シャルル 歌詞考察
バルーンさんによって作られた名曲「シャルル」を考察してみました。
この曲は私にはかなり難しく、正直全然納得できていません。
歌詞だけ見ると男女のお別れの話?という感じですが、私が気になったのは、なぜ「シャルル」なのか?
シャルルはフランス人の男性の名前だそうです。
歌詞に出てくる「僕」が「シャルル」というフランス人なのか。
なぜフランス?そこがよく分かっていません。
でも歌詞の内容としてはかなり意味深です。
2番サビの男女のセリフとか。
何か元ネタがないとなかなか思いつかないような歌詞に思えます。
ということで私はMVを見返して気付きました。
画面端にある花はなんだ?
調べたところ、この花は「クロッカス」という花だそうな。
そして、花には花言葉がつきものです。
MVには白のクロッカスが使われていたので花言葉は「切望」、「青春の喜び」、「あなたを待っています」、「裏切らないで」。
なんとなくシャルルの歌詞に近いような言葉が出てきた!
そして驚いたのが、この花の名前の由来です。
クロッカスという男性と、スミラックスという女性の悲恋の物語がギリシャ神話にあるそうな。
クロッカスはスミラックスと恋に落ちたが、神が結婚を許してはくれなかった。
クロッカスは絶望のあまり自らの命を絶ち、スミラックスは悲しみに暮れます。
これを見ていた花の女神フローラが、二人を哀れみ、それぞれクロッカスの花とスミラックスの花に変えたとされています。
由来はこれだけではなく、なんかいろんな説があるらしいのですが、私はこれがシャルルの題材なのではないか?と思っています。
ところで、なぜ「シャルル」なのか?そこだけは本当に全く分かりません。
フランス関係ないやないか!!と思ったところで歌詞を詳しく見ていきましょう。
今回も歌詞を載せない歌詞考察です。
MVや歌詞カード、歌詞掲載サイトなどで確認しながら読み進めてください。
さよならはクロッカスから言った(クロッカスが自殺をした)のに、なぜあなたが泣くの?
→残されたスミラックスは雨をクロッカスの涙だと解釈
そうやって自分だけ自殺をして逃げるのならばもういい。私はあなたを忘れて笑って生きていくから、あなたもどこかで笑っていて(投げやりな気持ちになっている)。
スミラックスは花束を抱えて街を歩いた。
→クロッカスの花言葉である「切望」、「あなたを待っています」の気持ちを胸に抱いて歩くスミラックス。
クロッカスのいない世界を見渡し、絶望する。夢だったクロッカスとの日々を諦めている。
彼に対する恋愛感情を無くしてしまおう。頭を空っぽに。
そして彼と出会ったことを後悔してしまえば、彼を心から憎めるのか。
→歌詞の「深い青」とは、「紫」だと解釈します。紫のクロッカスの花言葉は「愛の後悔」
神へ何度も何度も二人の愛を謳った(主張した)けど彼はもう雲の上。涙で滲んでよく見えないや。
彼がいないのはすごく嫌。幸せな日々を遠く描いていた。
毎夜彼のことを思い出す。忘れてしまいたい。どうして一人で死んでしまったの?彼が憎い。
でもそんなことを考えてもキリがない。彼はいないのだから。
せめて彼の笑顔を忘れずに笑って生きていこう。
朝焼けとスミラックスの溜息。
この世界(神)は二人の夢を知っている。(=クロッカスとスミラックスが結婚し、幸せに生きていくこと)
でもそれは叶わなかった。日ごとにスミラックスの中のクロッカスへの想いが消えていく。
クロッカス「僕は黙っていよう。たとえ憎まれても。スミラックスが僕を忘れて幸せに生きていけるのなら。」
思い出として心に飾って愛情は忘れてしまおう。
そうして嘘だらけの汚れたセリフで慰め合おう。
二人の中の「愛する人」という枠には
クロッカス「誰もいないよね?」 スミラックス「ええ、そうね」
二人の「これから」は何もない。お互いがお互いを想いすぎて、
痛みを分かち合うことだってできたはずなのに。
でも本当は分かっていた。お互いを騙し合うなんて馬鹿らしい。
こんなにも愛し合っている。気持ちを変えることなんてできない。
恋をし合った自分達のせいで今があるのだから。
彼はもう帰ってこない。今日も涙は止まらない。
スミラックス「あなたは悪くない。私もついていけばよかった。(死んでしまえばよかった)
クロッカス「死んでしまってごめん。でも君は死んではダメだ。僕を忘れて、どうか生きて」
毎晩のように夢の中で話す二人。
そうして、そんなお互いの不毛なやり取りを哂い合ってさよなら。
歌詞の考察はこんな感じです。
肉体が離れてしまったが変わらずお互いを想い合っていたクロッカスとスミラックス。
最後の最後までやっぱり一緒にいたいと願う二人の心には「好き」という気持ちがあり、一緒にいるためにはどうするのが最善かということを何度も何度も夢の中で話し合っています。
でも、クロッカスは死んでしまっています。一緒にいるためにはスミラックスがクロッカスの元に行く(死ぬ)こと。ただそれだけです。
だけどクロッカスはスミラックスには生きていてほしいと願っている。
そんな不毛なやり取りが悲しくて、ばかばかしくて、どうしようもないから、もう乾いた笑い(哂い)しか出てこない。いつまでも愛し合っていたかったけれど、永遠にさようなら。という結末。
あまりにも悲しい結末すぎます。
文章を打っていて普通にじんわり泣きましたし、クロッカス勝手に死ぬなよ。。。となんだか私も悔しくなりました。笑
「シャルル」の意味は最後まで分かりませんでしたが、私の解釈は以上です。
共感できる部分はあったでしょうか。逆に「それは違う」と思われたでしょうか。
フランスとの因果関係が分かった方はぜひ私に教えてください。笑
その他の意見もお待ちしております。
では、また!