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神社の国新潟

皆さんこんにちは。
皆さんは、自分が住んでいる地域などの歴史に興味を持った事は無いですか?
 僕は、とあるネット記事がきっかけで、生まれ育った新潟県の歴史に興味が湧きました。
実は新潟県、神社の数が日本一なんです!
『もっと多そうな都道府県あるのに・・・』
が率直な感想でしたが不思議に思ったので調べてみました。なぜなんでしょうか。


新潟県が神社数日本一を誇る理由

新潟県は、歴史的背景地理的特性により、多くの神社が設置され、現在も日本一の数を誇ります。古代から稲作が盛んな地域であり、農耕文化自然信仰が神社の発展に寄与しました。また、明治時代の政策と地域の特性が重なり、多くの神社が維持されることとなりました。

歴史的背景・地理的特性それぞれ見てみましょう。


歴史的背景:人口と地域信仰

明治時代、新潟県は日本で最も人口が多い地域の一つでした。(意外)
地域ごとに信仰の中心となる神社が建てられ、多くの神社が各地に分布しました。
 その後の「神社合祀令」(1871年発布)により全国で小規模な神社の統廃合が進みましたが、新潟県では山間部豪雪地帯の地理的要因、地域住民の強い反対などにより、他の地域と比べて合祀が進まなかったため、
結果として多くの神社がそのまま残りました。

    統廃合なんていう政策をしてたんですね・・・


地理的特性:豪雪地帯と分散型集落

新潟県は豪雪地帯であり、集落が孤立しやすい地理条件にあります。
このため、各地域が独自に神社を必要とし、小規模な神社が多く設置されました。
さらに、新潟は越後平野の肥沃な土壌を生かした稲作文化が発展した地域であり、稲作の豊穣を祈るための神社が多数建立されました。
海岸線が長く北前船交易が盛んだったことも、航海安全商売繁盛を祈る神社設置につながっています。

各集落に1つあるくらい多い理由わかった気がします・・・


注記>>神社合祀令とは?

神社合祀令は、明治政府が進めた近代化政策の一環として1871年に発布されました。
 この法令では、小規模な神社を統廃合し、大きな神社にまとめることを目的としました。
しかし、地域住民伝統信仰を無視した中央集権的な政策であったため、多くの地域で反発を受けました。
 新潟県では地理的・社会的要因もあり合祀が進まず、多くの神社が現存する形で残されています。


新潟県に祀られている神々の多様性

新潟県は神社の数が多いだけでなく、祀られている神々の種類も非常に多岐にわたります。
農業や五穀豊穣を祈る神々自然信仰商売繁盛や航海安全を守護する神々など、地域特有信仰が根付いています。

      神社数が多いとなると、そうなりますね・・・

背景

  • 農業や五穀豊穣を祈る神々越後平野を中心に、稲作の豊穣を祈る神が多数。

  • 商売繁盛や航海安全を守護する神々北前船交易で栄えた地域では、航海安全や商売繁盛の神々が祀られる。

  • 自然信仰:豪雪地帯特有の山岳信仰水神信仰が発展。

地域ごとの神社がそれぞれの文化や信仰を色濃く反映し、多様な歴史や伝承が受け継がれています。

      失われた伝承なども多いでしょうね・・・


新潟県の主要な神社とその特色

1. 白山神社(新潟市)

  • 特徴:新潟市の総鎮守で、縁結びや金運上昇のご利益で知られる。

  • 豆知識:「蛇松神社」という境内社があり、白蛇伝説が伝わる。白蛇は金運や商売繁盛の象徴とされ、参拝者が絶えない。

2. 彌彦神社(弥彦村)

  • 特徴:越後国の一宮で、「おやひこさま」として親しまれている。

  • 豆知識:弥彦山全体が信仰の対象であり、山頂の御神廟は多くの参拝者が訪れる聖地。

3. 高龍神社(長岡市)

  • 特徴:商売繁盛や金運上昇の神社として有名。

  • 豆知識:険しい118段の参道があり、信仰心を試されるような構造。近隣の蓬平温泉とともに訪れる参拝者が多い。

それぞれの神社にどういった神々が何柱祀られているのか調べてみるのも興味深いですよね。
例えば、新潟県総鎮守白山神社の場合は、、、

  1. 菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)

    • 概要:白山神社の主祭神であり、縁結びや和合の神として信仰されています。

  2. 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)

    • 概要:日本神話における創造神で、国土や神々を生み出したとされています。

  3. 伊邪那美命(いざなみのみこと)

    • 概要:伊邪那岐命と共に国土や神々を生み出した女神です。

  4. 天照大御神(あまてらすおおみかみ)

    • 概要:日本神話の最高神で、太陽を司る神とされています。

  5. 素戔嗚尊(すさのおのみこと)

    • 概要:海や嵐を司る神で、勇猛な性格で知られています。

  6. 大国主命(おおくにぬしのみこと)

    • 概要:国造りの神で、縁結びや医療の神としても信仰されています。

  7. 事代主命(ことしろぬしのみこと)

    • 概要:大国主命の子で、商業や漁業の神とされています。

  8. 少彦名命(すくなひこなのみこと)

    • 概要:医薬や酒造の神として知られています。

  9. 大山祇命(おおやまづみのみこと)

    • 概要:山の神であり、山岳信仰の対象とされています。

  10. 菅原道真公(すがわらのみちざねこう)

    • 概要:学問の神として広く信仰されています。

   こんなにも様々な神様が祀られているんですね。少しびっくり。


まとめ

新潟県が神社数日本一を誇る理由は、歴史的背景地理的特性地域住民の信仰心に根ざしています。神社合祀令の影響が少なかったことや、豪雪地帯という特殊な地理条件が、数多くの小規模神社を残す要因となりました。また、各神社は地域の信仰と深く結びついており、新潟県の文化歴史を象徴する存在となっています。

皆さんも是非、地元の歴史などを調べてみてはいかがでしょうか?


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