沖縄縁もひとつ見つかる
音大時代には学校のクラスの他に、
「門下」という、むしろこちらの方が強かったりする関係がある。
主科(私の場合は声楽)担当の先生が同じグループである。
日本的に言えば、流派?
まあ、派閥と言えなくもない感じではある。
音大生は結構な割合で、受験生の時からお世話になっているので、
当時の私のような寮生や、親元から通っていない学生にとっては、
学校の中の保護者的な、
要するに何かあると親より先に先生へ連絡が行ったりする場合もあった。これが嫌で良い子でいたりもするわけだ。
受験生の時は、個人レッスンであまり他の生徒さんとは顔を合わせるチャンスがないのだが、
学生になると、門下パーティがある(ところもある)。
ここで沖縄出身の先輩が2人いた。
で、男性の方の学生について、
先生が紹介するときに、
「この人、おもしろいんだよ。名前が住所なんだ。」
という。
例えば、私の場合であれば、
沖縄県 杉森市杉森 あざ杉森 杉森のりこ
だと言うのだ。
へええ
と記憶に残る。
当時のこの音大は、学年で校舎が違っていたので、
年に何回か、このパーティの時しか会えず、
話すチャンスはなかったと思う。
娘と沖縄の話しや大学の話しをする中で、
ちょいちょい出てくる話となった。
で。
「お母さん、あの名前の人、職場にいるんだよね。。。」沖縄で働く娘が言った。
え・・・
このことの確認が、2年越しぐらいでできたのだ。
そう。
まさに本人であった。
こんなことがあるのが、沖縄縁なのだ。
すごい。