ハンドクリームをやめたら手荒れが治った
小学生の頃、皮膚科で軽いアトピーだと診断を受けた。
私は手の指が一番症状が酷く、猛烈な痒みと、かいたことによるひび割れや水ぶくれが常にあった。
手以外には肘や膝の裏、おしりや太ももなども痒くてかいてしまい、服にはよく血がついていた。
指に毎日薬を塗っていたので友達と手を繋いだ時に「ぬるぬるで気持ち悪い」と言われたり、薬でノートや鉛筆を汚してしまうので真夏でも手袋をつけて生活したりしていた。
高校生になる頃には手以外の痒みはほとんどなくなったので皮膚科に通うことをやめてしまったけど、指だけはかなり酷く、ハンドクリームを手離せない毎日だった。
ハンドクリームは色々なものを使っていた。
それまでは病院で処方された薬を塗っていたので、その反動か可愛いものやオシャレなものを使いたい!となり、いい匂いのするハンドクリームを何種類も使った。
が、どれもあまり効果がなく、高校3年間は手がボロボロの日が多かった。
体力テストで握力を測ったら指にできていたあかぎれが広がって血がタラ―ッと流れて周りにいた友達に本気で心配された。(私は日常茶飯事なのでヘラヘラしていた)
アトピー持ちが大人になったら治ったよ!と喜んでいる一方、私は全然改善されないので、やっぱり薬用のハンドクリームを使った方がいいのでは?とドラッグストアで良い匂いのしないハンドクリームを何種類も試した。
入社3年目くらいの時に運命の出会いをする。
「ユースキン」だ。どうして知ったのか、忘れたけどおそらくTwitterとかで見て何となく気になったような記憶。
(のちに推しであるねむきゅんもオススメしていることを知った)
ユースキンは匂いは薬品!という感じだが、パッケージがすごく可愛い。
濃いオレンジとアイボリーのシンプルな見た目で、ミッフィーがデザインされていることもある。(限定デザイン?)
種類は3種類あり、私が使っていたオレンジは「肌荒れを治す」、緑のシソラは「肌を潤す」、青のアイは「乾燥からくるかゆみを止める」もの。
ユースキンに出会ってから肌荒れはすごく改善し、普段はトイレ後と寝る前に塗り、症状があまりにも酷い時は手湿疹用の薬「メディクイック」(軟膏タイプ)も併用していた。
大人になってから気付いたが、私の症状は手湿疹にすごく似ていた。
水仕事をしているわけではないのでアトピーからくるものだと思うが、単純に肌が弱いということなのかなと思っている。
メディクイックは当時一緒に働いていた女性から教えてもらった。
めちゃくちゃ効くのでいいのだが、コスパが悪いので貧乏人は注意が必要。
正直、私はこの二つがあれば今後のアトピー事情は安泰だと思っていた。
(なんとなくだが、完治することは私にはないと感じていた)
5年ほどユースキンを使い続けていたある日、ネットで検索予測欄に出てきた言葉が目に止まった。
「ハンドクリーム やめた」
ドキッとした。ハンドクリーム、やめれるの???
色んなサイトを見た。
個人のブログやどこかの皮膚科の先生が綴っている文章、良いことだけではなく、たくさんの危険性についても全て。
薬やクリームで肌を長年潤している人は、その保湿効果に肌が依存し、薬やクリームがないと通常を保てなくなってしまっているらしい。
そんなことある???と私は半信半疑だったが、同時に、やってみたい!とも思った。
各サイトには「やめるときは慎重に!」と書いてあったが私は面倒くさいな、とその日から全部やめた。
手袋がないと生活できないような地獄も経験しているので今更悪くなったところでなんとかなるだろうと。
会社に常設してあるユースキン、メディクイックを家に持ち帰り、自宅に置いてあるものとひとまとめにして箱に押し込んだ。
もうこれを開けないぞ!と誓って。
そこからは想像通りの地獄だった。
かゆみは酷いし、水ぶくれが潰れてベタベタ、あかぎれをバリバリかいて血がダラダラ流れ、コロナの時期だったので店頭のアルコール消毒が傷にしみて入店のたびに涙が出た。
ユースキンに出会ってからはあまり経験していなかったので懐かしさすら覚えた。
でも、私は負けなかった。
これを乗り越えたらいつか綺麗になる!と信じていたから。
そんな日々を一年以上続け、現在。
気付いたらすっかりキレイになった。
ボロボロだった手はスベスベになり、かゆみもほとんどない。
ハンドクリームや薬はあの日から塗っていない。
ただ、捨てるのはもったいないので、今後は乾燥している日に少しだけ塗ろうかな?
ハンドクリームをやめることについてネットで調べると「逆に悪化した」、「ボロボロの状態で過ごせない」などマイナスな意見もたくさんあるのでやめる際は慎重に。
私はハンドクリームの他にもいろいろなことを同時にやめたので、少しずつ紹介していけたらなと思う。