POCO Pad レビュー
こんにちは、記事のネタはたくさんあるけれど書くスピードが絶望的に遅いカトユーです。
今回は東京に行ったついでにPOCO PadというAndroidタブレットを買ってきたので、それをレビューしようと思います(旅の様子は別途記事にします)。
結論から言うと、デカいiPad(無印)もどきです。
POCO Padの仕様
Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2(サムスン4nmプロセス)
280.00×181.85×7.52mm
571g
12.1インチ(16:10) 2.5Kの液晶ディスプレイ
120Hz対応(30~120Hz)
画面占有率83.6%
標準500nit
アウトカメラ
800万画素メインカメラ(f/2)
1080p 30fpsまで
フロントカメラ
800万画素カメラ(f/2.2)
8/256GB
(LPDDR4X + UFS 2.2)
マイクロSDカード対応(1.5TBまで)
10,000 mAhバッテリー
急速充電対応(PD33W)
USB Type-C(USB 2.0)
顔認証
Wi-Fi 6
Bluetooth 5.0(AAC/LDAC/aptX Adaptive対応)
3.5mmイヤホンジャック搭載
HyperOS(Androidベース)
44,800円(Amazon)
開封
購入したのは8/256GBのモデル。POCO Padは8/256GBモデルのみである。ほぼ同じ構成のRedmi Pad Proは6/128GB構成となっている。
POCOブランドでおなじみの黒と黄色の警告色の箱に、本体、ACアダプタ、ケーブル、SD取り出し用ピン、クイックスタートガイドが入っている。
また、Xiaomi POP-UP Store(11/4まで延長オープン)で購入したので、12.1 inch Screen Protector(1,980円)がプレゼントされた。
今回購入したのはグレーで、他にブルーがある。
ブルーはカメラ周りが金色で、POCOらしいオラついたデザインである。
グレーはまだiPadっぽい落ち着いたデザインだ。
ただ、初見でも笑ってしまう巨大カメラデザインはなんなのか。
中華圏ではカメラに対するこだわりが日本よりも強いようで、(スペックに見合わない)デザインをする。
この端末はダブルレンズに見えるが、下はただのライトでシングルカメラである。
酷いとこのスマホのようにシングルカメラをトリプルカメラかのように見せてくる。iPhone無印でもダブルカメラなのに……
ちなみカメラ周りのリング径は2.5cm超である。
これで800万画素のおまけカメラなのだから、タブレットカメラの肥大化はハイエンドのみでいい気がする。
側面は音量ボタンとマイク穴?、マイクロSDカードスロットのみ。
電源ボタンは上部にあり、指紋認証センサーはない。
このタブレットは顔認証やPIN等のみである。
Dolby VisionとDolby Atmosに対応し、上下に4つのスピーカーが搭載されている。
下部にはスピーカーとUSB Type-Cコネクタ、イヤホンジャックがある。
スピーカーでも十分だが、ワイヤレスでもワイヤードでも音が楽しめるのはありがたい。
操作性
頭脳であるSnapdragon 7s Gen 2は2024年のミドルスマホに搭載されているチップだ(Redmi Note 13 Pro 5Gやarrows We2 Plus)。
AnTuTuの計測結果は以下の通り。
54万点超。
最新のハイエンドスマホだと200万点を超えるくらいだが、物価以上に高いAnTuTuスコアのインフレに疑問が出てくるところである。
ちなみに筆者はAnTuTuスコア54万点と100万点で差を感じないにぶちんなので発言を控えたい。
最近は、ゲームくらいしか明確な差が出ず、ブラウジング程度では最適化の差がデカいと感じる(快適にネットニュース見たいならsafariが使えるiOSの方が快適)。
つまり、POCO Padの性能はゲーマーやクリエイター以外には十分な性能であるということ。
逆にエントリークラスの4 Gen2と比べるとGPU性能は20%アップで性能さを感じやすい。
また、規格が古いとはいえ8/256GBのメモリとストレージがあるため、不満は感じない。
ゲームをいくつかダウンロードしても十分な空き容量が確保できる。
また、最大1.5TBのマイクロSDカードで拡張できるので画像や動画、音楽を大量に保管することができる。
メモリも8GBあるのでHyperOSが動かなかったり、タスクの再読み込みが発生することが少ないのも嬉しいところ。
カメラ
カメラは先ほど述べたようにダブルカメラっぽいシングルカメラだ。
1/4の小さめのセンサーでf/2の800万画素なのでおまけ程度のカメラという認識でいいだろう。
ちなみに前面も背面も同じカメラを搭載している。
実際の作例はこちら。
さすがに5000万画素と比べるのは酷だが、解像度に対して色味は意外と自然だと感じた。
少なくとも2万円程度のスマホと同等以上の映り。
画面側のカメラはこんな感じ。
800万画素ならzoomとかでも使えると思う(もちろんより鮮明な方が望ましいが)。
画面側のカメラは横置きにしたときに画面上部にくるように配置されているので、ウェブカメラ的な使い方も想定されているのだろう。
ちなみにキャラクターにフォーカスされており、美肌補正もされている。
画像が逆光であることを考慮するとよく写っている印象だ。
余談だが、フィギュアでは美肌補正が効いたり効かなかったりした。
バッテリー
バッテリー持ちはiPadと比較してまずまずといったところ。
一日平均2~3時間YouTubeを見るくらいしか使っていないが、それでも1週間もつかどうかといった状態だ。前任のiPad無印第9世代なら1週間は持っていた。
逆に充電は良好で、付属の充電器を使えば10000mAhのバッテリーを約2時間で充電することができる。
USB Type-Cコネクタなので最近のiPhoneや多くのAndroidスマホと同じ充電器でも大丈夫である。
付属充電器での充電はこんな感じ↓
結果は、
0から100%までが2時間1分
30分で27%
1時間で51%
1時間半で76%
2時間で99%
だった。
フル充電に2時間掛かるのは、バッテリー容量が半分以下のPixel 8aと同等くらいである。
そう考えると早く感じるだろうか。
ちなみに、より上位のXiaomi Pad 6s Proは120W充電に対応している。
良い点と悪い点
良い点
・きれいな大画面
・良好なスピーカー
・十分な処理性能
・十分なメモリとストレージ
悪い点
・デカいけどおまけレベルのカメラ
・もう一声のグラフィック性能
・もっと良ければ嬉しいバッテリー持ち
・あれば嬉しい指紋認証
まとめ
今回は2024年6月発売のPOCO Padをレビューしてみた。
クリエイティブな用途には向かない(高いけどiPadが良いと思う)が、ゲームを含むエンタメを楽しむタブレットとしては十分な端末だと思う。
どんなものでも当てはまるが、用途に見合った性能のものを買えばコスパの良い商品だと言える。
4.5万円で買えるエンタメ消費用大画面タブレットとしてはコスパが良いと言えるだろう。
次のレビューは何になるか未定だがS22、Redmi Note 13 Pro 5G、Pixel 8a、Nothing Phone(2a)があるので、興味のある端末があればコメントにて。