています。(効果については後に詳しく紹介します)
CDの音に対する違和感の話に戻りますが、CDの音は人間が聞こえる20KHzまでの音しか入っておらず、それ以外の音はカットされているそうです。CDの音を聞いた時に感じる物足りなさはハイパーソニックサウンドを感じられないからだったんですね。
ハイパーソニックサウンドは「聞こえない音」ですが、実は脳に色んな影響を与えている...。具体的にはどんな効果があるのでしょうか?
ハイパーソニック・エフェクトとは?
ハイパーソニックサウンドによる効果を、ハイパーソニックエフェクトと言います。ハイパーソニックエフェクトには、次のようなものがあります。
脳のα波の上昇によるリラックス・安らぎを与える効果
脳機能を高める
健康促進
好感形成
免疫力の向上
ストレスの軽減
快適性の増大
認知能力の向上
音がより美しく快適に聴こえる
このような生理状態の向上だけでなく、音のより快く美しく感動的な受容、音をより大きく聴く行動の促進もみられるそうです。ハイパーソニックエフェクトは私達の身体にたくさんのポジティブな効果をもたらしてくれるんですね。
逆に、全く聞かないと、生活習慣病や精神疾患などの現代病と言われる病気になる恐れもあると指摘されています。しかし、ハイパーソニックサウンドは、主に自然の中で発生する音なので、コンクリートだらけの都市の中では発生しにくいのです。
ハイパーソニックサウンドはどこで体験できる?
ハイパーソニックサウンドを体験するのに、最も最適な場所は熱帯雨林だそうです。日本にいながら身近で体験するとなると、森林、洞窟、神社、自然公園、里山などが良いそうです。人がハイパーソニックサウンドを聴いて無意識のうちに心地良さを感じるのは、古い昔に森の奥で暮らしていた頃の記憶が遺伝子に組み込まれているからだという説もあります。
反対に、現代都市の環境音やCD、携帯プレーヤー、デジタル放送などには自然で体験できる超高周波数はほとんど含まれていないようです。
日本などアジアには自然に近い複雑な音を好む文化が多いそうです。楽器でもハイパーソニックサウンドを体験できるものがあります。それは、チェンバロや琵琶、尺八、ガムランなどの民族楽器です。これらは集団で演奏されると、より効果が高まると言われています。
さらに近年、新たな研究も進んでいます。冒頭でも述べましたが、音は振動でできているので、デバイスで聞くのとその場で聞くのとでは味わいが違いますよね。それをなるべく忠実に再現するための収録機器や再生機器が、今まさに開発されているところなんです!
もう少し先の未来ではCDでもハイパーソニックサウンドを体験することができるようになっているかもしれませんね。
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