ミックスボイスが出来ないのは、言葉が一人歩きしていて定まらないせい
ミックスボイス出したいってのは、よく聞きますし 自分もそうでしたが
自分がミックスボイスを出せるようになったのは、皮肉にもミックスボイスではなく、ミドルボイスを習得したからでした
教える人によっては、ミックスボイスとミドルボイスは同じように扱われたり、いろいろ混同されてますし 何が正しいとか言えないのですが
私は ミドルボイス=声区 ミックスボイス=テクニック だと捉えています
4種類の声がどういうバランスで出来ているか
4種類というのは、本当はもっと沢山あるんですが 実際カラオケやその延長レベルで使うのはだいたいこの4種類だと思うので 余計なものは省きました
チェストボイスは100%地声です
が、最近これが出ない人が増えているらしく そういう人はプロのレッスンが必要です。
チェストボイスがきちんと出ないと、ミドルボイスも完全に能力を発揮できませんし、ミックスボイスも不安定になります
ミドルボイスはチェストボイスに少し裏声を混ぜた声です
上司やお客様の電話に出たり、遠くから叫んだり そういう時に出るアレです
感じとしては、ほんの僅かに喉仏を上げるというか引っ込める感じ
聞こえ方は、ほぼ地声と変わりません
ですが、高音を出すのはものすごく楽になります
ただし、これは最高音が上ける技ではなく 単に正しい声区で歌っているだけに過ぎないので 多分求めてる ミックスボイスとは違うと思います
先にヘッドボイスを
ヘッドボイスは完全な裏声です
ただ、ただの裏声(ファルセット)と違うのは 口腔で響かせている事です
これによって、声に芯ができてマイク通りのいい声になります
「裏声はいやだ」といっておざなりにすると、ミドル・ミックスボイスがうまくコントロールできなくなります
ミックスボイスは、ミドルボイスとヘッドボイスの間の音を使ったテクニックです
なので、ミックスボイスには範囲があります
この範囲の中のどこが正しいとか間違っているとかはありません
要はミドルボイスから、ヘッドボイスにうまくつながれば どこでもいいんです
ただ、ミックスボイスにはもう一つ利用法があって
ミドルボイスとヘッドボイスの間に仮の声区を作るというものです
これは、ミックスボイスがミドルボイスともヘッドボイスとも違う音色だというのを利用して、わざと声区を増やして歌の表現性を増すやり方です
他にもヘッドボイス代わりに使うという手もあります
多分、多くの人がこれをやろうとしているのだと思います
が、これミドルボイスができていないと出来ないんですよ…
一足飛びにこれをやろうとするから、いつまで経ってもミックスボイスができないんです
まとめ
個人的な意見としては、ミドルボイスさえ使えればミックスボイスは無くてもなんとかなる
という結論に達します
キレイに声区融合が出来たところで、どこで使うのですか?
ヘッドボイスまでキレイにつながったところで、そういう歌あります?
私は「エアーマンが倒せない」くらいしか知りません
ボカロにはあるのかも知れませんが…
「ここでこの音色を出したい!」という時にはミックスボイスを持っていれば、選択の幅が拡がりますし有効な使い方だと思います
持たないよりは持っていた方がいいけど
ミックスボイスさえ習得すれば何でも歌えるなんて魔法の声ではないので
あまり期待値を上げすぎない方がいいですよ