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PLTR(パランティアテクノロジーズ)とは


1、企業概要 米国の中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)、証券取引委員会(SEC)から空軍、海兵隊までが頼る謎多きビッグデータ解析ベンチャー  米シリコンバレーに本社を置く、パランティア・テクノロジーズだ。「パランティア」とは、トールキンの『指輪物語』に登場する何でも見通すことができる水晶玉のこと。2001年9月11日の米同時多発テロの首謀者とされ、10年間にわたり逃亡を続けていたウサマ・ビンラディンの捜索にも貢献したと噂されている。  パランティアの強みは、まるで“魔法の水晶玉”を手にしているかのように、通常なら分析が難しい大量のデータを短時間で解析して、探したい情報を見つけ出せる技術にある。 具体的には、メールや文書、画像、音声、動画などの非構造化データを統合・分析できる同社の「ゴッサム」というソフトウエアを利用。従来は、高い専門性を持つ多くの人間と、途方もない手間と時間がかかっていた膨大なデータの分析を、比較的簡単に実行できるという。 エクセルのようなファイルに収納された構造化データと違い、非構造化データを解析するのは難しい。それを可能にするのが、「ダイナミック・オントロジー」という情報の定義を柔軟に変える技術だ。 ゴッサムでは、利用者が知りたい情報を短時間で見つけ出して解析できるという。以前なら何年もかかったようなデータ解析を数週間で終わらせることを可能にするものだ。
CEOであるピーターティール

2、製品
製品①Palantir Gotham
製品は3つあります。1つは政府機関向けに提供しているデータの分析 / 統合 / 管理ソフトウェアのPalantir Gothamです。
CIAやFBI等の米国の防衛・諜報部門でも利用されています。以前、データは各々の組織でサイロ化していましたが、Palantirによって情報統合が進み、防衛リスクの高い事象を容易に捕捉できるようになりました。テロ対策等にも役立てられているそうです。
 
製品②Palantir Foundry
2つ目の製品が、民間企業向けに提供しているデータ分析 / 統合ソフトウェアのPalantir Foundryです。
Palantir Foundryを用いることで、企業内外に散らばる様々なデータを統合して分析することで、今まででは得られなかったようなインサイトを得ることもできます。
 
製品③Palantir Apollo
3つ目の製品が、Palantir GothamとPalantir Foundryを強化する、継続的なデリバリーソフトウェアのPalantir Apolloです。

3、使い方具体例
『攻撃』『殺し』『ブッシュ』などとキーワードを入力して米大統領への敵対的な発言をネット上で検索すると、メールはもちろんチャットやブログ、フェイスブック、さらには非公開のネット情報をも含めて世界中の人々の通信内容が即座にリストアップされてくる。
しかも追跡能力も高く、マークした情報の発信者の身元などはもちろんのこと、その人物と情報をやり取りしている人たちまですべて把握できてしまう。さらに、それらの人物の位置情報や立ち寄り先、接触相手、さらにはネットの閲覧内容や商品購入など、ネットを通じる情報は遺漏なく網羅することも可能だという。
 ・事例
クレディ・スイス:
同社が持つ40億人の加入者の取引記録や従業員情報データを統合・分析し、懸念取引の検知などに使用。マネーロンダリングの検知では、従来と比較してコストを20分の1に削減し、検知率が2倍に。世界の金融機関で導入が進む。
エアバス:
同社が持つ大量の製造プロセスデータ、納入先の航空会社が持つ運行データを統合する管理プラットフォームを構築。世界90社の航空会社が保有する6,000機の機体がプラットフォームに登録され、航空機の遅延が1割減少したほか、燃費を約1,300万ドル(約14億円)削減。
4、顧客
政府系機関が大口の顧客
Palantir Technologies(パランティアテクノロジーズ)は1,000億円を超える金額を政府系機関からの売上で計上しているようで、大きな収入源となっています。

CIAやFBI等の米国の防衛・諜報部門でも利用されていることから、今後も活用が続けば確実な企業の成長にもつながると考えられます。
日本では富士通、SOMPO、ヤマトHD等導入


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