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第1076回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」強姦殺人犯の男に死刑判決、ハノイの女性を殺害

本日の記事:
「強姦殺人犯の男に死刑判決、ハノイの女性を殺害」
原題:
"Man sentenced to death for murdering, raping Hanoi woman "

記事リンク:https://e.vnexpress.net/news/news/crime/man-sentenced-to-death-for-murdering-raping-hanoi-woman-4794664.html


(写真:犯行現場のマンションで実況見分を行う犯人のホアン・ミン・ハオ@ハノイ)


【本日のポイント】

(1)今年2月のてと休暇明けにハノイで20歳の男が21歳の女性を強姦し殺害した罪で死刑判決を受けた。

(2)犯人は女性の遺体を隠し、彼女の貴重品を盗み逃走、その後、オンラインギャンブルに使用していた。

(3)被害者の女性は地方の貧しい家庭出身で、ハノイでマンションの賃貸業務を行っていた。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

ベトナムは他の東南アジア諸国などに比べると比較的、治安は良いといえるかと思います。

しかし、私が調べた限りでは、ベトナムでも2000件ほどの殺人事件が毎年、起きており、これは日本の殺人事件件数912件(2023年)の2倍以上となります。

ベトナムでは交通事故レベルだと、公安を呼ぶとややこしい話になるので、当事者同士で事故をなかったことにすることが多いので、今ひとつ事故数も信用できません。
しかし、殺人事件はさすがに報告しない、ということはないと思いますので、これは実数に近いのでしょう。

と、いうことで、治安の良いとされるベトナムでも今回のような、どうしようもない男が起こす殺人事件が生きており、今回、判決で死刑とされました。

まぁ、事件全体を見ると、何も考えず、ただただ自分の欲望のままに生きて、金がなくなれば、万引き、窃盗、殺人、と、どうしようもない人間です。

昨今、ベトナムでも被害者の日本人本人には何の責任もない理由(加害者のベトナム人が前の職場で日本人上司にいじめられた)というような事件を起きております。

ベトナムの治安の良さに気を許していまいがちですが、日本よりも2倍以上、殺人が起こっているという事実を認識してお気をつけください。

私も他人事ではないのですが、、、



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【記事の日本語訳】


ハノイ女性殺害・強姦事件で死刑判決

ハノイでアパートの管理人をしていた21歳の女性を強姦し殺害した罪で、20歳の男に死刑判決が下された。男は女性の遺体をキッチンの食器棚に隠し、貴重品を奪った。

ハノイ人民裁判所は水曜日、北部バクザン省出身のホアン・ミン・ハオに「強姦、殺人、窃盗、強盗」の罪で有罪判決を下した。

起訴状によると、2023年10月29日、ハオはバクザンからハノイまで60キロの道のりを移動し、タインスアン区で部屋を借りた。この間、学校にも通わず、仕事もしていなかったため、生活費を捻出するために他人のものを盗むことを考えついた。

1月21日午前2時頃、ハオは、借りている集合住宅の1階で鍵のかかっていないバイクを見つけた。

収納スペースを開けようとしてうまくいかず、彼は部屋に戻って、その開け方をビデオで見た。
翌晩、彼は収納スペースを開け、防犯カメラを無効にしてバイクを盗み、その後新しい鍵を作った。

ハオはバイクを1000万ドン(410ドル)で質入れし、400万ドンを家賃に充て、テト休暇をベトナム中部のガールフレンドの故郷であるハティン省で過ごした。

バイクの所有者が盗難を届け出ると、大家は不審に思い、ハオに詰め寄った。ハオは犯行を認め、テト後にバイクを返却すると約束した。これにより、ハオは窃盗罪で起訴された。

より深刻な犯罪は、テト休暇後に起こった。
2月16日、ハオはハティンからハノイに戻り、新しい賃貸物件をオンラインで探し始めた。そして、21歳のレ・ティ・トゥイ・リンというアパート管理者がカウザイ通りの部屋を掲載しているのを見つけた。

その日の午後5時に部屋を見に行く約束をした。

リンは彼を3階の部屋に案内したが、ハオにはその部屋を借りる余裕はなかった。
その後、彼は友人からお金を借り、午後8時にリンと再び会い、デポジットを支払った。
アパートに戻ると、ハオは、多くの入居者がテトの休暇からまだ戻っていなかったため、その建物はほぼ無人であることに気づいた。
また、リンが一人で貴重品を持っているのを見て、彼女を強盗することを決意した。

リンが部屋のドアを開けた後、彼女は廊下に座り、携帯電話に気を取られていた。
その隙を突いてハオは彼女の背後に忍び寄り、首を絞めて部屋の中に突き飛ばした。
彼女が意識を失った後、彼は彼女をレイプした。

リンが死亡したことを知ると、ハオは彼女の遺体をキッチンの食器棚に隠した。
そして、彼女の携帯電話やバイクの鍵、その他の所持品を盗み、ドアに鍵をかけて逃走した。
ハオは、バイクの収納スペースから見つけた品々を売りさばいた。その中には、2台の携帯電話や金のアクセサリーも含まれていた。
彼は自分の銀行口座に1100万ベトナムドン(460ドル)を入金し、2台の携帯電話と2つの金の指輪を合わせて3000万ベトナムドン(1260ドル)近くで売却し、3枚のクレジットカードを使って6800万ベトナムドン(2850ドル)以上を引き出した。
その後、彼は盗んだお金で2台のiPhone(iPhone 14 Pro MaxとiPhone 15 Plus)とその他の私物を購入した。

最後に、ハオはリンのバイクを赤から黒に塗り替えて、以前盗んだバイクを質入れしたのと同じ店で質入れしようとした。しかし、取引中に逮捕された。

ハオは犯行を認め、盗んだ金でオンラインギャンブルをしていたことを認めた。

リンはベトナム中北部タインホア省の出身で、高校を中退後、ハノイで働き始めた。

彼女は貧しい家庭に育ち、幼い頃に母親を亡くしたが、親戚によると「いつも良い子だった」という。

ハノイで数年を過ごした後、彼女は複数のアパートのオーナーに代わり、入居者との連絡や賃貸業務を担当していた。

テトの連休を故郷で過ごした後、彼女は2月16日に家族にその日入居希望者と会う予定だと伝えていた。
その日、そしてその夜も彼女と連絡が取れなかったため、家族は警察に連絡した。
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以上 豊田英司
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