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【共通テーマ】学生時代

この記事はスパンキーメンバー数人が同時に同じテーマで記事を更新するというコラボ企画に参加した記事になります。
今回のテーマは『学生時代』で、参加者は『ひこーき雲佐藤』『センサールマン山﨑仕事人』『高田』『ボーカル』『純情ポパイ昨今まれに見る山田』『クリスピーチーズ市川』の6人です。
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「ボーカルさん、あなたには一般的に言う学生時代というものがなかったようですね。
まぁ、今現在、生き辛さを感じていないのであれば問題ないでしょう。」

私の目の前にいる白衣の男が半笑いで言った。

最近付き合った彼女に、「アータ、マトモチガウネ、クレジーネ、ゴーホスピーネ」と言われここに連れてこられたのである。

これは僕の幼少期の記憶だと思う。

僕は物心ついた頃から学校へは行かず、ドゥという小さな村くらいあるお屋敷の中で育った。

ドゥには、僕を含め7人の色白の男の子がいて、ルーゲと呼ばれている目の充血した男からいろいろな事を教わりながら生活をしていた。

「この世の色は全て赤で出来ているんだ。
赤は赤で出来ていて、
黄色は赤と青で出来ていて、
青は赤と黄色で出来ていて、
白は赤と黄色と青で出来ていて、
黒は赤と黄色と青と白、それに血を混ぜて時間を置くと出来るんだ。」

ルーゲが真っ赤な目で言った。

「酸いっ!」
次の瞬間僕の腕が赤く腫れ上がった。
(ここに来て分かったのだが、僕は「痛い」という言葉を教わっていないらしい、痛いという感覚の時は「酸い」と言うのだと教わっていた。

ルーゲがニコリとしながら乗馬鞭を持っていた。

「ほら、赤くなった。」

そういうと次は隣にいた、ンユの耳たぶを薔薇の棘で刺した。

プクッと出た小さな丸い血がルビーのピアスのように見えて、僕は少し見惚れてしまった。

「さぁ、次は泥んこ遊びをしよう。」
ルーゲはそういうと僕らを敷地内にある池の側につれてきた。

そこには酸化鉄を混ぜて真っ赤にした赤土が山盛りにあった。

「みんな、体操服(白ブリーフ1枚)になってイリス(男の子7人)の身体に泥んこを塗りましょう!」

僕らは思い思いに自分の身体やイリス達に真っ赤な泥んこを塗りたくった。

暫くすると、全身を真っ白に塗ったルーゲが体操服を着て
「私を真っ赤に染めてごらん!」と言って、口で「ディディディーディディッディディッディディッ」とゲーム音のような声を出しながら前後左右にカクカクと動き出した。

イリス達は真っ赤な泥んこを投げたり飛びついたりしてルーゲを真っ赤に染めていった。

途中でルーゲは乱れた体操服を整えると、スピードアップして、前後左右に上下の動きを加えた。

僕らはさっきよりも激しくルーゲの身体に飛びついた。

「今日はこの辺にしましょう」ルーゲの指示に従いみんなでみんなの身体を洗いっこした。

僕の腕の腫れはすっかり退いていた。

イリスルームでルーゲが
「明日はラズベリーを使ってクッキングをしましょう」と言った。

僕はベッドの下に隠してあるブルーベリーを使う事を決心をした。
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つづかない

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