VOCALOIDと"眼で聴く"秋。視覚芸術展系ボカロ曲特集

 皆様こんにちは。ボカロ曲を教えてくれるbotの中の人のひとり、茶猫です。
 気が付けば今年の10月も過ぎ去っていき、一年の終わりが見えて参りました。地域によっては秋を通り越して、冬の気配すら感ぜられる頃合ではないでしょうか。とはいえ、秋特有の不安定な気候は健在です。呉々もご自愛ください。 
 今回のnoteでは、先の記事同様、芸術の秋に寄せまして、視覚芸術展系の楽曲をご紹介します。


展覧 / また切ない世界を生きる feat.結月ゆかり(2020)

【誰かを晒すは非道の展覧 誰かを吊るすは痴呆の展覧
誰かを殺すは非行の展覧】

美術館に次々と現れる絵画。有名な画家たちを皮肉るような歌詞は、何を示唆しているのか。それを理解するための理性とは何か。その展覧されたモノたちはどこへ行くのか。…まあ難しいMVですが、そんなことは忘れてツナ缶でも食べながらこの美しく不思議なMVを観てみましょう。なお、展示品には触れないようご配慮願います。

by ウィリアムEB.

花に風 / バルーン feat.初音ミク(2023)

【悲しいは嫌いですか 本当にそうですか】

 バルーン氏手がける、あらゆる視点において表現が秀逸な1曲。純粋な作曲、作詞のクオリティの高さはさることながら、加えて、MVを絡めることで見えてくる歌詞の深み、音楽としての深みには衝撃を受けます。皆様もぜひ、聴くだけでなく、見て楽しむ「花に風」をよろしくお願いします。

by 茶猫

ARiA / とくP feat.初音ミク(2010)

【夜を突き抜けて わたしの星へ逢いに来て…】

綺麗なミクの歌声と映像が特徴の曲
映像を作成した人はプロであり、2024年現在でも素晴らしいと思えるMVになっています。 歌詞は天体を『せかい』ユニゾンを『味方』といった当て字も曲の良さを際立たせています。
ちなみにMVに登場するARiAたんは履いてないらしい…

by 神凪未来

はないちもんめ / チームカミウタ feat.初音ミク(2014)

【この愛する社会燃やそう】


クリエイター集団、チームカミウタの13作目
歌唱初音ミク、台詞結月ゆかりという構成になっています 今の社会を皮肉るようなMVに恐怖を抱く方も多いのではないでしょうか?
『資格もない 学歴ない 家族もない 住所もない』『努力なんていらん 結果が欲しい それもないなら 金を積め』
などこの理不尽な社会を表現する歌詞にかっこよくも不安感のあるメロディには中毒性がありますね
これから働くことになるみなさん、共に勝って勝ち組はないちもんめになれるよう頑張りましょう

by 天雲 鈴

十何心月 / 読谷あかね feat.和音マコ(2024)

【熟字訓ー二次以上の漢字から成る熟語に固有の訓読みを当てたもの。】

読めねえよ(笑)が私の第一印象でした。
色んな熟字訓を集めて文章にした曲になってます。
タイトル通り、『こじつけ』だらけの曲になっております。

漢検2級持ちの私が困惑したこちらの曲、是非漢字好きの方に聞いてほしいです。漢字の勉強にもなるかもしれませんよ?

最後に、 『番海心何性、紫眉三流他眼真素風??』

by かんざき

エレクトロサチュレイタ / tilt feat.初音ミク(2013)

【この想い全て乗せて、君へ届け】

tilt氏の一作目で内に秘める想いを歌う楽曲です
動画を担当したのは百舌谷氏、テキストアニメーションと四季折々のモーショングラフィックスがとても印象的です
エレクトリカルでリズミカルなメロディーと調和した動画は、見ていてワクワクする期待感があります

by アクア

あとがき

 今回のnoteでは、視覚芸術展系の楽曲(動画)を紹介しました。皆様のお気に入りの楽曲は見つかったでしょうか。当記事が皆様にとっての「好き!」を広げる一助となっていれば幸いです。
 ボカロ曲を教えてくれるbotのnoteでは、月に二回ほど、テーマに合わせた楽曲の紹介をしています。よろしければ是非、他の記事もご覧ください。

 ここまでご覧いただき、ありがとうございます。記事の最後にありますボカロクイズも楽しんでいってください。それでは皆様、良きボカロリスナーライフを。

by 茶猫

ボカロクイズ


画家の名前に聴こえる空耳歌詞の仕掛けがある、信じ合い理解し合って生きていたい物語を描いた菩化鳥(ヴォケドリ)の初音ミクオリジナル曲は何?

↓正解はもう少し下に↓





A.エランダール