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ランドセルに入れっぱなしだった雑巾
昨日、雲子さんのこちらの記事を読んで、いろいろと思い出した。
次男が小学校3年生だったころのことだ。
新学期の初日の持ち物に「雑巾2枚」というのがあった。少しくたびれたタオルを綺麗に洗濯して手縫いで作った雑巾2枚を持たせた。
ところが、その雑巾はずっと家と学校の間を何日もランドセルの底のほうで往復していたようだった。
学校からのお便りの中に返事を出さなければいけないものがあるらしいことを知り、次男に問うと蛇腹状になったプリントを取り出す際に雑巾も姿を現した。
「今からでもいいから、雑巾、先生に渡したら?」
「あ、うん」
けれども、雑巾は入れっぱなしになったままだった。
出しそびれちゃったのかな、とその時は思った。
それからどれくらい日があいたのか、はっきり覚えていないが、授業参観へ行って私は教室の雑巾が干してあるのを目にして、はっとした。
そこにある雑巾はすべて白で、しかも手縫いのものではなく、100円ショップで売られているものだった。ひも付きでネームタグがついているからすぐにわかった。
私が持たせた雑巾は、淡いけれども少し色の入ったものだった。
あぁ。そうか。そうか。だからか。
雑巾が出せなかった理由が分かった。
次男は小学校3年生になるときに転校を経験している。
前の学校での雑巾事情はどうだったのか、あまり記憶がない。
1,2年生のころは周りのことはあまり気にならなかったのかもしれないし、さまざまな雑巾が使われていたのかもしれない。
転校した学校で馴染めなかったわけではないが、3年生になって、周りと違う事について気にし始めたのかもしれない。
でも雑巾って使っていくうちに、汚れてどれもこれも同じになっていくのだけど・・・やっぱり嫌なんだよね。きっと。
雲子さん、記事をお借りしました。ありがとうございます。
私も、買う雑巾より手縫いの少し古くなったタオルで作った雑巾のほうが好きです。最近はあまり縫っていませんが・・・。
見出し画像は、椿 -TSUBAKI-さんのイラストをお借りしました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また次のnoteでお会いしましょう。