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なぜ吉川優子は部長になったのか?[響けユーフォニアム]

誓いのフィナーレでいきない部長になっていた優子
原作ではあすかが決めたようです
晴香は反対だったようですが、夏紀を副部長に据えることで納得させたとか
しかし、そこまでしてなぜ優子だったのか?

他の人の適性を考えてみる

中川夏紀

統率力もあって大人数を黙らせる迫力があって優しくて性格もいい
部長には適任だけれども、残念ながら演奏能力が低い…
吹奏楽部で演奏能力の低い部長は致命的なのでこの選択肢はない

可部友恵

細かい作業に長けていて気が利いて優しい
が、大勢を引っ張る力ががあるとは思えない上に演奏能力も低い
この選択肢もない

鎧塚みぞれ

演奏能力は抜群だけれども、完全にコミュ障なので部長とか以前の問題
この選択もない

傘木希美

統率力もあり演奏技術も悪くないわりとまともな選択だが
途中で退部している経歴が足をひっぱる
考えるより行動が先という性格を考えると、副部長の人選に困るが
アリな選択肢ではある

後藤卓也&長瀬梨子

多分安定したいい部にしてくれる ベストカップルだと思うが
あまりに安定しすぎて、全国金賞を狙うという覇気に欠ける部分がある
悪くはない選択ではあるけど、完全に守りの選択になる

部長に据えなければ無自覚の部活クラッシャーになる

これは、あすかが優子を評した言葉
作中あすかと優子の絡みは非常に少ない
でも、あすかは優子を高く評価していたと思われる
というよりは、自分の影をみていたというか…

考え方が似ているのに おどけて選択しないことを選択するあすかに対して
何でもズバズバ発言して行動する優子は、ある種 憧れであり 畏れる存在だっただろう
あすかにとって、久美子や香織とは違った意味の「特別」だったと思われる

希美を選ばなかった理由

退部騒動の事もあるが、それよりみぞれを気遣ったからではないだろうか?
希美が部長になれば、みぞれとの距離が離れる それはみぞれをまた闇に堕とす結果になりかねない
あすかは、三度目の失敗は繰り返したくなかったのだろう

副部長が夏紀である理由

上記から みぞれ 希美はあり得ない
卓也や梨子を据えたところで優子のキャラの濃さの前では存在感を出せない
なので、選択肢は 友恵か夏紀

頭もいい カリスマもある 演奏能力もそこそこ そんな優子の唯一の弱点は… 優しすぎる事
この穴を埋めるには、コワモテでなくては務まらない
なにせ100人を束ねるわけだから、ただ優しいとか常識的な事では務まらない
そこをいくと「不良」といわれるほどのコワモテで優子の親友で性格がいいという夏紀はもってこい
優子が暴走したときも、躊躇なく止められる存在でもある

友恵にはその役は務まらない あすかはそこをよくわかっていたのだろう
なにせ 自分がコワモテ役をやっていたわけだから

無自覚部活クラッシャー

優子がもし役職なしだったとしたら…
あすかが副部長じゃなかったを想像してもらえばいい

あすかは優子に自分を重ねたのだろう
そして自分で自分に恐怖したのではないか

まとめると

優子は聡明・かわいい・カリスマというあすかの要素にズバズバ物を言うというおまけつきの存在
かわいいというのは、原作でモテる話があるし バンドリーダーをやった事からもわかる
あすかはその姿に自分を重ねつつ、自分に足りないものを見いだしたのだろう

実際、部長になった優子はカリスマ性を存分に発揮して
部長として夏紀にとめられたり過労で倒れたりしながらも
最高の一年間を作り上げた名部長と評されるまでになって
あすかの選択が間違っていなかったことを証明した形となった

全国には行けなかった訳だけど…

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