#18.君色に染まる【曲紹介・感想】
「好きだよって伝えたい」
ぐりーんです!今回取り上げる「君色に染まる」という曲は、僕にとって取り立てて大好きな曲の一つなので、こうして語ることができて嬉しいです。嬉しい気持ちと裏腹に、好きすぎて書き始めると長くなりそうなため、覚悟を決めて書き始めなければ…と。
期待して、すぐに諦めて
この曲の何が好きなのって、「歌詞」が好き。「メロディ」が好き。「リズム」が好き。「タイトル」が好き。「暖かさ」が好き。全部じゃんって言われそうですが、全部です。
2015年当時、初めて聴いたときにはしばらくそれしか聴けない状態にまでなり、今でも頻繁に聴いたり歌ったりをしてるけれど尚飽きが来ない、そんな曲です。
今回は特に「歌詞」に焦点を当てたいと思います。それから僕がこよなく好いている派生動画などについても話をしたいです。なので少し話はあっちこっち往来するかもしれませんが、あらかじめご了承ください!All right!
憧れと記憶を彷徨うよ
こういうラブソングの歌詞について深くまで語ったことなくて変に緊張してるんですけど、こういう飾り気のない、もだもだしたムードの中で紡がれる言葉は大好物です。特に好きな箇所をば!
◯「自分だけ置いてかれるような そんなイメージが胸をつつく夜だ」
この気持ちわかる〜〜〜!!!ってなりました、こと恋愛だけじゃなくて、人間関係には付き物な感覚だと思います。胸をえぐるとかじゃなくて、つつくくらいの表現がまた絶妙ですね。堪りません。
◯「憧れと記憶を彷徨うよ」
憧れと記憶って、ぱっと見は対比的なもの…ではないですよね。なんだけど、記憶というのは要は自分の頭の中に「起こった現実」として残っているものだと思うので、「憧れ」ていたものとはしばしば乖離することがあると思います。これも恋愛だけではなく…皆さんも一度くらい経験がないでしょうか…?
◯「僕は君のために 君は僕のために 生まれたならちょっと嬉しいね」
ちょっとっていうのが悶えるほどに愛らしいです。例えば結婚や交際といったもの、出会いっていうのが「運命」なのか「偶然」なのかなどというのは有りふれたテーマだと思いますが、深く考えすぎないくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
◯「気付いたら君色に染まってるような
何気ない言葉で汚して欲しい」
タイトル回収はサビの頭のフレーズで。「気付いたら」「何気ない」っていうのと「汚して欲しい」というのがとても良い。なんっていうんでしょう。自分の気持ちを表現できる語彙が僕の中に足りてない。
◯「もしかして、君と釣り合ってないかな?
そんな不安もたまに過るけれど」
ここで一切の比喩を使わず真っ直ぐに不安を打ち明けてくれるのがまた悶えます。歌ってるのがGUMIちゃんだから忘れがちだけど、これ書いてるのれっきとした男性なんですもんね。この歌詞書けるのは本当すごい。(かくいう僕も男性なので女性から共感を得られるのかは分かりませんが…?)
◯「ねぇ間違ってるような これで合ってるような
二人の答え、ずっとよろしくね」
一番の冒頭で「曖昧な答え」に流されて「自分だけが置いていかれる」ような感覚に胸をつつかれていましたが、今度は「二人の答え」なんです。でも結局それが正しいのかどうかは曖昧で。でも「ずっとよろしくね」って言葉には二人の決意みたいなものをとても力強く感じて。詞を読んでるだけなのに、今とてもラブコメを2時間くらい見てきた…って気分になってます。ハッピーエンドのイントロが聞こえますね。
※ざわそのアルバム「ハッピーエンドのイントロが聞こえる」には「君色に染まる」は収録されてません!紛らわしい!
◯「好きだよって伝えたい」
たった二文字が簡単に伝えられないんですよね。それがいい。でも一番の「好きだよって伝えたい」とラスサビの「好きだよって伝えたい」は同じようで全然違うと僕は感じてます。一番のはもどかしい、でもラスサビのは安心して聴ける感じ。伝わって。
色々は派生と原典の話。
僕がこの曲の沼にハマってしまった理由は、もちろん曲自体で完結している部分も相当大きいんですがそれだけじゃないんです。キーワードは「踊ってみた」「本家のリアレンジ」そして「小説」です。順を追ってお話しさせてください!
○【足太ぺんた】君色に染まる 踊ってみた【オリジナル振付】
踊ってみたの話です。皆さんは踊ってみたをご覧になられますか?僕はミーハーで稀に見るくらいなんですけど、僕が踊ってみたに明確に興味を抱いたのはこの動画の影響が8割以上だと思います。
足太ぺんたさん。踊り手としては数少ないミリオン持ちの最大手の一人で、今なお一線を駆け抜けている方です。彼女の人気の理由って、オリジナルの振り付けセンスとその踊りの丁寧さにあると思うんです。
衣装とか撮影場所も曲に合わせて丁寧に選ばれているんだけど、この曲の踊ってみたが撮影されている恐らくぺんたの家と、必要以上に飾りすぎていない衣装と、愛嬌のある跳ねるような踊りと表現が絶妙にマッチしていて堪りません。特にイントロとアウトロのギターを弾く振りと、「好きだよ」に合わせた指差しがめっちゃ好きです。
あとどうやらぺんたの踊りは非常にMMDのモーショントレスと相性が良いらしく、ぺんたの振りを借りてMMDにトレスした君色に染まるの動画も多々上がってます。その一例にしてこれまた僕が大好きな、艦これの阿武隈ちゃんが踊ってる動画も貼っておきますね!
◯「君色に染まる 〜アース・スター ドリームver.〜」
なんと「君色に染まる」が原曲の発表から約1年後の2016年10月にアニメ「魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン」の主題歌に採用され、声優ユニットのアース・スター ドリームによってカバーされます。
これの何がすごいって、西沢さんPによってオリジナルに2番を付け加えられ、プロによってキーボードなどの音を加えた再編曲がなされ、公式振付としてぺんたの踊りがそのまま採用されたということ。
好きな曲が幻の2番を提げてアニソンに採用され、しかもその振付は僕が一番大好きな振付師のものってこれ以上のご褒美があるものか。地味にドラムのフィルなどもアレンジされてて、声優さんたちに合わせた編曲になっててとても良いです。聴くべきです。当該アニメは僕も見れていないのでいつか見れたらいいなとは思うのですが…!
元よりざわそが「君色に染まる」を書いたのはこの小説に向けて、であるということを敢えて最後の最後に触れたいと思います。「秘密男女の関係」というのは同年にざわそが出したオリジナル曲ですが、この曲が同タイトルの小説のオープニングテーマなら「君色に染まる」はエンディングであるとざわそはいつかどこかで話をしていたのを覚えています。
僕がこの話を最後に持ってきたのは、僕がまだこの小説を手に取っていないからです。この小説を読むことで、もしかすると間接的に楽曲への印象はさらに強く深いものになるかもしれない。それが嬉しくもあり、怖くもあるんです。まだ「好き」にさせてくれるんだね!と!
好きだよって伝えたい
前回の、ミッドナイトクライシスの曲感想以降スローガンのごとく言い続けた一言。「好き」だよって伝えたい。さっきもたった二文字を伝えるのが難しいと言いましたが、これは恋愛だけのことじゃないと思うんです。
でもこと自分の作品に関して、誰かが勇気を振り絞って伝えてくれる「好き」を嫌だと思う人はいないはずです。そして、「好き」をたくさん言葉にしていくことは同時に自分の心も満たしてくれる、そんな気がします。だから僕はこれからも伝え続けたい。
最後に、この曲について今回は「歌詞」と「曲以外の要素」に注目してきたけれど、まだ「好き」って言い足りないのでたくさん「好き」って言って終わりにします!
あとみなさん、noteにも「スキ」という素敵な名前のボタンがあるので、いいなと思ったらどしどし押してやってください!僕に限らずnoteを書く人たちにとって「スキ」は次へのモチベーションに直結します(たぶん)!
◯イントロのエレキが好き。リズミカルに鳴らされるFコードの響きが、心地良さの極みです。実家のような安心感。
◯跳ねるようなリズムが好き。ギターのストロークとドラムですかね。様々な苦難を乗り切ってきた結婚間近のカップルの幸福感が滲み出てるようなリズム感が歌詞と絶妙にマッチしてます。例えが分かりにくい。
◯心地いいハモりが好き。聴いてて落ち着きます。なんか、ボーカルは一人なんだけど二人三脚みたいな感じもします。男女デュエットしても存外良さそう。
◯ラスサビ怒涛の好きだよが好き。一番最後の「好きだよ 好きだよ 好きだよって伝えたい 好きだよ 好きだよ 好きだよって伝えたい」の部分です。音程のアレンジも含めてたまらないです。
曲の中で一番伝えたいテーマみたいなものを短く表現し、それを曲中で反復する手法というのは比較的用いられますが、これはまさにそれオブそれです。さらには主コメでも「好きだよって伝えたい」。押して押してまだ押す。そんなこの曲が僕は好きです。
まだ伝えたりないと思う自分と、でも言いたいことは大方言えたぞって自分が対立していますがこんなとろでしょうか!みなさんが好きだよって伝えたくなったなら(?)、そしてこの曲の魅力に触れてもらえたならば幸いです!
ということでここまでお付き合いいただきありがとうございました!ぐりーんでした!そろそろ休みが明けて再び投稿頻度は落ちると思いますがマイペースにやっていくのでよしなに!
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