呼吸器系の構造と機能 /動物形態機能学【愛玩動物看護師国家試験対策・例題演習】
今回は呼吸器系に関する問題を通して、その構造と機能について詳しく解説していきます。ポイントと暗記事項をしっかり押さえて、呼吸器系の理解を深めましょう。
今回の問題
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ポイント
呼吸器系の解説
呼吸器系は、体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する役割を担っています。その主要な構成要素は以下の通りです。
気道: 外鼻孔から肺胞に至る空気の通り道です。具体的には、外鼻、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、細気管支、終末細気管支と続きます。
肺: ガス交換が行われる主要な器官です。肺は左右に一対あり、さらに複数の肺葉に分かれています(犬猫では左肺が3葉、右肺が4葉)。肺胞と呼ばれる小さな袋状の構造が無数に存在し、ここで血液とのガス交換が行われます。
血管: 肺には2系統の血管系が存在します。
肺動脈・肺静脈 (機能血管): 心臓と肺の間で血液を循環させ、ガス交換を行います。肺動脈は心臓から二酸化炭素を多く含む血液を肺へ運び、肺静脈は酸素を多く含む血液を心臓へ運びます。
気管支動脈・気管支静脈 (栄養血管): 肺組織自体に酸素と栄養を供給します。
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また、呼吸運動は、横隔膜と肋間筋の収縮と弛緩によって行われます。
吸気時には横隔膜が下降し、外肋間筋が収縮することで胸腔が広がり、肺に空気が取り込まれます。
呼気時にはこれらの筋肉が弛緩し、胸腔が狭まることで肺から空気が排出されます。
これらの呼吸のコントロールは、延髄と橋にある呼吸中枢によって行われています。
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問題解説
選択肢を検証すると以下のようになります。
鼻腔は鼻中隔によって左右に分かれ、さらに鼻甲介によって複数の鼻道に分けられます。(選択肢①)
ガス交換に関係する血管は肺動脈・肺静脈(機能血管)、肺組織に酸素を供給する血管は気管支動脈・気管支静脈(栄養血管)です。問題文では機能血管と栄養血管の説明が逆になっています。(選択肢②)
気道は口腔ではなく、外鼻、外鼻孔から始まります。(選択肢③)
したがって、正解は①です。
これだけ暗記!
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練習問題ファイル
以下↓は↑の解答解説