視覚障害者にとっての公共図書館における電子書籍サービス OverDriveとアクセシブルライブラリー
公共図書館によっては電子書籍やオーディオブックの貸し出しが行われています。
どれだけ使いやすいのか試してみました。
OverDrive Japan -電子図書館サービス- オーバードライブ・ジャパン
https://overdrivejapan.jp/
ここのサービスを採用している図書館は多いのではないでしょうか。
そもそも他にどんな電子書籍の貸し出しサービスが存在するのか、私は存じておりません。
地元の公共図書館に利用登録してから申し込みました。
本の検索、予約、貸出、返却などの操作はウェブサイトで完了できます。
対応している本の場合は合成音声で読み上げてくれます。
しかし、再生速度の調整や目次移動などはできないようです。
専用アプリがリリースされており、本を開く操作や返却などはこちらを用いた方が手軽でした。
Libby, the library app on the App Store
https://apps.apple.com/jp/app/libby-the-library-app/id1076402606
Libby, by OverDrive - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.overdrive.mobile.android.libby&referrer=utm_source%3Dlightning%26utm_medium%3Dfooter%26utm_campaign%3Dlibby
もう一つ気になっていたサービスが「アクセシブルライブラリー」。
このサービスを導入している自治体はまだまだ少ないようです。
視覚障害者だけが登録利用できるとのこと。
サピエの場合は視覚障害者だけでなく読みに困難のある人も利用できるサービスになっているので、アクセシブルライブラリーはユーザを限定しているのですね。
アクセシブルライブラリー
https://acc-lib.jp/
ウェブページ上で本の検索、読み上げの操作ができます。
ACCELリーダーの画面になり、目次の表示と移動、音声の種類と速度の変更は可能です。
できればブックマークの挿入や文字検索など機能アップを期待したいところですが、とりあえず聞ければよいというコンセプトで開発されているのかもしれないなぁという印象を持ちました。
サピエの場合はボランティアに依存しているので、今後はどこまで蔵書が増えていくのか気になります。
公共図書館の電子図書館サービスがどこまで進化していくのか注目しています。
OverDriveもアクセシブルライブラリーも点字ディスプレイへの出力は考えられていないようなのが気がかりです。