承認欲求を満たすピアボーナス

ボルボの記事で社内満足度評価で低く出た「承認欲求」を満たすためとして、ピアボーナスシステムを導入したという記事。

 ピアボーナスとは、社員同士で感謝の言葉と報酬を贈りあう仕組みだ。企業が規定している「賞与」とは異なり、日常的な働きの中で、相互に称賛する文化を育て、コミュニケーションの活性化が期待できる。

これが承認欲求を満たすために有効に働いているそうだ。

ただ、課題もあるそうで、



ただ、ピアボーナスにも課題はある。
 「特定の従業員同士で、感謝されたら、感謝し返す、といった忖度する感情が出てくるのは否めない。また、報酬に対する関心が先行している部分もある」と末田氏は明かす。それについては、OK・NG事例といった内容を含んだガイドラインを発信することで、是正を試みている最中だ。
 例えば、単にお礼をいうだけでなく、「どんな場面で、どのような行為に対しお礼を言ったのか」を具体的に記すことを指導しているという。

この辺りは「親切を金銭に変えること」にまつわる問題として参考になる。

ちなみに「ジョブ型」への移行にも触れられているが


社員の「自己実現」を後押しする意味で、人事制度の改革も断行するという。ジョブ型への本格移行だ。
 これまで曖昧だった各ポジションに対する役割を定義し、ジョブ・ディスクリプションとコンピテンシーを明確に規定するという。そうすることで、「社員それぞれに課された役割と現実とのギャップを浮き彫りにできる」と末田氏はいう。

各ポジションの「役割」「ジョブディスクリプション(仕事内容)」「コンピテンシー(能力)」を明確に規定する、となると、一体、ボルボでは従業員の格付けは「能力」「役割」「仕事内容」、どれで行うのか、がよくわからないが、現実的には、これらを軸に「勘案して」格付けをする、ということなのかもしれない。

これは私は肯定的に見ていて、現実的には、

「職能主義?」「職務主義?」「ジョブ型?」

と言葉遊びをするよりも「いろいろ勘案して、納得感で格付けします」という方がよほど現実的で潔いのかもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!