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フルマラソンってあったかい

先日人生初のフルマラソンを走りました。
なんとか完走したギリギリのマラソン大会でしたが
大きな達成感とたくさんの発見がありました。

今回は先週書いた記事で語り切れなかった
皆さんに伝えたいフルマラソンのあったかエピソードを
書いていこうと思います。

ちなみに先週の記事がこちらです。

先週の記事は『スタート前』の感涙話でした。
今回は『ゴール後』の話です!

『レース中』もあったかエピソードがあるんですが、
ボリュームの関係上今回は割愛します。
我々ボイスカプセルのラジオでは話していますので、
”フルマラソンの良さってなに?”
と気になる方はぜひ聞いてみてください。

良ければ感想や質問などをおたよりでいただけると幸せます。


今回のフルマラソンは目標タイム4時間をかかげ挑みました。
20kmの約半分までは2時間ちょっとで目標クリアに向けて進み、
30kmのころには足が限界をむかえました。
それでも根性で足を進めていた35km地点で異常事態が発生しました。
右足裏に激痛が走り、歩くことすらままなくなってしまったのです。
走り終えて約2週間がたつ今も痛みが残っています。

ここまできてリタイアしてなるものかと死ぬ気で進み、
最終的になんとかなんとかゴールはしました。
結果は5時間とちょっとで目標から1時間も遅いゴールとなってしまいました。

とにかく終わったことに安心する私でしたが、
苦しい時間は終わりませんでした。
試練がまだ続いていたのです。

実は、会場から自分の車を停めている駐車場までが離れているため
送迎バス乗り場まで会場から徒歩で向かわなければならないのですが、
そのバス乗り場が会場から遠いんです。
正直、スタート前は「何ともない距離」だったんですが、
ゴール後は「果てしなく遠い距離」と化けていました。

私は涙を吞んで一歩一歩悶絶しながら歩きました。
2,3歩進んでは止まり、進んでは止まりを繰り返し
少しずつ少しずつバス乗り場に向かいます。

途中痛みの波が大きいときは立っていることすらしんどくて
隣を付き添ってくれる友人にしがみつくしかありませんでした。
スタート前は10分で歩いた道に、ゴール後は1時間近くかかるペースで進みます。

もうほんとに辛くて辛くて歩くことをあきらめていたその時、
奇跡が起こります。

少し前に通り過ぎた交差点にいたボランティアの交通整備のおじさんが
追いかけてきてくれてこう言ったのです。


「足痛そうじゃんか!大丈夫か!? 
どこにむかっとるん?俺が送ってってやるからまっとき!
今車もってくるから!!」

・・・・・

・・・・・

・・・・・

(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)


この時の感動は忘れられません。
言うや否やすぐに車をまわしてきてくださり、
さっそうと私たちを乗っけてバス乗り場にむかいます。

道中、おじさんの上司が交通整備している交差点を通る際、
「あ、きっと俺、持ち場離れてまたさぼっとると思われるな。まあ大丈夫、大丈夫。俺の持ち場は帰りはほとんど人が通らんから今は交通整備する必要がそんなにないのよ」

(え!おじさん怒られちゃうの!?めちゃくちゃ申し訳ない!!(´;ω;`))

と思いましたが、
そんな状況の中、自分の持ち場を離れてまで私たちを送ってくださる決断をしてくれたおじさんの優しさと男気に本当に心が震えました。

現金も何も持ち合わせていなかった私は、
ただただお礼を言うことしかできませんでした。
バス乗り場に着く頃には、
吞み込んだはずの涙が溢れていました。


マラソン大会ってめちゃくちゃ人があったかいです。


一人で走る個人競技のはずが、
ランナー・ボランティアを含めた1万人の団体競技のように感じました。

この受けた御恩をおじさんに返す機会はなくなってしまいましたが、
マラソン大会の恩はマラソン大会で、
違う方たちに返していこうと思います。


フルマラソンに興味はあるけど辛そうで挑戦していないという方は
是非一度誰かを巻き込んで挑戦してみてください。
フルマラソンの魅力、人のあたたかさに気づかされる素敵な体験になると思います。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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