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音楽界への影響(3.11を振り返りながら)

コンサート、ライブが軒並み中止、延期となり、大手音楽教室も1ヶ月の休講となりました。

コンサートやライブの「延期」はあくまで「次回公演」として行うものが、先延ばしになったのでファンの皆さんにとっても「機会の損失」となるかと思います。

延期をすれば、金銭的な負担が少なく出来るのかと言うと、そうではなく限りなく1つのツアー、1つの公演を「飛ばした」ことと変わらず、金銭的にも大変苦しい状況です。

3.11の時は、どうであったか。

まだまだ若手の音楽家であった当時、3月末に予定されていた公演が自粛モードで延期となりG.W.期間へ振り替えとなりました。

このG.W.期間は都合が悪くお引き受け出来ず、この公演分の収入は0

楽譜が届いたくらいのタイミングでしたので、リハーサルも何もしていないので肉体的な負担はありませんでした。

その頃は複数の大手音楽教室で教えていました。

全て、もしくはいくつかの音楽教室は地震や津波・噴火などによる自然災害や戦争などの変乱(テロ)などの事象によってレッスンが出来ない場合は免責という項目がありましたが、輪番停電などの影響でレッスンが出来ない場合は振替をするようにとのお達しにより、その年の演奏活動がセーブされてしまいました。

大手音楽教室では40回〜44回という年間レッスン回数が多く、演奏活動と並行して音楽教室で教えることは平時でもスケジュール調整が難しいのですが、3.11の年は演奏依頼をお断りし、それでも足りない分は翌年に数回繰越させて頂きました。

現在「教室」という枠では指導しておらず、個人の責任下でのレッスンを行なっているので、演奏活動とレッスンの両立を生徒の皆さんのご協力によって行なっています。

しかし、大手音楽教室のピアノの講師などは今回の件では1ヶ月休講となり3月分の月謝は翌月以降の月謝になるとのことで、「1ヶ月無給」

補償を政府や会社がしてくださることを切に願いますが、偽装請負ギリギリ?アウト?なラインで日頃指導している大手音楽教室の講師がこのような時に報われないのは心が痛みます。

常設のオーケストラも、配信などで無観客公演を行なっていますが、団員、事務職の給与、規定のキャンセル料をエキストラに支払いということが続くと経営が破綻してしまいます。平時から経営難であるオーケストラは、数ヶ月公演が出来ないと倒産してしまいます。

配信の収益が少しでも増えることを願うばかりです。

3/24に予定していました「0歳からの音楽体験コンサート」も会場の休館が決まり中止。配信でのお届けの予定です。

この企画のために、子ども用の分数楽器を2台購入したり、プロジェクターに接続するための機材を購入。共演者への支払いがあり配信をしても収入は0ですので10万円程度の赤字が見込まれています。

キャンセル料の規定がある音楽事務所であっても、キャンセル料の支払いが出来ないと言っているところもあるようで、今後の音楽業界が心配であるとともに今何が出来るのかを日々考える時間となっています。

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宮城弦 -こどものうたチャンネル毎週日曜日あさ8時
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