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【宅録するには良い機材が必要なのか?】~お仕事に繋がる工夫~
声優、ナレーターの有野優樹です!今回は『宅録を始めたいけど、良い機材を揃える必要があるか?』について書いていきます!
2019年末に宅録の準備を始め、2020年の1月から始めました。
機材を揃えるのは“お仕事に繋げるため”ですよね。機材を揃えた後、どうしたら候補出しに挙げてもらえるか?も併せて書いていきますよ!
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【良い機材にする理由は?】
『正直、音や編集に関してはどうにかしてあげられるけど、読みの技術に関してはどうしようもできないので音周りに関してはミキサーさんにお任せして、読みを鍛えてください』
Twitterで見た投稿なんですが、正直少しドキッとしました。自分も当てはまるかも知れないと感じたからです。
そもそも“良い機材”ってなんでしょうか?僕は“値段の高い機材”が一般的に言われているのかな?と感じています。良い機材を買えるならそれに越したことはないと思いますが
『機材にお金をかけるより、ナレーター(喋り手)は、読みの技術を鍛えるにお金と時間を使ったほうがいい』
と感じています。技術は体得するのが遅れれば遅れるほど、お仕事に影響が出てしまいます。機材は後からでも、どのタイミングからでも同じものがパッと買えるので、いいんです。いつでも。
【良い機材に囚われてしまう理由】
言いにくいですが、始めたての人ほど機材にこだわる印象があります。ではなぜ、読みの練習ではなく機材にお金をかけたりこだわるのか?僕は、3つの理由があると思っています。
1.シンプルに新しい機材に買い替えたい(古くなった、壊れた、経済的に余裕が出てきたので値段の高いものにしたい)
2.機材を揃えた事で上手くなったつもりになる
3.早く仕事がしたい
読みを鍛えるのには本当に時間がかかります。いつ上手くなるのかも、いつお仕事ができるようになるのかも、いつワークショップやレッスンをやめていいのかもわかりません。
フリーになってから、1番最初にやらせて頂いたお仕事はYouTubeの動画広告で5000円の案件でした。これもふとしたタイミングだったんですよ。
専門学校、養成所には通っていましたがお仕事は全くありませんでした。このタイミングでお仕事くる!なんて分かりませんし、高い養成費用を払ってきて5000円のお仕事ですよ。泣けてきました。
だから“早さ”に囚われてしまい、練習をすっ飛ばしてしまうんだと思います。下手の道具調べなんて言われますが、そこに時間をかけているもさらに遅れてしまいます。まずは自分の読みのレベルは、お金になるのか?を知るところから。
【機材に囚われないようにするためには】
「どんな状態になったら、読みは鍛えられた!」になるんでしょうか?僕は“ない”と思っています。いや、上手くなることはありますよ。ただ、この瞬間にうまくなった!というものはなく、いつのまにか“あれ?一年前よりも上手くなってる?”と思う日が来るんです。
1.2年ワークショップに通っただけじゃ分かりませんよ。そして、元も子もないような事を言ってしまいますが、ここまでやれたら良い!なんてことはないんです。
芸は習うよりも慣れろ。
レッスン・ワークショップを“安心材料”として使っている人も多いように感じます。精神的にも不安定になりますし、安心を求めてしまいますから。でもそうすると、高確率で“ワークショップのカモ”にされてしまいます。
世の中には、いろんなレッスン、ワークショップがあります。何が良くて何がダメなのか?わかりません。だったら一通り受けにいけば!‥なんていいだしたら、キリがないですね。
すぐに手に入ることは、そこまで価値がない。
ここにいち早く気づくことが“道具にとらわれない”工夫です。
【お金になる読みのレベルを知るには?】
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正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。