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Buenos Aires 2022 ~旅のつれづれ~その⑨

ライブレポート色々

こんにちは🌞バヨリニストの外薗美穂です🎻

Buenos Aires 2022旅のつれづれシリーズも勢いに任せて書き進むうちに、その⑨まできてしまいました。沢山書いたものだなぁと、我ながらビックリ😆
しかし、マジメさに欠ける性分ゆえに本筋の自分の音楽活動についての記事を殆ど書いていない事に気付いたので、今回はブエノス・アイレスでの演奏のお話、誰とどんな所で何をしたのか?を書いてみようと思います✨

あっつーい夏真っ盛りの日本からブエノス・アイレスに到着した日、アルゼンチンは春に向かっている時期とは言え、まだ冬の寒さが残る頃、、だったはずなのですが、アラアラ??なんだか予想外に暖かくない??というご陽気☀️で、道ゆく人々の中には、早々と半袖やノースリーブを着ている人まで居る始末。昼間はポカポカでしたが、数日経った頃、やはりキュッと寒さが戻り、あ、やっぱりまだ冬やん〜❗️という気温に戻ったのですが、そのキュッと冷えた日に、Sanataというムード満点で個性的なお店で演奏致しました🎻🎸🎤

この日は週末という事もあり、我々以外にも出演者が✨
フォルクローレやタンゴを歌うトリオで、ボーカルの女の子は時々ボンボ(太鼓)を叩いていました。

内装がユニークで楽しいお店です💕

お食事やおしゃべりをしながら音楽&雰囲気を楽しむお客さん達♫

奥にはバーカウンターがあります
🥃シットリ飲みたい方はこちらに💁‍♀️
店内の後ろスペースで踊っていた方も✨自由〜なお店です💕

さて、我々の出番がやって参りました‼️
舞台に上ってマイクや譜面台などの用意を整えていよいよ演奏です✨
ギターとバヨリンのDuoを前半にミッチリやってからの後半はコロール・タンゴという巨匠バンドの歌手をされているRoberto Decarreさんとのトリオ演奏であった、この夜。(Roberto さんはトランペットも吹かれるので、歌い終わった後の間奏部分にトランペットを演奏されたり、となかなかにカラフルな音作りになりました💕)

何という事か、さっきのグループの時よりお客さんが急に増えて、寛いでお喋りに花を咲かせていた人達が、急に水を打ったように静まり返り、我々の演奏に耳を傾けているではありませんか😱😳🫢😅😆
 
そして一曲終わる度に割れんばかりの拍手が鳴り響き、皆が興味津々で食い入るようにこちらを観ているのです(笑)。
お客さんは喋ったりしてて、うるさいかもしれないよ、と事前に聞いていた情報とまるで違うじゃないですか〜〜ッ😱😱😱😱😱😱!!!!

予想に反してあまりにシーン‼️として聴かれたので、気楽に行きましょう✌️の気分は何処へやらで、気がつくとスイッチが切り替わり、いつの間にか本気モードになって演奏していましたが、お陰様で、ステージ&客席ともに最後まで集中力のあるひと時となりました✨✨✨✨

終演後、Sanataのマスターが、この店始まって以来の静寂の中のコンサートだった!!お客がこんな静かに演奏だけを夢中で聴くなんて、今日は記念すべき日だ🎊🎉🥂💕すごいよ、おめでとう❣️❣️❣️

と興奮と不思議が入り混じったような表情でコメントくださいましたが、なんかよくわからないけど、不思議な夜だったようです😆
でも、お客さんが大変感激して熱狂しているのがビシビシ伝わり、嬉しさと誇らしさと、あぁ、頑張って来て良かったな❤️というこの日までの自分を素直に肯定し、伊達や酔狂でない、たしかに祝福された気持ちを自分自身の中に見つけることが出来、特別な夜になりました🥰🥰🥰🥰

3人で記念撮影📸パシャ✨
応援に駆けつけてくれたブエノス・アイレス在住のピアニスト大長しのちゃんと旦那さんも入ってパシャ📸✨
笑過ぎの私😂

素晴らしく楽しい夜でした🌟ありがとうございます❤️
感謝感謝🥰🥰🥰🥰🥰


次に、Sanataでのコンサートの翌々日は、今回最大のプロジェクト、レコーディングでした🎤🎻
Doctor Fという素敵なスタジオでの収録。
どうせだからビデオも撮りましょうということで録音と併せて動画も撮って頂きました✨

Doctor F 
エンジニアのFlorencioさん

ガッツリ録音録画した1日でしたが、この録音録画プロジェクトに関しては、実は私『行って精一杯弾きました❗️』という立場で、詳細なプランニングは全て夫に任せきりでございました💦

遡ること4年くらい前の事。私と夫はまだ結婚しておらず、2人の絆を何か特別なものにしたいと考えていた彼は、古典タンゴの名曲をバイオリンをフィーチャーした形でのアレンジをし、それを私が演奏する事で、タンゴを介してスペシャルなリレーションを作って行きたいと言うプランを提案してきたのです。平たく言うと、ミホのためにボクはアレンジを書くよ、と言う事だったのですが、どの曲をアレンジするのか?どんなアレンジになるのか?このプランにはどんな意味があるのか?など、私はあまり深く考えておらず、出来たよ、と送られて来たアレンジが予想外に技術的に難しく、あまり知らない曲だった事もあり余裕を無くして青ざめる😨といった具合でした(笑)。

曲のタイトルは”Cuando tú no estás “あなたのいない時。
カルロス・ガルデルの名曲です。

あなたがいない時は全ての希望が消える😩、、というような、居ないとこうなります、の描写と、人生は微笑みかける、あなたがいるから🥰、という居る時描写が一曲の中に同居している内容なのですが(♫あるときー🥰ないときー😨by 551みたいな感じですね😆)タンゴ あるあるな、泣きの表現要素はほぼなく、ポジティブなエネルギーを持ったメロディの美しい曲です。

ガルデル本人による歌はこちら👇

思えばこの提案は、遠く離れた者どうしが、お互いが(すぐそばに)いない時を、あなたがいない時という曲で繋がるという不思議プロジェクトの始まりでした✨
そしてお互いが側にいる時には一緒に演奏し、沢山笑って、時にはケンカもしながら今日に至り、そろそろちょっと発酵してきたから形にしてみましょう❤️というタイミングでのレコーディングでした。

撮影スタッフのPaulaちゃんと
録音時の様子
凄腕Pianista のArielさん🎹

個人的にアルゼンチンでのレコーディングは、実はこれが2回目になるのですが、いつも嗚呼💕と感心させられてしまうのが音作りについてです。
『録音』とひと言で言いましても、やはり奥が深く、どんなマイクを選ぶのか?楽器との距離はどれくらいに定めて設定するのか?角度は?、、そして録った音をどんな風にミキシングし、マスタリングするのか?そういった細々したアレコレが実は大変重要なのです。
日本でタンゴの録音をする時に、タンゴってどんな性質の音楽なのか??大体の場合、エンジニアはタンゴの録音に慣れておられるという事はほぼありませんので、クラシックかジャズのアコースティック録音を基準にして対処されるのですが、これが何だかなー🤔な事になる場合が多いのです。
低音の具合はそうじゃないのよ!
このメロディ楽器に付けるリバーブはそうじゃない!、、など、どうも音に関するイメージの擦り合わせに凄く時間がかかってしまうのです。

例えて言うなれば、外国人に演歌のレコーディングのエンジニアをやってもらって、なんか変にシュッとお洒落サウンドにされちゃって、いやいや、違うんですよ、演歌はね、もっとこう粘り気があってですね〜、泥臭さがあるサウンドじゃないとダメなんですよー!と説明しなくちゃいけない、みたいな感じでしょうか😆

日本人なら大体皆演歌のサウンドとはこういうものだ、と分かっていると同様に、タンゴの国アルゼンチンでもタンゴのサウンドがどんな風であるかを皆が知っていて、黙っていてもピタリとイメージに叶う音作りをしてくれる、という事なのかもしれませんが、実際にサウンドに対する注文はほぼ要らないくらいに、その部分に関しては見事にズレなくキメてくれるのは、大変喜ばしい事です👍👍👍👍
出来ましたビデオがこちらです👇
良かったら聴いてみてください😊😊😊😊

斯くして、大切に育て温めてきた”Cuando tú no estás“は、目に見える形となって再び生まれて来ました✨
これからは、私もこれを弾いてみたい❣️という方が居られたら譜面を提供したり(モチロン、新しいアレンジを書いて欲しいのご注文も受け付けています)、タンゴのバイオリンの表現はどうすれば?という点などのご質問にもお答えし、私達のアレコレを皆さまにお役立て出来ればと思っています💕✨✨✨

お気軽にお問合せくださいね😉❣️


さて、最後のレポートはこちら。
Teatro El Finoという場所でDuo Liveを致しました🎻🎸
このライブハウスは、タンゴとジャズ両方のジャンルをカバーしたハコなのだそうですが、月間スケジュールで出演されている方を見ましたら、タンゴ界で名の通った方も出演されていて、誰でもどうぞというお店ではないのだなぁという感じでしたが、マスターはサーカスのお仕事もされているという事で、楽屋には人形劇のセットや舞台の小道具などがあり、なんだかワクワクしてくる場所でした😆✨こんなの大好きー❣️❣️❣️

あの輪をくぐりたい‼️😂
紅いライトが素敵な雰囲気❤️
ドラムセットのある別室はジャズの時用ステージ
木製の床が綺麗

日本でこういった設えのステージはないので、何か特別な所で弾いているなぁ、という気分になり、石造りの古いビルの中にあるこのお店のステージは、アコースティックの生音サウンドが素晴らしくて、こんなにノンストレスで素直に弾けることって珍しいんじゃないかしら?という感じで大変快適に演奏することが叶いました❣️

お店のお客様を始め、夫の大学時代の友人や、共通のミュージシャン仲間、ブエノス・アイレスでタンゴを勉強中の韓国のミュージシャン達や、ボリビアからオルガンを学びにアルゼンチンに来ているというピアニストなど、国際色豊かな沢山のお客さまに囲まれて、暖かい追い風も嬉しかったです✨✨✨
あー、生きてて良かったなー😆😂😆🥰

充実したコンサートでした
来て頂いたお客様達にお辞儀✨
演奏の様子
つい嬉しくて子どもみたいに✌️

Sanata ,  Doctor F ,  Teatro El Fino と3つの会場でブイブイ音を鳴らし生きてて良かった❤️を噛み締めたブエノス・アイレスでのライブ(レコーディング)レポートでした✨

最後にオマケ😉
帰国前夜にお友だちのお家で歓送迎会をして頂いた時の様子♫

このお家には2匹のネコちゃんが居て、1匹は大変人見知り、1匹は大変人懐っこいという両極キャラの兄弟ということでしたが、パーティの終盤お家のピアノを弾き大音楽会になった際の様子❤️

ネコちゃんは動く弓がどうも気になるようでした😹
この方は18番だというオペラの1シーンを披露
親友の伴奏で歌ったりバヨリン弾いたり忙しい旦那サマ😂

暖かいパーティの中で、懐かしい気持ちにもなり、でも喪失感もありで。日本は先進国になるために大切なものを捨ててしまったんだなぁと🥲ふと思ったのでした。

特別なものは何にも無いけど、大人も子どもも一緒に集まって持ち寄り手作りの酒宴をし、宴もたけなわになった頃、皆がそれぞれに得意な事を披露し合って愉しみを分け合うというこんな感じの時間をきっと昔の日本人も過ごした筈です。
アルゼンチンにはまだまだこんな素敵な時間があるのだなぁと胸が熱くなりました✨✨✨

失ってしまったことさえ忘れかけていて、もうこの世には無いのだろうと思っていた温もりがここにはまだ在った!!!という発見でした。

今回のBuenos Aires2022~旅のつれづれ~⑨はライブ(レコーディング)レポートを綴って参りましたがいかがでしたでしょうか✨
長々と読んで頂きありがとうございます😊

もう、このつれづれシリーズもこの辺でお仕舞いかなぁと思いますが、最後の最後は、末尾に書いたような日本ではもう見かけない風景の派生系アレコレをその⑩に書ければな、と思います❤️

また是非読みにいらしてくださいね😘😘😘😘
スキ、フォローも大歓迎です❣️❣️❣️

ありがとうございます〜❤️

ではー
Nos vemos❣️
Chau chau


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