第1000回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」「ベトナムを緑化しよう」と学生たちが1,000本の木を植樹
本日の記事：
「「ベトナムを緑化しよう」と学生たちが1,000本の木を植」
原題：
" Students plant 1,000 trees in bid to turn Vietnam green "
【本日のポイント】
（１）要点1: 学生の取り組みと成果
クアンチ省ダクロン自然保護区にて学生グループ「グリーン・エラ・グループ」が1,000本の在来樹を植樹しました。
彼らは4人の高校生からなり、昨年8月からの寄付金は1億2000万ドン以上（約72万円）に達し全額が苗木購入に充てられている。
（２）要点2: 活動の意義と目標
植樹活動により「気候変動の影響の緩和」「荒廃した森林の再生」を目指しており、SNSや寄付活動を通じて、森林保護への意識を高める取り組みも行っています。
（３）要点3: 広がる環境保護活動
ベトナムの大手新聞社トゥオイチェー紙も環境に優しいベトナムを実現するため「グリーン・リジェネレーション」コンテストを開催し、リサイクル、排出量削減、環境保護を社会にPRする活動を行っています。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
荒廃した森を救うため、ベトナムの高校生四人組が中心となっている学生グループが寄付を呼びかけ、その募金で1,000本の原生樹を植樹した、というニュースです。
自分の高校生の時を振り返って、なかなか、こういう立派なことはできなかっただろうなぁ、と思います。
ベトナムも都市部ではどんどん開発が進んでいるので、緑が少なくなってきてますが、若い人が、こうやって緑の大切さをPRし、具体的な活動に移していく姿は木の成長以上に、ベトナム社会に良い影響を与えるのではないかな、と思います。
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【記事の日本語訳】
「ベトナムを緑化しよう」と学生たちが1,000本の木を植樹
ベトナムを緑化しようという呼びかけの一環として、クアンチ省ダクロン自然保護区に、学生グループが1,000本の在来樹を植樹した。
「グリーン・エラ・グループ」として知られる4人の学生は、クアンチ省ドンハー市のレ・クイ・ドン高校に通っている。
グリーン・エラ・イニシアチブは昨年8月に始まり、それ以来1億2000万ドン（4,884米ドル）以上の寄付金が集まり、その全額が1,000本の苗木購入に充てられた。
5月中旬までに、苗木はおよそ6か月間育てられ、約10センチメートルまで成長した。
これらの木の植樹は、ダクロン自然保護区の荒廃した丘陵や貧困に苦しむ森林の再生が間近に迫っていることを示すものである。
グリーンエラグループは、2023年8月にクアンチ省周辺の団体にダクロン自然保護区の緑化計画を発表し、募金活動を始めた。
これらのプレゼンテーションに対する反応は予想をはるかに上回り、寄付金が殺到した、とグリーン・エラ・グループのリーダーである11年生のラム・ホン・フックは語る。
わずか3か月で、グループはプロジェクトのために1億2,000万ベトナムドン以上を調達し、2023年末までに50人の学生ボランティアを集め、保護区に1,000本の在来樹を植樹した。
「1本1本の木を増やすことで、気候変動による悪影響を緩和できる」とPhucは語った。
「緑が増えるたびに、私たちは旅を続ける意欲が湧いてくる」と彼女は語った。
森林再生の呼びかけ
クアンチ省ではここ数年、気候変動による干ばつ、洪水、地滑りが絶えない。
Green Era Group は、この地域の森林再生事業が土壌の保全、浸食の抑制、そしてこれらの自然災害を引き起こす鉄砲水の緩和に役立つことを期待している。
今後数年間、2028年にかけて、彼らは新たに植林した森林を成熟させ、気候変動の影響を抑える一助となることを目指している。
また、新たな地域にもより多くの木を植えるために、今後も資金調達を継続していく予定である。
植林活動以外にも、森林保護に対する意識を高めるために、ソーシャルメディアや寄付金を通じて、森林再生や植林を提唱する活動も行っている。
彼らは、環境、教育、文化、観光の利害関係者が持続可能な生活と気候変動への適応について話し合うフォーラムを開催する計画を立てている。
これらの取り組みの最終的な目標は、植林を推進できる大使となるために必要なスキルを若者たちに提供することである。
「今日、木を植えるということは、種をまくだけでなく、希望と向上心を植えることでもある」とフクは言う。
「あなたがその木に戻ったとき、木は枝を空に向かって伸ばし、しっかりと大地に根を下ろしてあなたを迎えるだろう」と彼は語った。
ダクロン自然保護区のディレクター、チュオン・クアン・チュン氏は、このプロジェクトの成果を称賛し、今後も継続することを期待している。
「グリーンエラグループのアイデアの重要性は、メンバーの年齢をはるかに超えている」とチュンは言う。
「彼らが森に対する情熱を持ち続けてくれることを願っている。そうすれば、私たちはより環境に配慮した未来に向かって努力することができるだろう」と彼は語った。
地域社会で環境に配慮した持続可能なライフスタイルを促進し浸透させるため、トゥオイチェー（Youth）紙はベトナム包装リサイクル機構（PRO Vietnam）およびその他の関連団体と協力し、2024年5月15日から8月15日まで「グリーン・リジェネレーション」コンテストを開催する。
4月20日に開始された「Green Vietnam 2024」プロジェクトの一環として、このコンテストは、リサイクル、排出量削減、環境保護を目的とした行動、取り組み、革新的な製品を国内外の読者に紹介するためのプラットフォームとして機能し、より環境にやさしいベトナムの実現を目指している。
個人参加者は、リサイクル、再利用、節水、節電に関する実践や製品を紹介することが奨励されている。
さらに、地域社会チームやグループは、自分たちの地域をきれいにし、より良くするための取り組みを発表することが奨励されている。
同様に、企業は、排出量を削減し、環境保護を推進することを目的とした持続可能な生産、循環型生産プロセス、リサイクル素材を使用した環境にやさしい製品に関する経験を披露することが奨励されている。
このコンテストは、グリーンな都市エリア、ライフスタイル、観光、交通、エネルギー使用、職場、消費パターン、および持続可能な開発に関するその他の側面の発展を促進することを目的としている。
応募作品の審査基準には、実現可能性、成長の可能性、日常生活における実用性、個人や企業への適用可能性、経済・社会的効果、環境保全と国家の持続可能な開発への貢献度が含まれる。
応募作品は、環境および循環型経済分野の第一人者や企業で構成された専門家パネルにより評価される。
審査員による評価が全体の80％を占め、残りの20％は読者投票による。
読者は、応募作品に星、ハート、いいね！の投票をすることができ、星は15ポイント、ハートは3ポイント、いいね！は2ポイントとなる。
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以上 豊田英司
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