世の中のオトナ女性に伝えたい!メリットしかない腹式呼吸法《My Story 3》
今日は、《My Story》の最終章を書いていこうと思います。
原点となる《My Story 1》では
わたしが音楽の道に進むきっかけとなったSTORYを
そして、《My Story 2》では
なぜ司会業の道に進むことになったのかを
書いてきました。
高校時代から続けてきた音楽、そして20年間、大変有り難く続けてこられた司会の仕事。
年数だけみると、何も問題なくここまでこれたような印象を受けられるかもしれませんが、本当に様々な葛藤がありました。
その1番の問題となったのは、精神的なことでもあるような気がします。
例えば新郎新婦にとって、ご披露宴は一生に一度のこと。
ご披露宴にかかる金額って、かなりまとまった額ですし、思い入れも他と違うものがあるんですよね。
当たり前ですがわたし達スタッフは当日をより良いものにしようと一生懸命対応し、進行を進める準備をしています。
ですが、ご披露宴は毎回ライブ!
突然のハプニングに振り回されることも多々あります。
まさかのサプライズに、思わずもらい泣きしてしまったこともありました。
ほんと、泣いたり笑ったり忙しい。
そんな感情が渦めくからこそ、当初、自分の感情をコントロール出来ずにとても苦労しました。
今のわたしから、当時のわたしに「こうすれば良いよ!」と教えてあげたかった。
そんな葛藤を含め、それらを乗り越えてやってきたこと、またこの先の未来への想いを書いていこうと思います。
よろしければお付き合いくださいね。
ブライダルの仕事をし始めた当初、毎週、水曜日になるとソワソワしていました。
しかも、お風呂の中で。
一番リラックスしたい場所で何故かソワソワし、週末のイメトレをしていたわたし。
あれだけ緊張強いで
人前で話すことさえ苦手だったのに、新郎新婦の喜んで頂ける笑顔と程良い緊張感の中で、心がほんわかするこの感覚を味わうために長年続けてきた仕事。
無事にお披楽喜になったときの感動は本当に大きいのですが、毎回相当なプレッシャーを背負ってやっていました。
あるとき、自分が思う以上に緊張していたことに、気づくきっかけがありました。
夏のある夜、夕食を食べようと思ったとき、身体から血の気がザーーーとひくような感覚。
え???と思った瞬間、心臓がバクバクして、あれれ?このまま意識を失っちゃうのかなと恐ろしく感じて横になったのですが、頭は冷静で30分後には近所の救急病院にいました。
ですが、病院の先生の前だと、なんともないのですよね。
至って普通・・・だから先生も診察しようがなく困ってました。
その1週間後、友人と銀座でランチをしていたところ、突然顔が真っ青になり(友人いわく)また同じように、ザーーーと全身の脱力感と血の気がひいていく、あれがやってきたのです。
その頃、有り難いことに新人なのにもかかわらず、司会の仕事を月に10件から15件頂いていたのですが、そのほかにも月曜から金曜日は派遣で事務の仕事をしていました。
事務所の仲間達も、同じようなスタイルで仕事をしていたから、それが当たり前だと思っていたし、そんなにすぐに仕事があるとも思っていなかったのでフル稼働していたのです。
ですが今思うと、さすがに若いとはいえ、ものすごく無茶なことをしていたなと思います。
夏にそんな症状が出始め、秋のブライダル本番は本当にしんどかった。
内科に行って調べてもらっても、どこも悪くないと言われ、最終的には精神科をすすめられ、受診した際には「自分の症状をそこまで細かく話せる人は鬱でもなんでもないですよ。深呼吸してごらん、大丈夫ですよ」と言われ、安定剤のようなものを出された記憶があります。
もらった薬をお守りのように持ち、仕事をしていたわたしは「ここであの症状が出たら最悪だな」などと考えてはいたものの、ブライダルの時はそんな症状は全く出ませんでした。
具合が悪くなるのは決まって「事務仕事」のとき。
そこの職場でわたしは「身体の弱い人」と思われるほど、しょっちゅう具合が悪くなり横になっていました。
今思えば、よっぽど合わない仕事だったんだなーと思います(笑)
1年くらい、自分の体調に不安を持ちながら仕事をしてましたが、いつしかそんなこともすっかり忘れていました。
きっと精神的なことって、自分一人で抱え込まず、近しい人に話してみると、案外ホッとしたりして気持ちも落ち着くものですよね。
わたしの場合、今考えると一番良かったと思うのは、すぐに病院に行ったこと。
内科で「精神科にいってごらん」と言われて、素直にすぐ行ったことは、悪化せず症状を回復できた近道だったのかと思います。
やはり何でも、困ったときはその道の専門家に聞くことが良いですね。
さて、現在わたしは、声にお悩みを抱えている方の改善トレーニングや、相手の心にしっかり想いが届く話し方をレッスンしております。
わたしのボイストレーニングは、お腹から声を出す「腹式発声」でのボイストレーニングで、これは長年培ってきた歌を歌う発声方法がベースとなっております。
これらの一番良いことは「喉を痛めない」ということ。
声楽的な発声方法は、喉を痛めず大きな声が出せるようになったり、しっかり声が届くということなんですね。
それを改めて気づかされたのも、ブライダルの仕事をしている最中でした。
ご披露宴は1回2時間半で進行を進めていくのですが、秋のブライダルシーズンは1日2件、担当することが多々あります。
要は、約5時間喋りっぱなしなのです。
マイクを通してとはいえども、声を張って喋れば喉も痛めます。
そんなことに気づいたのは、ある時打ち合わせブースで、横のテーブルで接客をしていた同じ事務所の司会者が、やたらと咳払いした光景を目にしたときでした。
「風邪ひいてるの?」
「ううん、本番やって、今打ち合わせしてたら喉が痛くなってきた。明日も本番があるのに、このまま喉が痛かったらどうしよう」
うちの司会者はとても仲が良く、よくご披露宴のスタート前に各々の会場に行って話をすることがあったのですが、よく皆さん、喉が痛いと話していました。
わたしは、何時間喋っていても喉が痛いと感じることがほぼ無かったので、その時何気に「歌うときの発声方法」をお伝えしたところ、さすがプロの皆さん!あっという間に改善されたのです。
それを間近で見ていたため、「やっぱり間違いはなかったんだ」と改めて実感しました。
プロの方は腹式呼吸を知っていても、きちんと実践しているかといったら実はそうでもなかった事に驚きました。
ということは、わたしの周りの友人達の意識はどうなのかな?と思って聞いてみたところ「喋りすぎたら喉痛くなるなんて当たり前じゃん!」とそのくらいの感覚だったのです。
いちいち喉痛くなってたら、テンション下がるし、仕事のパフォーマンスも落ちるし、良いことないよねと思って、教えていた内容を書き始めたのがブログでした。
始めの半年で読者の方が一気に増えて、毎日のようにお悩みのメールを沢山頂きました。
ご自身の声や話し方のこと、お子さんの喋り方のクセなど。
毎回、メール返信をするたびに「これって、ボイストレーニングレッスンをしますよ~」って言ったらお申し込みくるかな?と思って始めたのが、セミナーを始めたきっかけです。
毎回、様々な業種の方が受けに来てくださって、本当に楽しかった。
圧倒的に女性が受講してくださることが多いのですが、呼吸にフォーカスすると声が変わるのはもちろん、大人の女性ならではのお悩みの改善に繋がります。
わたしと同世代の方だと、お悩みの話から脱線して、より呼吸法を重点的にレッスンするのですが、それらを通じて日々生活する上で何よりも健康が大事だなと痛感します。
何故なら、健康度を上げれば自分のやりたいことも出来るし、エネルギッシュにパワフルな状態でチャレンジできますよね。
わたしはこの数年、ブログの中で「心と身体の健康がないと本当にやりたいことのモチベーションや集中力に繋がらない」ということを書いてきました。
健康な身体と健やかな心があってこそ、その上に美があります。
継続した美というのは、健康が絶対的に土台となっているので、だからこそ改めて健康が大事だなぁと感じています。
深い呼吸は、女性にとってメリットしかありません。
心の安定、たくさん空気を吸うことでお肌がキレイになり、さらにはダイエットにも繋がります。
大人の女性達がこれからの時代を生きていく中で、更年期にも負けない、健康な身体と健やかな心があってこそ、前向きでポジティブに過ごし、気持ちの良いコミュニケーションを育んでいけることかと思います。
呼吸法や声はそのツールの1つとなるわけですが、自分の好きな声でコミュニケーションをとりながら、素敵に歳を重ねていく大人の女性がたくさん増えていけば良いなと考えております。
いつもの呼吸を見つめ直して、1日数回、深い呼吸をしてみてください。
体調も声も必ず変わります。
今回のこのコロナをきっかけに、改めて「健康」フォーカスする年にしたいと思い、これからも発信を続けていこうと思います。
ここまでの《My Story》、いかがでしたでしょうか。
わたしもまもなく50歳という年齢を迎えますので
健康をベースとした呼吸法、そしてお悩みに合わせた
ボイストレーニングにコミットして
これからの人生を歩んでいきたいと思っております!
わたしの《My Story》は以上になります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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o○* Voice Design
ボイストレーナー/MC・司会日野 夏子
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