音楽家の本番衣装ってどんなのがある？

音楽家の衣装ってどんなのがあるの？って疑問の方や、若手音楽家の方の確認用に、多くはクラシックのオーケストラの本番衣装の種類や失敗談などを書いてみます。

ジャンルによってもまちまちだとは思いますが、1つの目安になれば嬉しいです。

本番衣装の種類

■ 黒黒
１番多いスタイルと言っていいでしょう。

男性は黒スーツ、白ワイシャツ、黒革靴、黒蝶ネクタイ。稀に銀ネクタイもありますが、銀ネクと指定があります。指定がなければ黒蝶。

女性は黒ブラウス、黒スカートまたは黒パンツ、黒靴。袖なしがダメな時もあります。スカートは、ほぼ間違いなくロングスカート。

ジャケット無しで黒シャツと言われなければ白シャツです。

黒シャツは、音楽番組など収録やライブでも多いスタイル。この場合は逆に白シャツと言われなければ黒シャツです。ジャケットも持参した方が良いです。海外では黒シャツでの公演も増えてきているようです。

■ 白黒
男性は後述の白タキシードということはたまにありますが、白シャツ黒ズボンはまず無いです。夏場で白ワイシャツだけで演奏をする場合は白黒
女性は白ブラウス、黒スカートまたは黒パンツ、黒靴

■ 燕尾服

二股になっている燕尾服、白シャツ（ウィングカラーが望ましい）白蝶ネクタイ、白ベストまたはカマーバンド、サスペンダー

街中だと黒蝶を見かけることがありますが、燕尾服に黒蝶だと使用人のスタイルで、白蝶のが格式が高いということのようです。

■ タキシード

ショールカラーまたはピークドラペルのタキシード、レギュラーカラーかウィングカラーの白シャツ、黒蝶ネクタイ、黒カマーバンド
関東では燕尾服のが多いけど関西はタキシードが多いとか。黒黒指定でちゃんとタキシードをお召しになる人もいます。

黒タキ指定の現場にエキストラで参加をし蓋を開けてみたら、団員の皆さん黒服だったということもあるようです。難しいっ！

■ 白タキシード
関東だと黒タキシードよりも出番はあるかな？夏に音楽鑑賞教室をやる！となると出番が出てくるように思います。縁がない人は縁がないままかもしれません。
ジャケット以外は黒タキシードと同様。

■ カラードレス

オーケストラで女性がカラードレスで特別に色の指定がない時には、ソリストと色が重ならないか、周りの人と色味が重ならないかをみなさん確認していたりしますね。ロングドレスが一般的です。この時男性のネクタイが自由ということも稀にあります。

髪飾りなどのアクセサリーは、ドレスの時は派手なものが好まれるかと思いますが、黒黒の時はシックなものが好まれるように思います。

■ モノトーン
コンサートではまずないですが、音楽番組収録やライブでモノトーン指定のことがあります。

収録系は、細かいストライプだとチカチカしてしまうので白黒混在のシャツは大柄がオススメ。黒いネクタイをしたりしなかったり。
女性は白黒、黒黒、白白とか。
男性は黒黒、白黒混在、黒とか。(オシャレなモノトーンのシャツ欲しいな。)

■ マオカラー

演奏家よりも指揮者が着る立襟の背広服。学ランの金ボタンが付いていないやつ！

困った時は？

現場ごとに許容されている範囲や、ドレスコードが違ったりします。
疑問点は質問するのが１番。もしくは複数持っていく。

そして白タキシード指定、燕尾服指定、急にやってきます。
困った時は音楽家御用達の「マッサン」に相談すると親切丁寧に教えてくれます。

急にジーンズ生地NGの白パンツ指定となった時、近所のイオンを隅々まで見て回っても秋だったこともあり女性物のジーンズがかろうじてあるくらいで途方に暮れかけた時に、マッサンに電話したところ最初は1週間かかると言われたもののそれでは間に合わない…とお話ししたらほんの数日で送ってくださりました。白タキシードが急に必要となった時もマッサンにお願いし、ちゃんと採寸して頂けば楽器を弾きやすいよう選び、直してくれます。

マッサンよりもリーズナブルな「三光白衣」でお求めになる方も（燕尾服はない模様）

失敗談

衣装でこれまでやってしまった失敗談が2つあります。それ以来気をつけています…。