気が流れた、は見えることがある、と思った話。
実は私は整体師であり、気功もヨガも勉強した経験がある。
ボディーワークというくくりのいろいろを体験し、本もなかなか読んでいる。
全て声のため、と言いたいところだけれど、
自分のからだと心のため、と書こうと思う。
先日、義実家へ行った。
なぜか、と言えば、
なんと義母が本を出版したのだ。
私もいつか、ヴォーカルボディワークの本を出版したい、と
もう長いこと思っているのであるが、
そんなこと聞いてもいない義母が、先んじて実現させた。
いきなりで驚いた。
義母らしいよいお顔の写真で紹介されていて、
私たちもうれしかった。
そして、お祝いに伺ったのだ。
義父は、ペースメーカーを使用し、聴力も弱くなっている。
義母にも、年齢なりの体調不良が出てきているそうだ。
二人とも大病後、二人きりでずっとコロナ禍を過ごしてきた。
久しぶりに会う義両親は、ちょっと小さくなったように見えた。
さだまさしさんの歌は、本当だった。
お祝いに来た私たちに、義母は「ありがとう」と言うけれど、
しかし、切実にスマホを教えて欲しかったのだった。
私たちと違う機種ゆえ、ググりつつ、一緒に使い方を試した。
ラッキーなことに、孫である私たちの娘とテレビ電話が繋がった。
そこまで、話の輪に入れなかった義父に画面を見せると、
一気にほっぺがピンクになった。
急に、普通に娘と話し始めた。
義父の気が、流れた。
たった今、隣にいる夫とは筆談だったのに。
昨日、体調が思わしくなく寝込んでいたのに。
義母も娘と話し、声が変わった。
明るく、軽く、張りのある声になった。
義母にもまた、さっきより気が流れた。
人ってすごいね。
一瞬で、何歳でも、気の流れを変えることは可能なようだ。
義両親に安心した私たちは、早めにお暇した。
この効果は何時間?あと何日?続くだろうか。
帰り道、夫は義両親がテレビの画面でテレビ電話ができるよう、
ケーブルを購入した。
セットしに行かなくちゃね。
★今日の写真は、ちょっと前に撮った大きな金木犀の木。
今までで一番大きな金木犀。
マスクをしていても香る。
木の下に立っていられるほどの大きさだ。
そこに立っていると、幸せな気分になった。