千葉県野鳥調査 ~「チュウサギ」とほかのシラサギとの違いについて~
今回は、バードウォッチングではなく、一宮町で調査したチュウサギについてまとめます
動機
身近にみられるシラサギ(ダイサギ、コサギ、チュウサギ)は、渡りをするが、ダイサギ、コサギは近年、渡りをしなくなっていて、いまだにチュウサギだけが渡りをしているということを知り、チュウサギと他の渡りをしなくなっている種との行動や棲んでいる環境がどのように違うのか知りたいと思ったからです
チュウサギの基本的な情報
夏鳥(日本に夏に渡ってくる渡り鳥)で、
ペリカン目サギ科コサギ属に分類される65~72㎝くらいの大きさの白いサギです
↑チュウサギ
似ている鳥に、ダイサギ、コサギがいます
↑ダイサギ
↑コサギ
ダイサギはチュウサギに比べて首と嘴が長く、アオサギ属に分類される大型のサギです
コサギは嘴が黒く、小型のサギです
生息環境と食性と行動
チュウサギは主に水田を好みます(コサギは河口、干潟・ダイサギは水辺のあらゆる所)
餌は水田に生息する小魚、バッタなどの昆虫、とかげ、かえるなどを好んで食べます
餌を食べるときはダイサギなどと混ざって集団でエサをとります
時々チュウサギ同士でけんかします
これは、同じ餌を狙っているためです
他のダイサギやコサギとはケンカをしないのですが、それは狙う餌が違ったり好む環境が違ったりするためです
普段は3,4羽の群れで行動しています
↑小魚を食べる
↑ダイサギと混ざって餌をとる
↑ケンカの様子
↑3,4羽の群れ
まとめ
ダイサギ、コサギが渡りをしなくなっているのは、ダイサギ、コサギは河口や干潟など季節による影響の少ない環境に生息しているからではないでしょうか
一方、チュウサギの好む水田は、季節によって環境が変わるので、渡りを背ざる負えない状況なのではないでしょうか
感想
まだデータが不十分なのでわかりませんがこれからもっと調査していってチュウサギだけ渡りをつづける理由を突き止めたいです
【参考文献】
フィールド図鑑日本の野鳥第二版(水谷高英・叶内拓哉)
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