見出し画像

声の仕事で伸び悩む?~〇〇中毒になっていないだろうか~声優・ナレーター

 『いい映画観て、いい音楽聴いて、いい小説を読むこと。漫画から漫画を学ぶな』

 手塚治虫さんが赤塚不二夫さんから「一流の漫画を描きたいのだけど何をやったらいいか」と、聞かれてお答えになったお言葉です。

 その業界から学ぶこともたくさんあります。主に“技術面”で。ただ、経験はその業界では(とくに最初のうちでは)積みにくいんです。だって、お仕事がないから。

 今回は「お芝居やナレーションを学ぶには、お芝居やナレーションから直接学ぼうとしてはいけない」と言うテーマで書いていきます。

・伸びる人、伸びない人の差

・お仕事の幅が広がった理由


【伸びない人は〇〇中毒になる】

 違う業界の人ともコミュニケーションをとること。同じ業界の人と話していれば、苦労や方法論やら勉強になることもたくさんありますけど、それだけでは視野が狭くなってしまいます。

 外の世界もちゃんと見ておかないと、その界隈の価値観が当たり前だと思ってしまうんです。あそこのやり方はやるな、ここのやり方だけやれとか平気で言う指導者もいますから。そしてなりよりも、これが1番危なくて。

 「仲間に受けるパフォーマンスをやり始めてしまうこと」

 同業者は技術的に見てくれます。技術的にアドバイスをもらうとなんだか上手くなれた気になり、それを実践していければいいんですが、アドバイス(を聞きまくる)中毒みたいになってしまうんです。

ここから先は

2,885字
この記事のみ ¥ 300

正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。