リップノイズの原因と4つの対策
ナレーターは声の魅力や特徴、発話スキルは大切ですが、制作に携わる方々に負担をかけないことも大事です。納品音源にノイズがあるといくら内容が良くても使い物にならない可能性もあります。
この記事では、声を仕事にしている人にとって避けては通れない作業「リップノイズ対策」について細かく解説していきます!
1. リップノイズとは?なぜ対策が必要なの?
リップノイズとは、収録中に口の開閉時に発生しやすい「ペチャクチャ」といった音のことです。スタジオのリッチなマイクは敏感に音を拾います。普段は気にならなくても、非常に耳障りで気持ち悪いなと思われるノイズになることがあるのです。
実は、音響エンジニアさんの編集工程で余計に手間かけてしまうため、リップノイズは声を生業にしている人が頭を抱える問題の1つです。
コンテンツ業界は実績と実力の世界のため、大きな仕事や箔のつく仕事は公募よりもリファラル採用が多いです。つまり、キャスティング担当や音響監督が、エンジニアさんに「いい子いない?」と聞くことも少なくないです。
そんな時にリップノイズが多い物を納品していると、どんなにコミュニケーション上手な人であっても「あの子、人はいいんだけど...作業時間増えるんだよな〜」と、思われてしまいかねません。
そのため、リップノイズを除去しておくことが必要不可欠です。
2.リップノイズの主な原因
リップノイズの主な原因としては、
発声方法
舌の長さ
口の中の唾液の多さ
唇や口内がベタつく or 乾燥している
など人により様々です。発声・滑舌が問題であれば、トレーニングである程度改善できますが、唾などは自分ではコントロールが難しいところ。
では、どうやって予防・改善していけばいいのでしょうか?
3.リップノイズ対策
①ポップガード
雑音や湿気からマイクを守ってくれるのが「ポップガード」です。ポップフィルター、ポップブロッカーと言われることもあります。これは宅録ナレーターなら必須アイテムです!
私は以下のタイプのものを使っています。
最近ではこうしたタイプのものも販売されているので、ご自宅の収録環境に合うものをセレクトしてみてください。
②リップクリーム
唇が乾きすぎている人はリップクリームやリップバームで唇の潤いをちょうど良くすることができ、唇のコンディションを整えられます。
男女ともにオススメなのはAESOPのリップバームです。
また、美容意識の高い人には4種のオイルを配合した「リップ コンセントレイト バーム」もオススメ。高い密閉力と集中ケアができるリップバームです。寝る前にたっぷり塗れば、オイルマスク効果で唇にハリが生まれます。
③口内を潤わせて粘り気をとる
口の中に唾液が溜まりすぎていたり、食後だったりすると、口内が粘り気が出てしまいリップノイズの原因になってしまいます。
リップノイズ対策として、
歯磨きで口の中を爽やかにする
水分補給で口の中の唾液を流す
アルカリイオン水で口内のネバネバ成分を分解する
などが挙げられます。
④空腹を避ける
空腹状態だと、唾液が多く分泌されやすくリップノイズの原因になってしまいます。
音声録音の30分前に軽めに食事をしておくといいです。
4.さいごに【制作はチームワーク!】
コンテンツ制作には規模の大小はあれ、何人もの人が携わって1つの作品が出来上がります。
声を生業とするのであれば、上流のコンテンツ内容製作者の意図を汲み取ることはもちろん、次にバトンを渡す音響エンジニアさんの負担を減らせるように少しでも良い状態で納品できるようにできる限りの工夫をしましょう。
そうすれば、あなたは選ばれる・リピートされる・推薦してもらえるナレーター・声優になれるはずです!
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