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第1075回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ホーチミン市の中心部にあるマクドナルドが10年の歴史に幕を閉じる

本日の記事:
「ホーチミン市の中心部にあるマクドナルドが10年の歴史に幕を閉じる」
原題:
" McDonald's in downtown Ho Chi Minh City to shut down after a decade "

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/business/20240917/mcdonald-s-in-downtown-ho-chi-minh-city-to-shut-down-after-a-decade/81992.html


(写真:ホーチミン市中心部のベンタイン市場にあるマクドナルド)


【本日のポイント】

(1)ベトナムのおけるマクドナルドの1号店であるベンタイン店が10年間の営業を終え、9月に閉店することを発表した

(2)ベトナムの飲食市場において、国際的な有力ブランドですら高騰する運営費や消費者習慣の変化に直面し苦戦する象徴と一部で捉えられている。

(3)ベトナムの飲食業界における競争激化や市場の不確実性により、マクドナルドなど国際的なブランド企業もベトナムでのビジネスの再編計画を進めていると見られている。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

マクドナルドがベトナムに来た10年前の最初の店舗の一つであるホーチミン中心部のベンタイン市場店が閉鎖されることが話題になっています。

これが現在のベトナムの飲食業の厳しさの象徴として捉えられているようです。

つまり、急騰する不動産価格や多様化する消費者の食習慣や健康志向などによって、こういった国際的なチェーン店ですら苦戦をしている、という見方であろうと思います。

マクドナルドが10年で35店舗、というのは成功か失敗か、ですが、まぁ、どうなんでしょう。

日本の場合、1971年に日本第1号店が銀座でオープンされ、約20年後の1990年には全国47都道府県への出店を果たし、現在は約2,950店舗という凄まじい店舗数になっていることを考えると、まぁ、時代も国も違いますが、少なくとも大成功とは言い難いんでしょうねぇ、、、

他の飲食チェーンと比べてもKFC(Kentucky Fried Chicken)やロッテリアは進出歴も古いですがすでに数百店舗あってマクドナルドとはまさに

「桁違い」

の店舗数を誇ってますし。

スターバックスもそうですが、ちょっと、ベトナムでは「大成功」とは言い難い状況にはあるんでしょうね。

まぁ、一言で言って、この2ブランドとも、ちょっと高いすよ、ベトナムの競合と比べて。

それが原因かどうかはわからないですけど、少なくとも、私の周囲のベトナムの人はみんなそう言います。

別にそこまでスタバやマクドナルドに対して、高くても行きたい、とまで思ってないような気もしますし。

正直、私も、全然、行かないですし、この2ブランド、ベトナムでは。

なんだろー、なんか、「わざわざマクドじゃなくていい」感じなんですよねー。

まぁ、えげつないくらい頭の良いアメリカのMBAホルダーのマーケティング担当の方々がモノすっごい戦略を考えてるんでしょうから、今後の奮起を期待しております!


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【記事の日本語訳】
ホーチミン市中心部のベンタイン市場にあるマクドナルド。

ホーチミン市中心部のマクドナルドが10年の歴史に幕を閉じる

ファーストフード・チェーンのマクドナルド・ベトナムは月曜日、ホーチミン市1区のベンタイン市場近くにある店舗を木曜日の午前2時に閉店すると発表した。同店舗は10年間にわたって営業を続けてきた。

同チェーンは閉店の理由を明らかにしていない。


ベトナムで最初の店舗の一つであるマクドナルド・ベンタイン店は、南部の大都市の中心部に位置し、同市の象徴であるベンタイン市場やブイビエン歩行者天国から多くの客が訪れる。

そのため、閉店発表は人々の注目を集めている。

多くの常連客は、1区のベンタイン市場からトゥードゥック市のスオイティエンテーマパークまでを結ぶホーチミン市初の都市鉄道が開通するまで、同店舗が営業を続けるのではないかと期待していた。

2024年第4四半期に予定されている都市鉄道の開通後は、マクドナルド店舗にとって理想的な状況となるだろう。

マクドナルド・ベンタイン店が閉店した後も、米国のファストフード・チェーンはベトナム国内に35店舗を維持し、そのうち17店舗はホーチミン市に所在する。

スターバックス・リザーブ店の閉店から1か月後の今回の閉店は、地元の飲食(F&B)市場における不確実性の高まりと熾烈な競争を象徴している。

いくつかの国際ブランドは、高騰する運営費や不動産コスト、そして常に変化するベトナムの消費者習慣に直面している。

飲食業界の専門家は、これらのブランドは業績を最適化するための再編計画を進めている可能性があると評価している。

マクドナルドのベンタイン店の閉店は、市場の不確実性への適応を示している。

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以上 豊田英司


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