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アップワーク(Upwork)

1,企業概要


カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くクラウドソーシング企業です。外部の人材を雇いたい企業と自身のスキルを生かして働きたいフリーランサーをマッチングするプラットフォーム「Upwork」を提供しています。2013年12月に設立され、2018年10月にNASDAQに上場しました。2019年度の売上は3億56万ドル、従業員は570人です。
クラウドソーシングとは、インターネットを利用して不特定多数の人々に業務を発注する業務形態です。日本ではクラウドワークスやランサーズなどが同事業を行っています。企業はクラウドソーシングを利用することで、必要な時に必要な量の仕事を外部の人材に依頼できるため、採用や人材育成にかかるコストをかけずに社外の労働力を確保することができます。一方、業務の受注者にとっては自身が得意なスキルや好きなこと、ライフスタイルに合わせて業務を選択できるというメリットがあります。そのためサラリーマンの副業や主婦のお小遣い稼ぎとしても人気を博しています。
アップワークはそのようなクラウドソーシング事業を行っている
企業の中でも、1200万人のフリーランサー(個人事業主)と500万
人のクライアントが登録されている世界最大の企業です。毎年約300
万件もの求人が投稿されており、中小企業からMicrosoftやAirbnb、
Bissell、COTYといった大企業など、幅広い企業において利用されて
います。

フリーランスと企業を繋げる

2、業績


売上高毎期毎に大幅増。純利益20/12月期黒字転換。
現在は市場そのものが急成長しているので、なるべくマーケットシェアを取りに行く積極戦略を採っています。このため、研究開発費や営業・マーケティング費用を沢山使っています。

3、今後の展望


①フリーランス市場
フリーランスは現在アメリカで最も急成長している働き方です。アップワークによると、アメリカのフリーランス経済規模は2018年に前年比30%増加し、1兆4000億ドルを超えました。2027年にはアメリカ人の半分以上がフリーランスになるとも言われています。
ハーバード大学のローレンス・カッツならびにプリンストン大学のアラン・クルーガーといった経済学者の研究では、過去10年にアメリカで創造された働き口の94%は、非伝統的就業形態、具体的には派遣、契約社員、自営請負業、フリーランサーなどでした。なかでもフリーランサーは、米国の労働市場で最も急速に伸びているカテゴリーです。

②アップワーク運営のマーケットプレースは世界最大規模
アップワークは、フリーランサーと企業をオンライン・マーケットプレース上で引き合わせるサービスを提供しており、雇う側と雇われる側の両方から対価をもらいます。紹介件数は1年間に37.5万人を47.5万社に紹介、その潜在市場規模は、役務対価(GSV)で5600億ドルと見込まれます。

③企業側のアップワーク導入メリット
アップワークには、毎日1万人のフリーランサーが新規登録しています。新規登録者の80%が大卒で、そのうち34%は修士・博士号を取得しています。企業がフリーランサーの募集告知をかけると、通常、23時間以内にニーズにピッタリ合致するフリーランサーを見つけることが出来ます。エージェンシーなどの中抜き業者を介さないため、企業にとってコスト節約になります。さらに、フリーランサーの過去の仕事に対する評価が掲載されているため、安心して起用することが出来ます。

フリーランスは時代の流れ。アップワークは、ちょうどUberがライドシェアリングの市場でやったのと同じことをフリーランサーとそれを求める企業の間でやろうとしている。

4、活用、提携企業


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