「海外経営マネジメント」をしっかりやるとは?
経済産業省が「第16回 産業構造審議会 製造産業分科会」で配布したスライド、「製造業を巡る現状と課題 今後の政策の方向性」が話題になっているそうで、ちょっとみてみようと思ったら100ページ以上もあってびっくりしました。
ですので、とりあえず、前半の主要部分を読んで、後半は流し読みしましたが、まぁ、要約すると
と、まぁ、こういう話かと思います。
このメルマガ読者の方はベトナムでの経営の最前線に立たれている方が多いので
「そんなもん、わかっとるわい」
という感じかと思いますが、、、
ただ、私もその最前線に立たせていただいていて思うのが、こういう問題意識はだいたいみなさん同じなのですが、そのアプローチに関しては3つのパターンに分かれるな、と。
まぁ、どれが正解、というのはなく、全部必要とは思うのですが、私は個人的には日系企業に関しては(1)→(2)→(3)ではないかと思ってます。
いきなり、(1)や(2)なしに、(3)をやるのは「丸投げ経営」になってしまい、数多くの失敗例を見てきましたので。
常識的に考えて、日本で経営する時に、上司が部下よりも、ある地域でビジネスを行う上で必要な知識や情報、経験や人脈が下回っている、というのは望ましい状態でしょうか?
海外では、さすがに現地のことでは言語など含めて上回ることができない分野はあると思いますが、それにしても、「全くの無知」か「さすがにその程度ならが俺らでもおかしいってわかるで」くらいまで学んでいるかは随分と経営において違いが出て来ると思うんですよね。
私もベトナムで経営する上で、法律や言語、商習慣ではスタッフに敵わない部分はありますが、それでも、日々、いろいろな学びを得たり、外部の専門家の方の助言を受けたりして、
「全然、知らんこともない」
状態を作ることで、なんとか舵取りしてます。
「海外経営マネジメントのレベルを上げる」
と一言で言っても、結局、日々、いろいろなことを学び、そして経験したことを振り返って自分の知識にしながら、現地の方・専門の方の助力も得て、あらゆるアプローチを試みて、一歩ずつ企業全体としての「組織知」レベルを高めていくしかなんだろうと思っております。
(アジアゲートベトナム代表 豊田英司)
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