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1)「コーラー」について

はじめまして。

PDC Asia(プロフェッショナル ダーツ コーポレーション アジア)の公認審判、通称「コーラー」として活動している、小野口漢(おのぐち かん)と申します。
コーラーとは、選手がダーツを投げた際の点数を読み上げ、どちらかがゲームを取った際にそれを宣言するなど、スムーズな試合進行を補助する役割を担います。イメージとしては、野球やテニスの主審に近いものがあります。

「ダーツの審判です」と言うと、一般の方は言うに及ばず、ダーツを趣味として楽しまれている方々の中にも「ダーツに審判があるの?」と不思議に思われる方が多いです。特に、機械が自動的に計算をしてくれる「ソフトダーツ」が主流の日本国内では、私たちコーラーの認知度や重要性はさほど高くないのが現状です。
しかし、世界に目を向けるとダーツという競技はプロスポーツや興行として大きな成功を収めており、コーラーの存在も決して小さいものではありません。
というのも、ダーツの本場とされるヨーロッパでは、麻製の的(ボード)に向かって鉄の針が装着されたダーツを投げる「スティールダーツ」が主流であり、その場合点数計算は選手自身が行うことになります。
そして、ナショナルカップや国際大会などの大規模な大会では数千人や数万人に及ぶ観客がアリーナ会場で試合を観戦することがあります。
その場合は観客にボードやスコアが見えないため、リアルタイムでスコアを知らせ、ビッグプレーが生じた際にはそれを高らかに宣言することで選手や観客のテンションを上げ、ダーツという競技をエンターテイメントの域に昇華させるための舞台装置としてコーラーは存在しています。

このnoteは、そんなコーラーという活動に魅入られて、日本人にふたりだけ存在するPDC Asiaの公認コーラーとなった私が自身のコーラー活動やダーツ、その他の趣味などについて経験や考えを綴っていきます。
投稿を通じてダーツそのものに興味を抱いていただけたり、「自分もコーラーになりたい!」と思っていただけたら嬉しいです。(日本人3人目の公認コーラーの登場を、日本中のダーツ関係者が心待ちにしていますよ!)
よろしくお願いします。

小野口漢

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