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【旅行記録】富山へ桜を見に行く旅〜春の四重奏〜20230401

2年前の春。
桜を求めて遥々富山まで行ってきました。

1.とりあえず上越新幹線で越後湯沢へ

15:28頃
まずは高崎駅から上越新幹線で越後湯沢を目指します。富山に行くなら普通は北陸新幹線を使いますが、今回は上越新幹線経由で富山を目指します。

"Max"の乗車位置(高崎駅)

なぜ高崎駅から出発なのかというとこの日は朝一番でわたらせ渓谷鐵道の神戸駅に写真を撮りに行っていました。
見頃は過ぎていましたが、花桃と桜並木の中をくぐり抜けてくる列車が映える人気のスポットです。
始発で家を出て昼過ぎまでずっとここに張り付いていたので正直もうヘトヘトでした。

トロッコわっしー(わたらせ渓谷鐵道神戸駅)

15:56頃
30分くらいで越後湯沢
に到着。
4月ながら雪がまだ少し残る景色に異国を感じます。

越後湯沢駅前の風景

越後湯沢といえばぽんしゅ館の酒風呂。本当にお酒の香りがするらしいです。
この時も時間がなく入れませんでしたし、結局未だに入ったことがありません。いつか酒風呂に入れる日が来るのでしょうか。

越後湯沢駅のぽんしゅ館の酒風呂入口

2.高規格の第三セクター「北越急行ほくほく線」を全線走破

16:20頃
北陸新幹線で富山まで行けばいいものをわざわざ上越新幹線で越後湯沢まで来たのは北越急行ほくほく線に乗車するためでした。
直江津行き普通列車に乗車して直江津駅を目指します。

北越急行HK100形 ほくほく線 普通 直江津行

越後湯沢駅から六日町駅まではJR上越線を走行します。車窓から見える景色は本当に素晴らしいものでした。

上越線の車窓(越後湯沢〜六日町)

なお、北越急行ほくほく線には普通列車しかありませんが、越後湯沢駅から六日町駅までの間の駅はすべて通過しますので、乗車の際は要注意です。(そもそも北越急行と上越線の列車はホームが違いますが)

なお、北越急行にもかつては在来線最速の160km/hで走行することで有名な特急「はくたか」(北陸新幹線金沢延伸開業に伴い廃止)が走っていたほか、2023年3月18日までは「はくたか」に代わり新設された超快速「スノーラビット」などの非常に速い列車がありましたが、いずれも廃止となりました。

16:37頃
六日町駅に到着。
コメで有名な南魚沼市に入りました。
ここからが北越急行ほくほく線の始まりです。

16:49頃
美佐島駅に到着。
こちらは赤倉トンネル内にある、いわゆるモグラ駅で、土合駅、筒石駅と並ぶ上信越の3大モグラ駅の一つに数えられます。
そういえば運賃表示器には停車しない上越線各駅からの運賃も表示されていました。(単に上越線各駅から乗車し、六日町駅からほくほく線に乗り換えてきた乗客向けのものと思いますが。)

美佐島駅到着時の運賃表示器

16:52頃
しんざ駅に到着。
赤倉トンネルを出てすぐの位置にあります。
なお、「しんざ」は漢字で「新座」と書きます。恐らく埼玉県新座市にある武蔵野線の「新座(にいざ)駅」と混同しないようにひらがな表記なのでしょう。

しんざ駅

16:54頃
十日町駅に到着。
十日町市の中心となる駅で、飯山線(豊野〜越後川口)との接続駅です。かつては特急「はくたか」超快速「スノーラビット」も停車していました。

十日町駅

その後も列車は100km/h近いスピードで快走していました。ほくほく線は駅間距離が長く、線路が直線的で、全線が高架線ということでスピードを出せる要素が勢揃いのため、各駅停車であっても非常に早く走れます。

17:48頃
終着、直江津駅に到着。
北越急行ほくほく線の旅は終わりです。(越後湯沢〜六日町はJR上越線、犀潟〜直江津はJR信越本線です。)

越後湯沢→直江津の乗車券

ほくほく線はスピードを出せるのだから高速列車を走らせてほしいとも思わなくはないですが、そうすると普通列車は通過待ちが発生してしまいます。通過待ちがあるのとないのとでは、越後湯沢〜直江津間の移動で10分ほどの差があるようです。
北陸新幹線の延伸開業によりほくほく線が地域輸送に転換した今となっては、高速列車はむしろ「無用の長物」なのかもしれません。

18:52頃
その後はえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(旧北陸本線)に乗り換え、糸魚川駅に到着しました。この日は糸魚川市に宿泊します。
駅前は少し寂しい雰囲気を感じますね。

糸魚川駅

ホテルでは高崎駅で購入したおぎのやの「峠の釜めし」をいただきまきた。

峠の釜めし

3.えちごトキめき鉄道で富山県朝日町へ

旅は2日目になりました。
糸魚川駅からのスタートです。駅には大糸線のキハ120形気動車がちょうど来ていました。

JR西日本キハ120形気動車 大糸線 普通 南小谷行

今回乗車するのは大糸線ではありません。
えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの泊行き普通列車に乗車して終着の泊駅(富山県下新川郡朝日町)を目指します。

えちごトキめき鉄道ET122形気動車 日本海ひすいライン
普通 泊行

えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインは電化されていますが、定期旅客列車は全て1両編成の気動車です。
当路線には交流・直流の境界となるデッドセクションがあるため、電車の場合は交直流電車が必要になりますが、コストが高いうえに最短2両編成となるため、輸送需要が少ない当区間においては供給過剰になる、それなら1両編成から運行でき、デッドセクションを気にする必要のない気動車で運行しようということになったとのことです。
一方で、貨物列車は電気機関車が多数走るため電化設備はそのままになっています。

日本海ひすいラインの車窓の景色は絶景そのものです。特に青海〜親不知の景色が最高だと思います。
まだここが北陸本線だった頃、特急列車の中からこの景色を眺めてみたかったといつも思います。

日本海ひすいラインの車窓

9:30頃
終着、泊駅に到着。
泊駅からは舟川の桜並木行きのシャトルバスに乗り換えます。駅前のバス乗り場から乗車できます。

4.春の四重奏

泊駅からシャトルバスで約10分、舟川の桜並木に到着。今回の旅の最大の目的地がこちらです。

「あさひ舟川春の四重奏」のパネル

ずっと見たかった念願の「春の四重奏」。感動して立ち尽くしました。

春の四重奏

春の四重奏」とは、これらで構成されます。
🏔️:残雪の朝日岳・白馬岳(写真は白馬岳)
🌸:桜並木
🟨:菜の花(この時は一部未開花)
🌷:チューリップ

菜の花は写真には写っていませんが、薄黄色のチューリップが咲いていたのでなんとか四重奏になりました。

横向きの写真も撮りました。この画角だと黄色がないので四重奏にはなっていないですね。
こちらの写真に写っている山は朝日岳です。3,000m級の白馬岳と比べると標高は低いですが、距離が近いので写真には鮮明に写ります。

春の三重奏?

こちらは舟川とその両サイドに並ぶ桜並木。
絶景の散歩道を歩きながら大切な人と語らう時間は至福のものでしょうね。

舟川と桜並木
絶景の散歩道を歩きながら

舟川からはシャトルバスで再び泊駅へ戻り、日本海ひすいラインで糸魚川駅まで戻ってきました。
糸魚川駅からは北陸新幹線で東京方面に戻ります。

北陸新幹線 糸魚川駅

以上。

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